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勇者の弟子は魔王の娘?~魔王になれなかったので勇者の弟子になります!~  作者: 寅野宇宙
第一章 ハードな修行ときに防衛戦
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4話 バカ弟子を修行させます!

ヤマトたち一行は師匠を探しに冒険に…

行きませんすぐ見つかります!

てなわけで師匠登場!


 約五時間後、ヤマト達一行はとある平原に着陸した。

 街が近くにあるだけで何もないだだっ広い普通の平原である。


「ここに師匠が居るのか?ジャック」


「ああ、過去の目撃情報からこの辺りに住んでいると思う」


 過去の目撃情報かぁ…。

 あの人は住む場所を転々としているからな。

 確率を訊いておくか。


「確率は」


「五分五分」


「ここに師匠が居なかったらどうするの?」


 確かにその通りだ。

 とりあえずは、


「また、ジャックが探すだろ」


「君は、僕を死なせる気か!」


 あのバカ弟子はさっきから呑気に花を見てる。

 自分が後々、大変な目に遭うのを知らずにな。


「先ずは魔力探知(まりょくたんち)を発動させるか」


 魔力探知(まりょくたんち)とは辺りにある魔力を感じる魔法で使い方次第で誰の魔力かわかるようになる。

 主に魔物や盗賊等の接近に素早く気づくためや隠れた魔物を探し出す際等に使用される。


「どうだい?」


「俺達、以外の魔力は……」


 なるほど魔物すら居ないな。

 居るのは小動物ぐらいだ。

 というかヒルデがシルヴィアに乗って上空から探せば良いのでは?

 …うん、あった師匠の魔力だ。


「見つけたぞ」


「ナイスだ!ヤマト」


「ティナちゃん、出発するよ!」


「今行きまーす!」


 それからヤマト達は数キロほど歩いた場所に建っていた小屋の前で立ち止まった。


「ここに住んでいるの?」


「もう、確定したね。ティナちゃん横の表札を見てみ」


 ジャックさんにそう言われ私は玄関の少し手前の地面に刺さっている表札を見た。


「えっと…ギルドランク序列二位、二つ名終焉を誘う者しゅうえんをいざなうものリリムのお家?」


 確かに堂々と名前の書いてある表札があれば決まりだね。

 序列二位ってヤマトの一つ下じゃん!

 てか、自分の師匠のランクを抜かしたんだ。


「じゃあ、お邪魔しますか」


 ヒルデがドアを開けると中から黒い猫が五匹出てきた。 


「可愛い!師匠さんのペットですか?」


「師匠さんってなんだ。ペットじゃなくて、使い魔だ。要するに召喚獣」


 この子達、使い魔なんだ。


「リリム師匠のもとに案内してくれるか」


 一番、後ろの猫が返事をするかのように鳴いて、奥に入っていき残りの猫もその後に続いた。

 

「可愛い~」


「ドラゴンの方が数倍可愛いし」


 またヒルデのドラゴン話が始めるのか?

 それとドラゴンを猫より可愛いと思うのはたぶんお前だけだ。


 私達は可愛い猫ちゃんに案内され、一番奥の部屋に通された。

 すると水色の髪をした少女が鏡に向かって何かしている。


「ネコ耳はこの位置で尻尾はここだ。猫ってこんな風に鳴くのかな?ニャアー、ニャアー、よしお前たちどうだ……」


 少女は後ろの気配にやっと気づいた。

 訳を話そうとするが時すでに遅し四人の訪問者のうち三人が玄関の方に向かっていた。


「すみませーん。人違いでした、ティナ帰るぞ」


「人違いだったんですか?」


「待てー!我が弟子達よー!」


 でもこの子は、ヤマトたちのことを『我が弟子達』と言っているけど?


「師匠、正直に言ってください。何してたんですか」


 ほら、やっぱり師匠だ。

 でも幼くない?


「いや~その~なんて言いますかな~乙女心を取り戻したいと思ったからかな~」


 ヤマトは少女の頭を力強く鷲掴みして持ち上げ率直な感想を述べる。

 ほとんど醜態をさらしたお仕置きである。

 

「何が『乙女心を取り戻したいと思ったからかな~』だ!あんた自分の年齢わかって言ってるのか!乙女と言える年なのか!とうとうボケたか!?」


「痛い!痛い!お主、自分の師に何をするんじゃー!」


 ヤマト達とこの女の子が師弟!?

