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勇者の弟子は魔王の娘?~魔王になれなかったので勇者の弟子になります!~  作者: 寅野宇宙
第三章 日の本の国で波乱万丈大冒険!
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四十話 心の奥底に秘めた思い

今回の話は夜真砥達は幹部をリンチしに行きます…いえ、しません夜真砥さん急用で離れて別れて幹部を倒しに行きます!

急用それは最高幹部との戦いです!

今回は黄泉神最高幹部 うらVS日の本の国第二王子月影夜真砥です!


 出陣した夜真砥達は山岳地帯に入るを馬で走っていた。


 「妙だな」


 「妙って何が?」


 「日の本からずいぶん離れたのに黄泉戦に一切、遭遇していない」

  

 「確かに!もしかしてビビって逃げたとか!」


 言葉の言うとおりビビって逃げてくれてたらありがたいが何かがおかしい。

黄泉戦だけではない動物ましてや魔物すらいない。

 普段ならここは大型の熊が生息している場所だ。

 何かから逃げたのか?

 …魔力探知(まりょくたんち)…マジかよ。


 「悪いがまた作戦変更だ。紅葉、雫、閃、朧で洞窟内に潜んでいる幹部を討伐、残りの者で山岳地帯に潜んでいる幹部の討伐だ」


 「夜真砥、あんたはどうするの!まさか怖じ気ついたの!」


 「んなわけあるか!最高幹部一名様のご登場だ!」


 最高幹部!?


 夜真砥はそう言うと闇炎馬の鞍の上に乗って襲撃者の攻撃を受けて後方に飛ばされた。

 だが体勢を立て直して木を蹴って斬りかかった襲撃者は攻撃の反動でまだ空中に居る。

 しかし、襲撃者はその攻撃をわかっていたのかのように太い枝を鉄棒のように使って夜真砥の攻撃を交わした。


 「大地の壁(ガイア•ウォール)!」


 そして夜真砥は他の者を襲撃者に襲われないように大地の壁(ガイア•ウォール)で襲撃者の進路を妨げた。


 「夜真砥ー!」


 「朧!ティナに何かあったらただじゃおかないからな!」


 「わかっておるわ!」


 まさか最高幹部が来るとわな。


 「驚いていますね」


 見た目からして妖怪


 「ええ、私は(さとり)ですよ」


 「心を読み取るってのは本当だったんだな」

  

 「感想は」


 「読み取ってるんだろ?」


 「ヤベーだけです。名前は悟道心です」


 聞こうとしていること全部、言ってくれるのはありがたいな。

 さて、どう戦うか。

 

 「この月影夜真砥、全力で貴女のお相手いたそう!」


 「ええ、その首もらい受けます」


 二人の戦いの衝撃波はティナ達の方にも響いていた。


 「始めやがった!」


 空気の流れでビンビン伝わってくる!


 「一人で最高幹部を相手にするとか大丈夫なんですか?」


 「大丈夫じゃろ!月夜もおるし!」


 「はぁ?何言ってんのM鬼」


 その声ってまさか…


 「私ならここに居るけど」


 「居たぁぁぁぁぁ!!」

 

  しかもちゃっかり闇炎馬にまたがってる!


 「マスターならこのバカをよろしくって言って置いてったわ。つまりこの子の御守」


 「マジかよ!月夜抜きとかあいつやれんのか!?」


 「どもないやろ~。夜真砥ってバカみたいに強いし」


「そうだね!夜真砥って最強だもんね!」


 しかし、夜真砥は苦戦を強いられていた。


 「私はまだ、一回もお前の剣を喰らってないけど?」


 心が読めるイコールこっちの動きもわかるってことやよな…どこに剣を振り下ろすかどう避けるかも読まれてしまうしどうしたら…


 「悪い悪い、まだ本気出してなくてな」


 「弱気になってるのわかってるけど」


 うぜえ~。

 

