八十話 その頃、捜索組は
月夜と朧側のストーリーです!
主人公二人は出てきません!
夜真砥が生徒達を第三体育館に集めた頃、月夜と朧は…
「案外、いけるわね。このパンケーキ」
「これがパンケーキというものか~。美味しい~!」
カフェでパンケーキを食べていた!
そして、
「なあ君達、今から遊ばない」
不良二人組にナンパされていた!
「消え失せなさい!ゴミ虫が、口を開けるな!」
「テメェ、口答えするのか!」
不良は剣を取り出して月夜に剣先を向ける。
「きゃーっ!!」
「抜刀したぞ!」
「おいおい!落ち着けよ!」
「なぁに殺しはしないさ」
客や従業員が騒ぎ出す。
だが朧と月夜は黙々とパンケーキを食べる。
「んなことより聞いてんのか!」
「…相手の実力を知らずに武器を向ける。愚者がすることだな」
「何だと!」
朧は刀を振るって再び鞘にしまう。
夢幻の刹那は家宝であり持ち出し禁止なので普通の刀を使っている。
「挑発か…舐めんな!」
「戯け。己の武器を見て口を開け」
「…はぁ!?剣が折れてる」
「それってさっき買ったヤツじゃ…」
「ああ!そうだよ!」
朧はパンケーキを食い終わりギルドカードを不良に見せる。
「ギルドランク序列百二十位、二つ名不可視の境界線、オボロ・キガミ。この意味がわかるのならさっさと立ち去れ」
「序列百二十位!?」
「ちっ!逃げるぞ!」
不良達は立ち去っていった。
「ダッサ。あの逃げ方はないわね」
「そうね。行きましょ月夜!」
「ええ」
朧と月夜はカフェを後にして捜索を開始した。
「とりあえずどこから捜す?」
「そうねぇ。マスター曰わく『木の葉を隠すのなら森の中、人を隠すのなら人の中』って言ってた」
「でも、そのジュダって人、相当な手練れでしょ?」
「ええ、そんな奴の仲間がいたらすぐにわかるわ」
いくら人混みに隠れようとも周りの人と魔力の量が合わないと隠れることができない。
その点では高魔力保持者の方が不利なのである。
「だったら人がいない場所」
「じゃあ、反対側の海岸まで行く?」
「何かあるの?」
「断崖絶壁らしいよ」
(断崖絶壁ねぇ。マスターなら隠れそうだし行ってみる価値はあるわね)
「ならそこで」
月夜と朧はジュダの仲間を捜索するため島の反対側の海岸に向かった。
次回は主人公出ます!
前々回、居残りをくらったティナをシバくところから始めます(-ω-;)
それではまた次の話で!