七十話 鍛治職人の腕の見せどころ
前の話にあったとおり装備を作ります!
工房に入れられたティナと夜真砥はロックと大きなテーブルを囲って話し合いをしていた。
「とりあえず型とか決めてるのか?」
「こんな感じだな」
夜真砥はテーブルの上に紙の束を置いた。
「なるほど…動きやすいかつ頑丈で女の子らしい」
「まあ、下はスカートにするのは無理だからせめてズボンをはかせてとりあえずスカートのような感じなものを付けただけだからな」
「装飾は?」
「適当に」
「了解、サイズはわかるか?」
さすがにサイズはわからないよね。
どこかで測るのかな?
「ここに書いてある」
「ほいほいなるほど」
「ちょっと待てください!何で私のスリーサイズわかるんですか!いつ採寸したんですか!変態!ロリコン勇者!」
「前にリリムに付き添われて鎧を買った時に採寸しただろ!その時のヤツを聞いたんだよ!てか、お前の方が俺より年上だ!」
何かひでぇ言われようだだな!
「実年齢を言わないでください!」
女の子の年齢、言うとか最低だ!
「年齢は言ってない!」
「言ったのと一緒ですぅ~」
「テメェ!魔物の群の中に放り込むぞ!」
「まあまあ、落ち着け二人とも。装飾はこっちで決めるってことでいいんだな」
「そういうことだ」
「おい、お前ら!この装備に似合う装飾を考えてくれ!」
ロックは工房の奥にいた女性の鍛治師に夜真砥が出した紙の束を渡した。
「了解っす親方」
「それより今のって服に見えたんですが」
「一応、服だな。でも鎧だ」
「俺達の業界では鎧服って呼ぶんだ」
「もしかして夜真砥のも?」
「今、着ているこれも全て鎧服だ」
動きやすいしとても頑丈、いつもお世話になっております!
「で、注文の品は?」
「待ってろ」
ロックは工房の奥に行き布に包まれた武器を持ってきた。
「加工するの大変だったんだからな。大切に使えよ」
「ほとんど俺が作って残りをお前がやったんだろ」
ティナに会う数ヶ月前にこの島に立ち寄りこの状態になる前の武器を置き設計図も置いてきた。
「そうだけどよぉ。ぶっ飛んでるぜこの武器、大きさはともかくまさかこんな機能がつけれるとはな」
どんな機能がついているのだろう。
「ま、いい経験になっただろ?」
「バカみたいにいい経験ができたよ。七時間後にまた来い」
「おう、頼んだぜ」
ロックにティナの装備の製作を任せて俺達は工房をあとにした。
「七時間の間に俺は依頼を受けたりちょっとした用事を済ますがお前はどうする?ギルドにも寄るから朧と合流するか?」
「う~ん…経験積むために同行します」
「たまには言うじゃないか」
「えへへ」
鎧服どんな装備なのかなぁ。
楽しみでわくわくするな!
そういえば値段はいくらだろう。
「お値段は?」
「約五十六万二千グリアだ」
「うげ!」
「まあ、俺の注文した武器よりは安い。二百六十万グリアしたからな万以下はサービスしてもらい引いてもらった」
二百六十万ってどんな機能つけてもらったの…。
ということで鎧服ができるまでギルドの依頼を受けることになりました!
ティナの鎧服のイメージはモン●ンのレ●ヤシリーズのような感じです。
それではまた次の話で!