 「それもわかってます」


 「そりゃあそうかい!なら今から俺がやろうとしていることもわかるよな!」


 「二刀流」


 「正解だ!氷華水月、激炎破天刀(げきえんはてんとう)!」


 夜真砥が左手に握ってる刀は激炎破天刀(げきえんはてんとう)、常にボウボウ燃えている竜の素材を使って作り出された魔剣。

 素材は死んでも生きており刀身は常に燃えている。

 その見た目から悪魔の剣と恐れられて激炎の後ろに天を破るという意味で破天を追加されたつまり元は激炎刀(げきえんとう)である。

 ちなみに破天荒を豪快な人に使うのは間違いだ。

 説明しなくても氷華水月は王都魔法闘技会に出てきた魔剣だ。

 

 「氷と炎、決して合わさってはいけない物を」


 「お前は燃えて死ぬのと氷付けになって死ぬどっちがいい?」


 「どちらもお断りします!」


 俺は刀を二本だが敵は一本だ一見俺の方が上に見えるがそれは勘違いである。

 彼女は俺の攻撃を優雅に交わして斬りつける俺はその防御に氷華水月か激炎破天刀のどちらかを使うため常に攻撃には一刀しか使用できていない少しでも油断すると肉を斬られてそこから血が出てる。

 もう一度言おう、俺は刀を二本、彼女は一本だ。

 しかしこの言い方なら彼女が上だと理解できるだろう。

 この戦いは二匹のGをスリッパを持ったパーマをかけたおばちゃんとの戦いである。

 一匹がおびき寄せもう一匹が攻撃するそんな感じだ。

 自分の剣をGに例えるのは嫌だがそれしか思いつかなかった心を読み取られるのがこんなにも苦しいとは…思春期の男子には最悪の相手だな。

 たぶん学園に行ったらこいつ顔が真っ赤っかになるぞ。


 「そろそろ降参して首をさしだしたらどうですか?」

 

 「じゃあ、こっちから質問するけどよぉ…俺の首を飛ばすチャンスはいくらでもあったぞ…なぜ斬らなかった」


 「それはあなたが防御を」


 「確かに俺はそう思っただから二度防御を無視して二本で攻撃した」

 

 「その時は攻撃を防ぐために!」


 「残念だが初心者がする攻撃をした。躊躇(ちゅうちょ)してるな」


 「ぐっ…閃光(フラッシュ)!?」


 「(さとり)は動揺すると心を読めなくなる常識だろ!特大のをくれてやる!閃光(フラッシュ)!」


 夜真砥は閃光(フラッシュ)で心の目を潰した。

 その光は大森林を包み込んだ。

 夜真砥は素早く木の上に隠れた。


 「何とかなったな」


 血流しすぎたな…あいつを倒したらとんずらするか?

 いや、他の奴らが心配だ腕が無くなってでも行くしかねぇ…それにしてもあいつ何で躊躇しているんだ?

 俺は王子であり大将首だぞ。

 考えても仕方がねぇ…しかし、どうやって倒すかなぁ。


 俺は休憩がてら少し目をつむった。

 そしていつの記憶、夜暁だった時の記憶かもしれない記憶が脳裏をよぎった。


 「心を読み取る敵の倒し方?」


 森の中で誰かに話していた。

 誰だ…この女は記憶にないぞ。

  

 しかし、話かけているのは俺だ。


 「ああ、母国にそういう能力を使う魔族がいるから」


 夜暁の時じゃない!

 誰だこの女は!

 俺は記憶が良い一度覚えた面は忘れるはずがない!


 「何も考えずに戦えば?」


 「それができたら苦労はしねえよ」


 しかも俺は馴れ馴れしくその女に話しかけている。

 女はまるで俺のことを信頼しているかのように笑顔で話している。

 誰なんだお前は!


 「じゃあ、踊ってみるのは?」

 

 「踊りながらどうやって戦うんだよ!」


 「それもそうだなぁ…じゃあこのスキル教えてあげる」

 

 「そういうのがあるのならさっさと教えろよ」

 

 そして俺は目を開けた。

 目から水が垂れていた…涙だ。

 なぜ俺は泣いているのだろう。

 

 「…トランス」


 無意識に近い状態となるスキル、要するに瞑想しているときのあれ。

 しかし、このスキルは瞑想をしなくても無意識になることができる。

 だが、俺はこのスキルを習得していないはずだが…マジかあるじゃねぇか。

 俺はあの女と知り合いなのか…この涙の意味がその証明か?