 そんな訳ないでしょ!


「こんなに幼いのなら、乙女じゃないですか!」


 ティナはヤマトの言動に反論する。

 当然、この子の正体を知らぬ人が居れば反論される。

 しかし、この子の年齢は、


「ティナちゃんこの人、何歳だと思う?」


 ヤマトの代わりにジックが訊いた。

 ティナは少女を見つめて、自分の思う年齢を言う。


「十五歳あたり?」


 そしてヒルデさんが答えを言う。


「大ハズレ!正解は二百歳越えで~す」


 いやいや、嘘に決まっている二百歳な訳ないじゃん!

 私は信じられずにヤマトに訊いた。

 ちなみにまだ鷲掴みをしている。

 というか振り子のように振っています。


「二百歳な訳ないですよね」


「このバカ師匠は半端なく習得が難しいスキル不老不死(ふろうふし)を使って生きているんだ。てか、何で猫の真似してるんだ」


 不老不死(ふろうふし)は名の通り老いず死なない体を手に入れるスキルである。

 俺は使えないてか、使わない。

 これはある人との約束だ。


不老不死(ふろうふし)ってあるんだ!」


 というか自分の師匠のこと『バカ』って言った!?


「師匠曰わく、十五歳の時にたまたま発動したらしい。だから十五歳に見えるんだ!」


 何とかリリムさんはヤマト達と和解した。

 ちなみにヤマトが弟子になった時に教えた『土下座』という方法で謝っていた。

 端から見たら騎士団を呼ばれそう。


「何はともあれティナ、この人が俺達の師匠、リリム・リデル、二百歳越えの婆だ」


「婆とは何だ婆とは年を取っていないから少女じゃ」


 語尾が婆らしさ出てるぞ。


「初めましてリリムさん、私はティナ・キャロルです。ヤマトの弟子です」


 ネコ耳まだ外さないんだ。

 外野からの忠告ですけど今すぐに外した方が良いですよ。


「この魔力反応、お前さん魔族じゃな」


 さっきから皆、私のこと魔力反応で魔族だってわかるの!?

 種族によって魔力反応だ違うのかな?


「はい、魔王の娘です」


「年は?」


「百七十歳です」


「百七十歳じゃと!?百七十歳で何で儂より胸が大きいんじゃ!」


 何を言ってんだこのバカ師匠。

 これ以上の醜態をさらすのはマジで勘弁してくれ!


「十五歳で不老不死(ふろうふし)が発動したせいで胸がこんなに小さいんじゃー!どうしてくれるんじゃー!」


 それ自分のせいだろ!

 とっくに過ぎたことで騒ぎ出すな!

 というか今更、気になることかそれ!?


「ヤマト、胸を大きくする魔法を儂にかけてくれ!」


 俺にふってくんなよ!

 それに何なんだよその何の役にも立たない変な魔法は!?

 覚えても意味ないだろ!


「ない!そんな変な魔法ない!」


「ジャック、ヒルデ、お主達は使えないか~!」

 

 二人は口に出したくないのか首を横に振って、覚えてない知らないことを表明する。

 正直言って関わりたくないのである。


「人でなしー!」


 何か大変なことになってきたな。


「「「自分の責任だろ!弟子に自分の失態を押しつけんな!」」」


「師匠、本題に入るけど良い?」


「儂の胸を大きくしてからじゃー!!」


 さっきからその醜態に対して黙っていたがもう、限界だ。

 数秒で黙らないと堪忍袋の緒が切れるぞ…。

 ああ、そうですか解決してもらわないと黙りませんか…。


「いい加減、マジで黙れえぇぇぇ!!」


 ヤマトの堪忍袋の緒が切れるというよりかは堪忍袋そのものが爆発して魔法で強化された拳骨がリリムの脳天に直撃した。

 なお、これしきのことでリリムは倒れない。

 リリムにしばらく悶絶した後、何もなかったかのように振る舞って四人の話を訊く。


「で、話って何じゃ?さっさと話せ」


 テメェのせいで話せなかったんだろうが何が『さっさと話せ』だ。

 さっきより強烈なのを落としてやろうか?


「ティナを鍛えてくれ」


「承知」


「おい、ヤマトまさかあの修行をさせるのか」


「あれ以外に何がある」


 あの修行って何!?

