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勇者の弟子は魔王の娘?~魔王になれなかったので勇者の弟子になります!~  作者: 寅野宇宙
第五章 始まる新たな旅、崩れゆく世界の歯車
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おまけ ジャックの日常

おまけです!

ジャックの日常を紹介します!

 ジャック・キハーノ、ギルドランク序列二位のリリム・リデルの最初の弟子にしてギルドランク序列十位、不動の大地(ふどうのだいち)の二つ名を持っている。

 そして今現在、キハーノカンパニーという会社を立ち上げて社長をしている。

 主に冒険家の派遣や、紛争地域への救助隊の派遣や難民の保護などといった人を守る騎士のような会社である。


「ジャック様、一時間後に近くの学園の初等部の生徒達が社会科見学に来ますので決して服を汚さぬように」


「わかっている」


「わかっているのならいいのですが汚した場合、今、溜め込んでいる書類を全て処理してもらいますから」


「バレてたか…」


 ちなみにかなりのサボリ癖がある。


「私はあなたの秘書ですよ。それでは失礼します」


 秘書は社長室から立ち去っていった。


「さてと暇つぶしに武器の手入れするか」


 社長でも現役の冒険家、武器の手入れは怠らない。

 職業は騎士(ナイト)だ。

 そして一時間、経とうとしていて頃、ジャックは異変に気づいた。


「こっちに巨大な魔力が迫っている!?魔力察知(まりょくさっち)!」


(魔法で強力した何かか材質は…鉄だな!こんなことをできるのは夜真砥だけだな。しかしあいつめあの依頼の仕返しだな!)


「たまには先輩の言うこと聞け!良いだろ受けて立つ!」


 この時、ジャックは秘書から言われたあることを忘れていた。


(魔法で直接止めるのは無理だ。なら威力そして速度を軽減して相殺させる!)


「スキル、ベヘモス・アーマー、龍王の加護ドラゴンプロテクション、発動!半減盾(はんげんだて)五枚!」


(いつでも来い!)


 飛来した鉄槍は窓の外に設置された半減盾(はんげんだて)を次々と割って窓ガラスを粉々に砕いた。


「うおぉぉぉぉぉ!!」


 そしてジャックはその先端に槍を突き出して受け止める。

 一方その頃、秘書さんは、


「次は社長室です」


「今から俺達、ジャック・キハーノに会うんだよな!」


「うん!序列十位だよ!カッコイいよなぁ」


「私、できたらサインもらうんだぁ!」


「言わなくても最後にしてくれますよ」


(何か上が騒がしいなぁ。ジャック様、頼みましたからね!)


 エレベーターは社長室のある階に到達した。

そして社長室の前には人だかりができていた。


(嫌な予感がする)


「少しお待ちを」


 秘書は見学者をエレベーターの前に置いて社長室の方に行った。


「何があった!…社長」


 社長室は鉄槍を受け止めた衝撃で窓ガラスが飛び散り最悪なことに中が酷く荒れていた。

 そして受け止めたジャックは服が焦げて顔に炭を付けていた。

 

「ちょっと鉄槍が飛んできてな」


「どこにそんなものがあるのですか!」 


「砕けたんだよ!」


「どこにそんな残骸があるのですか!大方、魔法を撃ってのでしょう!時間がないのでこのまま見学してまらいます」


「着替えてからでも!」


「少しは反省してください!溜め込んだ書類、今日中に完成させないと一週間、屋上で過ごしてもらいます!」

 

「なっ…さっさと見学者を通せ!」


 ジャックは何とか何束もあった書類の山を片付けて罰は回避したが社長室の修理をしなければならなかったので結局、屋上で一週間ほど過ごした。

 書類を完成させないと罰があるというのは秘書の脅しであった。

さすがジャック、夜真砥の攻撃を止めるとは…。

まあ、二つ名持ちはだいたいこんな奴です。

それではまた次の話で!

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