 「さてさて、いつ覚えたんだか」


 反撃と行くか!


 「そこかぁ!」


 「来てくれると信じてたぜ!」

 

 夜真砥は結界で心の攻撃を防ぎ隣の木の枝に乗った。


 「血気盛んだこと」


 「うるさい!」


 「心が乱れてるぜ。落ち着けよお前の名前の漢字だぜ」


 「だぁあまれぇぇぇぇ!!」

 

 怖い怖い。

 斬撃で木を刈り取るとは岩だって斬るんじゃねぇの?


 「お前達、そいつを殺せ!」


 魔物に動物!?

 

 「驚いてるな!私のユニークスキル、感情支配フィーリングコントロール動物や魔物を意のままに操るユニークスキル。そいつらには復讐の感情を植え付けた」 


 なるほど感情を植え付けることにより意のままに操るユニークスキルか!

 (さとり)らしいユニークスキルだ。


 「誉めてくれてありがとう」


 「そりゃあどうも」


 動物は気絶、魔物は斬る!


 「先天性スキル魔眼(まがん)発動!」


 「目が黄金に!?」


 「そんなに驚くなよ。黄泉の国にいる誰かは使えるんじゃねぇの?」


 まずは小動物から!


 「とりあえず寝んねしときな」


 夜真砥は周りに殺気を飛ばした。

 小動物が次々と倒れていく。


 「後は中型、大型のみ!」


 殺気を倍増!


 夜真砥は殺気は倍にして周りに飛ばした。

 中型の動物が倒れていく。

 

 「残りは大型と魔物だけだ!」


 「あれが人間が出せる殺気なのか!?」


 「こちとら世界を滅ぼすかもしれない化け物と戦ったもんで殺意が鍛えられたんだよ」


 「王子がそんなこと言っても良いのか?」

 

 「王子だからだよ。王子として国を侵す物は倒さなきゃならない!国民を護るために最前線でな!」


 夜真砥はそのセリフを言い終わると周りにいる大型の動物を全て気絶させた。


 「どいつから死にたい?」


 そばで気絶されてるのも邪魔出し少量の魔力使ってどっかにワープさせるか。

 

 「全員一斉にかかれ!」

  

 心に命令されて魔物は夜真砥に襲いかかった。


 「だろうな…不知火流剣技改良型禍斬(かざん)、叢雲流剣技改良型血凍(けつとう)!」


 夜真砥の左側にいた魔物が全て燃え、右側にいた魔物が凍りついた。

 不知火流剣技禍斬(かざん)は禍を斬り炎で燃やす剣技で叢雲流剣技血凍(けつとう)は剣を振るった瞬間、敵の血を凍らせる剣技である。

 まさにそれは異様な光景、夜真砥の左右に炎の壁と氷の壁が出現して大森林を半分燃やし半分凍らせた。

 

 「これによりだいたい半径五百メートルは燃えるか凍った」

 

 心は結界により免れた。

 その証拠に心の立っていた木は燃えなく凍ってもいない。


 「化け物め…」


 相変わらず化け物呼ばわりされてばっかりだなぁ…他の言い方ないのか。 


 「邪魔な木は無くなったし…やるとするか」 

 

 (別の意味で目の色が変わった!)


 「スキル、トランス発動!」


 (何も変わってない…強化系のスキルか!心を…読めない!)


 「なぜ!」

 

 夜真砥は無言で心を斬った。


 「ありがとう…名前も知らない誰かさん」


 「心を無にするスキルか!」


 「大正解だ!」


 「剣技連撃(れんげき)!」


 心は連撃(れんげき)を放つだが心を無にした夜真砥は完璧に守りきった。


 「俺でも今のお前の心はわかるぜ!それは焦りだ!」


 「それ以上、口を開くなぁぁぁぁ!!」


 「死ぬ気で大将首取ってみろやぁぁぁぁ!!」



さて、夜真砥の記憶に出てきた女はいったい誰でしょうか?

ちなみにまだ出てきていません!

ということはこれから登場します!

それと心はなぜ夜真砥の首を取るのを躊躇するのか!

次回明らかに!

それではまた次回の話で!

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