七十八話 まさかあいつがいるとは
フラグ回収しま~す!
あいつが再び登場します!
その後、自己紹介などをしてティナを教室においてった。
理由はいろいろと準備をするためである。
なぜあいつらが卒業できないのかというと技能面でダメらしい。
成績は優秀だが冒険家としては正直、物足りない。
頭脳も大事、しかしそれをするための技術が必要だ。
そのためギルドランク上位者かつジュダを倒せる者が臨時教師として呼ばれた。
「これからどうするんですか?夜真砥先生」
「とりあえずいろいろと準備する」
「準備ですか?」
「あいつらは筆記では優秀だ。常人では間違える問題を答えられる。しかし」
「それを行動にできないです」
そうそこがあいつらの問題だ。
筆記ができる冒険家になれるは違う。
高等魔法を知っているしかし、それが使えなければ意味がない。
剣術を知っているしかし、実戦では使えない。
これでは冒険家としてやっていけない。
なので根本から鍛え直す。
(夜真砥先生、何を考えてるんだろ。保護者から苦情がこなければいいんだが)
「まあ、その前に教員室に案内します」
「ちなみに俺は偽名でやっていくので本名は伏せておいてください」
「では、どのような偽名でやっていくんですか?」
そうだなぁ。
月影も夜真砥も有名だからなぁ。
俺の前世の名をもじるか。
「影山暁とでも名乗ろうか」
「アカツキ・カゲヤマ、わかりました。暁先生、これからよろしくお願いします」
「おう!」
「次の角を曲がったら教員室です」
一応、髪の色も変えるか。
「えっと次の教室は…」
この声ってやな予感。
まさかな。
俺は曲がり角から飛び出してきた少女にぶつかった。
「いって~」
「いった~」
「…テメェが何でここにいるんだ!!」
「…お主が何でここにおる!」
マジかよ…。
何でここにいるんだ。
ギルドランク序列二位、リリム・リデル、俺の師匠。
「言ってませんでした?リリムさんも臨時教師で来たんです」
「何で教師なんかやってんだよ?お前、金持ちだろ」
「確かにいろんな依頼をこなして金はあるが…」
が?
「全部、灰になった」
やっぱりあん時の光線はリリムの家に落ちたか。
「ご愁傷様」
「お主、何か知っておるな」
バレてる。
「うちの国の者がすみません」
六助は黄泉の国の住人だが今は日の本の国と仲直りして同じ国になったからな。
ということで俺は夜明けの連合王国、第二王子月影夜真砥と名乗ることになった。
連合なのである。
「お主の仕業か~!弁償せんか~!」
リリムは夜真砥の服を掴んで揺さぶる。
「無理ですね~。うちの国は今、出費が多いからねぇ~。弁償なんかしたら復興作業が遅れるわ~」
「人事だと思っておるだろ~!」
人事だと思ってま~す。
「まあ、頑張れ」
「頑張ります」
リリム・リデルは今日も頑張っております。
「それとお主、覚悟しろ」
「何を?」
「ギルドランク昇格テストじゃ」
「SSSだろ?」
「序列の方じゃ」
「うげっ!!」
序列の昇格テストはある程度の序列は国際ギルドで決められて昇格や降格されるが二つ名持ちとなると昇格決闘というのを行う。
要するにリリムは俺と昇格決闘をするのだ。
昇格決闘はSSSランクのみ受けれる依頼を五回こなすことでできる。
これをこいつはやったのだ。
「お疲れ様です」
「達者でなぁ~」
これも考えないといけないのか。
「めんどくさ」
久しぶりに登場!
夜真砥の第二の師匠、リリム!
灰となった家を取り戻すため教師をしております(;゜∇゜)
それではまた次の話で!