 何でジャックさんとヒルデさん固まってるの!?

 いったい私、何をされるの!?


「ティナちゃん、死ぬなよ」


「恨むならヤマトで」


 二人とも青ざめてる!?

 内容がスゴく気になるんですけど!

 誰か教えてくれない!?


「お前さん達、夕食の準備をするぞ」


「そうだな」


「僕は会社に電話してくるよ」


「シルビィアにご飯やってくる」


 何故かとんでもないことをやらされる予感がします。


 夕食の準備は滞りなく、終わって夕日が地平線に沈む頃にはテーブルの上には豪華な食事が並べられた。


「相変わらず、師匠のご飯はおいしそうだね」


「じゃろ!」


 一人暮らし歴が並大抵の人より長いからである。


 スープとファイヤーブルのステーキ、そして新鮮な野菜サラダだ。

 使っている素材だけあってファイヤーブルのステーキは燃えている弟子探しで携帯食しか食べてなかったから普通の食事は、朝ご飯を除くと久しぶりだな。


「このステーキ、どうやって食べるんですか…」


「生だからまだ食べれないよ。僕が言うまで火は消さないでね。過ぎると焦げて不味くなるよ」


「さすが社長!ファイヤーブルの良い食べ頃してるんだねぇ」


「まあね~」


 ジャック、お前後で殴り飛ばす!


「よし!消して」


 合図が出たので私は火をコップの水で消した。

 おお、水が全て蒸発して普通に焼きたてで美味しそうなステーキになった。

 それと何でジャックさんは椅子ごとひっくり返っているの?


「ヤマト、何するんだ!君のせいで焦げてしまったではないか!」


「さて、何のことかな?」


「とぼけても無駄だ!風属性魔法を使っただろ!」


 どうやら犯人は師匠らしい。

 そして楽しい食事はあっという間に過ぎていった。

 普通のステーキよりも火が中まで通っていて美味しかったです。


「女子は二階、男子は一階とっとと寝た寝た!」


 このログハウスはどうやら二階建てのようだ。

 明日のために私はさっさとベットに入った。


「ふかふかだ~」


 一方、男子組は寝床に関して大声で文句を言いたそうな顔をしていた。


「なあ、ヤマト」


「言いたいことはわかる」


 ((汚ねぇ部屋))


 用意された寝床は物が乱雑していたのだ。

 おそらく、片付けを押し付けられたのだろう。


「とりあえず、片付いたな」


 俺達は部屋に散らばっていた魔導具等をとりあえず部屋の隅にのけベットに入った。

 まあ、危険な魔導具はなかったから良しとするか。

 片付けは自分でしろ。

 そして深夜を回った頃、ジャックが突然、話しかけてきた。


「ヤマト、起きてるか」


 眠っていたが俺は起きた。

 音がすると起きれる。

 ガキの頃に付けた癖である。


「何だ?」


「何でティナちゃんを弟子にしたんだ?」


 夜中に叩き起こして、訊くことか?

 別に明日でも良いだろ。


「気まぐれ」


「気まぐれで魔王の娘を弟子にしたのか。笑えるな」


 まあ、あいつとあった時から腐れ縁になっていたのかもしれないな。


「それとマジであの修行をさせるのか?」


「その方がティナにとって良い刺激になるからな」


 そんなことをジャックと話していたら扉が開いた。

 何やってんだ師匠…。

 入ってきたかと思ったら突如、変な踊りを始めた。

 数秒後に踊り終わったのか二階へと戻っていく。

 …マジで何しに来た!?


「ジャック、今の何だったんだ?」


「さあ?待て…今思い出した師匠の癖だ」


 思い出したあの変な癖か。

 修行時代よく夜中に踊っていたな。


「まだ、直っていなかったんだな」


「そうだな」

 

 リリムの奇怪な踊りで辺りが静まる。

 そして二人はそれ以上、何も話さず自然に閉まった扉を見つめていた。


「「…寝るか」」


 そして翌日、


「朝ご飯は、町で済まします」


 ヒルデの提案でティナが修行している間に依頼を受けることにした。

 さて、ティナは無事に生きて帰れるのかな?

  

ヤマト達の師匠リリム登場!

幼く見えるが実は二百歳越えです((((;゜Д゜))))

それではまた次の話で!

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