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勇者の弟子は魔王の娘?~魔王になれなかったので勇者の弟子になります!~  作者: 寅野宇宙
第五章 始まる新たな旅、崩れゆく世界の歯車
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七十一話 ギルド登録って案外、面倒なものなんです

暇つぶしとしてギルドの依頼を受けます!

そして月夜と夜真砥の収納箱ボックスから似たような指輪が…

 夜真砥と私は私の装備、鎧服(アーマークローズ)ができあがるまでギルドの依頼を受けて時間を潰すことにした。

 ということでヴォルカン島のギルドにやってきました!


「掲示板はこっちだ」


 洞窟を改装したんだ。

 何か親近感がわくなぁ。


「夜真砥、あれって朧さんと月夜では?」


 初めて月夜のこと呼び捨てで言った気がする!?


「ホントだ。まだやってたのか」


 カウンターの方に月夜と朧がいた。

 あれから一時間ほど経っているのだがまだ終わらないのか?


「何やってんだ?」


「ギルド登録です!ほら!これが私のマスターです!」


 『これ』扱いするな!

 本人確認が必要なのか?

 ギルドカードを渡したはずだが?


「ですのであなたが何かの魔法の類で化けてるかもしれないのでギルドカードの提示は無効です!」


 しまったヴォルカン島ギルド支部でのギルド登録はギルドカードの提示による代理は無効だった。

 何でこんな面倒くさいことをした理由は朧の強さではとっくにギルドランク序列百位以上に到達しているのでギルドランク圏外からのスタートではなくその強さに値するランクからスタートいわば飛び級のようなものをさせようとしたのだ。

 なぜこんな面倒くさいことをした理由を答えるのならティナと同じ位置はかわいそうだから個人のランクもある程度、上のランクからいけるから。

 ちなみに俺は最上級のSSS(トリプルエス)ランクだ。


「本人が来たからもういいでしょ!」


「ダメです。洗脳魔法をかけられている可能性があるので」


 俺がそんな低俗な魔法にかかるか!

 でも、極いくほどの洗脳魔法ならかかるかも。


「だったら契約指輪(コントラクトリング)ならどうだ?」


「それなら有効です」


 夜真砥と月夜は収納箱(ボックス)から指輪を出して左手の薬指にはめた。


「確認します。…同じ魔力が二つありました。失礼しました!テストを行うので腰をかけて少々お待ちください」


 ふーっ、面倒くさいギルド登録終了っと。

 朧の口が開いたままだけどどうした?


「…精霊と人って結婚できるの?」


「できるわ」


「あたしの恋、終わった」


 意識がないまるで屍のようだ。


「確かにできるけどこれ結婚指輪じゃないからな」


「違うの!」


 復活した。


契約指輪(コントラクトリング)っう精霊との絶対的な契約を結んでその精霊の力を最大限まで引き出すための契約魔法だ。ほら俺って月の加護(つきのかご)薄いからこれがないと精霊剣として思うように扱えないんだ」


「ああ良かった」


「何が?」


「何でもない」


「鈍感マスター」


「だからどこが」


 後はテストに合格して飛び級だ。


「てかティナちゃんは?」


「掲示板の前にいる」


「ここの依頼って最低でもBランクしか受けれませんよ」


「俺が同行すれから大丈夫だ。じゃあ、また後で」


 俺はさっさと掲示板のところに行った。

 ヴォルカン島は村とかがないので生態系調査や危険種の討伐、珍しい素材の採集などが主な依頼の内容となっている。


「やりたいのあったか?」


「夜真砥、ここに書いてある『適性ランクB』って何ですか?」


「依頼の適性ランクを示しているんだ」


「序列じゃなくて?」


「序列はギルド全体での順位を示すものでこっちのランクは個人のランクだ。言うならば俺とリリムやヒルデ、ジャックは同じランク、だけどそれじゃあ強さがわからないよな?」


「はい」


 確かにそれではヤバい魔物が出現した時に誰にその魔物を倒してもらうか悩むよね。


「それで序列付けだ。序列によりそのランクの中でも誰が一番強いかがわかる。俺とリリム、ジャック、ヒルデは最上級のSSSランクそして強い順に並べると?」


「夜真砥、リリムさん、ヒルデさん、ジャックさん?」


「そうそれが序列だ。ちなみにティナはFランク、序列は圏外だ。確かBランクから序列付けするはずだった」


「ほど遠いなぁ」


「気長にやってけ。で、どの依頼を受ける?一個だけにしろよ」


「じゃあこのフレイムタイガーの討伐の依頼を受けます!」


 フレイムタイガー、燃えている虎だ火山地帯のみ生息しており毛皮は炎属性耐性があるので消防服の素材として使用されている。

 生きている時に水をかけても消えないが死んだら火は消える。

 適性ランクはBランクだ。


「依頼の受け方わかるよな?」


「わかります!」


「じゃあ、カウンターに行くぞ」


 再びカウンターに戻ってきた。

 これなら依頼を決めた後にあのもめ事を解決したらよかった。


「この依頼をお願いします!」


 ティナはギルドカードと依頼書を提示した。


「Fランクですので別の依頼を」


「SSSランク、序列一位、ヤマト・ツキカゲが同行する」


「なら大丈夫です」


 夜真砥が割り込んだ瞬間、ずいぶん軽く通ったな。

 やっぱり序列一位って待遇がいいんだ。


「ついでに確認もしてくる」


「はい、ではこの書類にサインを」


「…これでいいか?」


「…はい、ありがとうございます。行ってらっしゃいませ!」


「何の書類ですか?」


「災害級の魔物を調査しましたよっていう書類」


「え?」


 何か依頼を受けるだけでヤバいことに巻き込まれた予感…。

結婚指輪ではなく契約指輪でした!

次回はフレイムタイガーVSティナ!

夜真砥は見守ります(`・ω・´)

それではまた次の話で!

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