三十話 斬りにくいから肉付けてくれ!
今回の話は夜真砥の兄、月影終夜が黄泉神幹部の餓捨野六助と戦います!
とにかく月影の技連発します!
そしてラストは変なん終わり方します!
夜真砥と別れた終夜は黄泉神幹部の餓捨野六助と戦闘していた。
六助はガシャドクロのため身長が20メートルを越えているため終夜は骨の巨人と戦っているようなものである。
「どうしたまったく斬れてないぞ」
「お前肉付いてないからな…それに内臓とか血もないし楽しみようがない」
「討ち取れー!」
「雑魚は引っ込んでろ!」
終夜は周囲の敵を凪払った。
そして近くに倒れた敵の腹に刀を突っ込みかき混ぜ始めた。
黄泉戦は苦しみもがき叫ぶ。
「倒しがいのある敵はこうやって苦しみ叫ぶもんなんだって」
終夜は突っ込んだ刀を引きに抜いた。
「うっひょ~腸がでたぁ~」
「お主それでも王子か?」
「戦場に出たら身分とか関係ねぇ…とことん死ぬまで殺り合おうぜ」
月影終夜は普段は温厚で優しいがあることで性格が激変して真逆になる例を上げると以前黄泉の国と小さな戦争をしたとき敵陣営に突撃し制圧した後死んだ敵の死体をバラバラに斬り刻んだり不気味な笑い声を出しながら戦場を駆け回っていたという。
あることとは三回以上敵に国または家族を傷つけられたときにこのような性格になる今回トリガーとなったのは壁の外の陣を攻撃されたこととこの戦争そして夜真砥が終夜と別れる際に餓捨野六助に攻撃されたことこの三つである。
終夜はこのようなことから温厚で優しい時は国民に善の塊と呼ばれ性格が激変したときは憎悪の野獣そして二つの性格を合わせて一人だが二人のの王子と呼ばれている。
「クックックッ!ハッハッハ!楽しくなってきたぜ!」
「危険だお前はここで殺す!」
六助は両手を合わせて終夜を挟もうとした。
「月影流忍術影の壁」
だが二つの影の壁が終夜の左右に現れて攻撃を止めた。
「月影の力ここまで厄介とは!」
「どうしたどうした!こんな力じゃあ俺はつぶせねぇぜ!」
「我も本気を出すか…スキル鉄骨!」
六助は骨を鉄のように硬くする鉄骨を発動して骨の強度を上げた一見、防御アップスキルに見えるがガシャドクロにとって骨の強度を上げることは攻撃強化にもつながる。
「これでお主の刀は鈍になるわい!」
終夜は二本の刀の影に両手を突っ込んで引き戻したすると両手には、
「…月影流剣技陰刀影なら鈍にはならないだろ?」
そこには刀身、柄、ありとあらゆるところ全てが黒い影の刀が握られていた。
「面白い!」
「粉砕骨折しやがれ!」
「やれるもんならやってみろ!」
終夜は六助目掛けて跳んだ六助は右手で握りつぶそうとする。
「右手もらった!攻撃力強化プラス爆破付与イコール」
「無駄なことを!つぶれろ!」
「爆発する斬撃、弟曰わく爆斬!」
六助の右手が爆発してバラバラに砕け散った。
「ぐあぁぁぁ!!…なぜだ…なぜ斬れる!」
「斬ったんじゃない爆発させたんだ」
「だが強度は上がってるはずだ!」
終夜は笑いながら月を指差した。
「今宵は満月…俺ら月の加護を授かった月影一族が最も強くなるの夜…残念だが弟はその加護を授かってないがな」
月の加護は月の満ち欠けともに能力が上がるスキルこのスキルは月影一族にしか発動できない。
満月の時が最も強いでは、新月はどうだ月が見えないなら弱くなるのか?そんなことはない新月の時は月の光が無くなるため闇属性の威力が上昇するそのため月影一族は代々闇属性に特化してきたというなぜ闇属性に特化してきたのかは夜真砥でさえわからない。
「満月の時強くなるというのは本当だったのか」
「そういうことだそろそろ終わらせるぞ骸骨…月影流忍術奥義」
終夜は自分の影を斬ったすると影は終夜から離れて黒い終夜の形をした存在になった。
「影武者!」
この忍術は月影一族の奥義で影から自分のコピーを作り出すことができるなおコピーの力は使用者の半分の力である。
「俺の愛しき弟が真似できない魔法だ」
言い忘れたが終夜はなぜか夜真砥が力に目覚めてからブラコンになった主に夜真砥の自慢話ばっかする。
「二人増えようが問題ない」
六助は口を大きく開いたあの時遙か彼方の誰かさんの家を消し炭にした光線を放とうしている。
「月影流忍術影縫い…口が閉まらない?!」
「敵の妨害工作を無効化する魔法魔力阻害結界だ…死ね月影終夜!我流魔法骨滅砲!」
六助は自分で作り上げた魔法の骨滅砲を放ったこの魔法は炎属性を凝縮したレーザー光線で相手の骨さえも滅するためこの名が付けられた。
「消し炭になるのも面白そうだが…月影流忍術潜影!」
潜影とは影に数秒だけ潜ることができる魔法、夜真砥はこれを工夫して地面に潜る魔法でできる。
「消えた!」
終夜は六助の後ろに伸びた影から影武者とともに跳びだしてきた。
「後ろか!」
「遅い!月影流忍術操影!」
操影とは影を操ることができる魔法で拘束や防御、攻撃もできる。
拘束は影縫いでいいのではないか?そう思うかもしれないがまったく違う。
では、どこが違うのかというと操影は影を伸ばして敵を縛るのに対し影縫いは敵の影を縫い付けるそんなイメージである夜真砥を守る際に使った影縫いは六助の歯と歯の影を縫いつけたのだなお縫い付けは五分あたりで解けるか力を入れて解くことができる。
咲夜を拘束して際も操影を使用しているどこに使用したのかというと咲夜を影縫いで拘束して咲夜が出した千の刀を操影で拘束、念のために咲夜も拘束したこの二つの魔法は両方で使うとよりいっそう効果をます操影も夜真砥は真似できていない
「拘束完了!」
そして六助は終夜にとってとても相性のいい相手である操影は影を操るつまり肋骨や指の骨の影で六助を拘束することができるのだようするに影が細いため拘束しやすいということ。
六助は拘束され地面にうつぶせになる。
「やれ影武者!」
終夜は影武者に命令を出すと同時に斧を空高く投げ月の光によりできた斧の影に影武者が手を突っ込んだすると投げた斧より大きな影の斧が出てきた。
「脳天かち割れ!」
影武者は斧を振り下ろし六助の頭をかち割った。
頭部のかけらや目玉などが辺りに散る。
「あっけな…他の奴の腸引き抜きにいくか」
終夜は頭部が砕け散った六助を無視して別の敵の方にいこうとしただがその時何かにつかまれた。
「そうはされるか」
「骸骨やろう生きてたか…頭部と右手が再生してる!?」
「儂の魔石が破壊されない限り儂は何度でも再生するそれが儂、黄泉神幹部餓捨野六助だ」
「目玉は再生しないんだな」
「別に見えるからいいし」
「それとお前がつかんでるの影武者だから」
六助の右手に握られていた終夜が黒い霧になり終夜の足下に戻り影に戻った。
「やるな…だが貴様の運もここまでだ」
「雲が出てきたな」
夜空に浮かぶ満月が雲で覆われた。
「これで得意な影の攻撃は使えないわな!」
「ヤバいな」
月影の技は影や闇を扱う魔法だが全体が影の場合は影の魔法は使えないそして終夜はまだ月影の闇の技は使えない。
無論、終夜は他の属性の技も使えるがどれも決定打にならない。
だがその時後ろの壁の上が爆発して炎が上がったそして終夜の前方に終夜の大きな影を作った。
「まだ運はつきてないようだな!」
「くっそ!我流魔法骨滅砲!」
六助は骨滅砲を放つだが終夜は避けようともしないなぜならその攻撃を今から利用するからだ。
「ご飯の時間だ…出でよ影鯨!」
終夜の影から大きな影の鯨が出てきたこの鯨は代々月影家に仕えてる召喚獣であるそして遠距離攻撃や魔法を飲み込む。
「たっ食べちゃったの?」
「吐き出せ!」
そして内部で攻撃を逆転させ骨滅砲を六助に跳ね返した。
「があぁぁ!!」
六助が燃え上がる。
「これで魔石は壊した…冗談だろ」
「効かん効かんまったく効かんぞ!」
六助は体をすぐに再生させた。
「くっそ!魔石はどこにあるんだ!」
「さぁな」
六助はちらりと飛ばされた目玉を見た。
(まさかあの目玉が魔石だと思いも寄らないだろうな。奴の攻撃からして奴は頭に血が上ると周りが見えなくなるタイプましてや我と戦っている最中によそ見するとこはないだろうな。この勝負儂の勝ちだ)
「再開しようか?」
「ほんとどこにあるんだか」
終夜と六助が戦闘を再開しようとしていたとき北西の森から二頭の馬が引く馬車が跳びだしてきた。
「何んすかあれ!」
「月影家の召喚獣影鯨」
跳びだしてきたのは夜真砥と風牙が乗る馬車だったそしてあろうことか六助の目玉つまり魔石を踏み潰していった。
「何か変な音しませんでした?」
「石にでも乗り上げたんだろ」
魔石を壊したことを知らない夜真砥は平然と馬車を進ませる。
「ぐああぁぁぁぁ!!」
「いやちょっと待て…あれが魔石かよ!」
六助は苦しみ倒れ死んでいった。
「兄上、今倒したとこなのか乗ってくか?」
「…気づいてないのか?」
兄上は何を言っているんだ?
「何のことでしょうか?」
「とりあえず夜真砥グッジョブ!」
「何かしたか俺?」
「まあ、気にするな」
そんなこと言われたらよけい気になるのだが。
「風牙わかるか?」
「何でしょうね」
「それはさておきゆっくり戻ろうか!」
「それは無理…あれを見ろ」
夜真砥は城下の方を指差したするとそこは、
「何が起こってる!」
「城下で複数の魔力が衝突しているおそらくどこか破られた」
日の本の国の城下から複数の火の手が上がっていた。
「…一匹残らず殺す!お前ら撤退だ!」
「同感だ」
終夜は夜真砥と合流し兵を率いて日の本の国に戻っていった。
まさかの夜真砥知らぬ間に幹部を倒したとは(-ω-;)
次回の話は戦火がついに日の本の国内部に!
戦場と化した日の本の国で黄泉神幹部と激突します!
夜真砥が風牙救出に行っているときに起こっているので夜真砥の出番ほぼ無しです!
それではまた次回の話で!