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勇者の弟子は魔王の娘?~魔王になれなかったので勇者の弟子になります!~  作者: 寅野宇宙
第三章 日の本の国で波乱万丈大冒険!
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二十六話 戦国時代開幕

 いよいよ日の本国VS敵国の黄泉の国の合戦が開幕です!

 こっからはほとんどバトルだらけとなります!

 いろんなキャラが敵と戦います!


 現在朝の九時、なぜか私は大勢の兵隊さんと壁の上にいます。

 なぜこのような状況になっているかというと夜真砥が帰国した影響で敵国といって良いんでしょうか?まあ、そんな感じの軍隊と戦争をするらしいです。

 悪いのはあちららしいです前に壁の外にある兵隊さんが居るところを攻撃してつぶしてしまったかららしいです。

 それで今、日の本の国がピリピリしていて夜真砥が帰国したから戦える!という感じになって今現在の状況になっています。

 国にも影響を与える夜真砥ってすごいな…

 私はとにかく眠たいし頭が痛いです!

 要するに二日酔いしました~。

 もう、飲みたくない!

 そして夜真砥はというと、


 「何しているんですかそんなとこで」


 夜真砥はなぜか壁に張り付いて腹筋をしていた。

 垂直の壁にですよ。

 なんか魔法で固定しているようです。


 「みての通り腹筋」


 「さすがです兄貴!」


 そしてなぜか風牙さんも腹筋してます。

 風牙さんは夜真砥が魔法闘技会の二回戦目で当たった相手で戦いの後、夜真砥が雇って日の本の国に戻ってきたらしいです。

 妖怪は敵国にいる種族で『母国のやり方が嫌だ!』という妖怪さんたちが壁を超えて日の本の国に亡命してくるらしいです。

 それと妖怪は日の本の国での魔族の呼び方です。

 スパイじゃないかの審査は一様あるらしいです。

 だいたい人口の20パーセントは妖怪らしいです。

 なので日の本の国は魔族と人間が唯一共生している国と言われているらしいです。

 何で夜真砥を兄貴って呼んでるのだろう?


 「おい、夜真砥この女誰だ?」


 「私が聞きたいですよあなたこそ誰ですか!」


 「俺は夜真砥の一番弟子神威(かむい)様だ!」


 まだそんなこと言ってるのか…。


 「いつ誰がお前を俺の一番弟子にした!こいつは閃の弟の神威、神威こいつは俺の唯一の弟子ティナだ」


 「はぁ?こんな奴が夜真砥の弟子!?」


 こんな奴とは失礼な!

 私だっていろいろと頑張ってるんですよ~!


 「別に良いだろ!俺を弟子にしてくれても!」


 「前にも言ったとおり無理だ!」


 「そんなんじゃ俺、強くなれないよ!」


 「直に強くなる!」


 神威は前から自分の力が伸びなくて悩んでいただがそれは神威独特の性質であって何かが悪いとかそんなのではないこれは直に強くなる証拠でもある。


 「直に強くなるっていつ強くなるんだよ!」


 「そうだなぁ…今月ぐらいかな?」


 「本当か!」


 「お前の努力次第」


 「よっしゃー!」


 神威は喜び飛び跳ねた。


 「ところで昨日会った皆様は?」


 「下にいたり上にいたり町の中にいたりする。月影、四天王は壁の外または上、裏方、盟友は街の中を警備している」


 「夜真砥の家族はどこにいるんですか?」


 「あそこの旗の下」


 夜真砥が指差した方には大きな旗が立ててあった本陣である。

 旗には月の絵や鬼のような絵など月影、鬼神、不知火、天津風、雷音寺、叢雲、木霊、岩戸とこの国で有力な家を連想される絵が書かれている。


 「本当だ…咲夜さんがだだこねている」


 何やってんだか。


 「お前目良いな」


 「パパも目が良かったからでしょうか?」


 何で俺に聞くんだよ。


 「それよりいつ始まるんですか?」


 「始まらないかもしれないし、今すぐ始まるかもしれない」


 「はい?」


 「こっちからは攻めないあっちが攻めてきたら反撃する…基本的日の本の国は戦争はしないんだ」


 「そういうことですか…まさか始まらなかったらずっとこのままなんじゃ…」


 「一週間このままだったこともある」


 いつ攻めてくるかわからないから軍を退くことができない。

 だからこの壁の上で寝泊まりすることがよくある。

 

 「暇です」


 うん?

 あれは…よし!やっぱり攻めてきたか!


 「総員武器を構えろ!月夜さっさと起きろ」


 「おはよ~マスター眠い~」


 夜真砥は天月夜剣を叩いた。

 普段月夜は朝の十時に起きる。


 「攻めてきたんですか!」


 「ああ!例の剣、待ってる奴誰だ!」


 夜真砥は壁の上に戻り大きな声で訊いた。

 夜真砥は何かを探しているようだ。

 例の剣って何だろう?


 「こちらにあります!」


 「さて、開戦だ!お前ら気合い入れていくぞ!」


 「おおおぉぉぉぉ!!」


 夜真砥が軍を鼓舞した。


 「それ魔剣ですか?」


 「魔石で作った剣だ。そのため魔石の魔力を使うため自分自身は魔力を消費しないだが一回切りだ!名付けて魔剣タダ剣(ただけん)!」


 「それギャグですか…」


 「洒落てるだろ!」


 洒落てるとかどうでも良いんだけど。

 スゴいことはわかったし。


 「何かダサいです」


 「敵の砲撃がきます!」


 兵の一人が敵の攻撃に気づいた。


 「よしきた!月夜、例のヤツで行くぞ!」


 「はい…どうぞ」


 月夜が夜真砥の横に魔法陣を展開させた。

 

 あれ?これって確か…風撃(ふうげき)だよね?

 

 「汝の怒り災厄の如くただ怒り狂い我敵を殲滅せよ!」


 詠唱をすると夜真砥は魔法陣の上に乗って空高く飛ばされた。


 「えーっ!風撃(ふうげき)ってそんな風に使うもんなんですか!」


 「使わないわ…手っ取り早く高くジャンプするためだけに使うの」


 夜真砥は高さ800メートルまで飛び上がった。


 「憤怒の大地(ラース・オブ・ガイア)!」


 そして剣先から魔法が放たれ何キロも先の敵国の軍の正面に着弾し着弾したところから次々と前に進むように地面が爆発していった。


 そして日の本の国本陣


 「夜叉様!開戦の合図です!」


 四天王と月影の当主が集結していた。


 「ホラ貝を吹け!みんなのもの日の本の国を守れぇ!出陣だああぁぁぁ!!」


 夜叉が合図を送ると兵が陣形を整えて進軍し始めた。

 馬や自分の召喚獣に乗って進む者もいれば走って進む者もいる。

 その後方には魔法で壁が作られその上に遠距離攻撃を得意とする射撃部隊がいる主に射撃部隊は天津風と雷音寺が主力だ。

 数分後両軍は夜真砥によって荒れ地となった場所で衝突先手を打たれた敵国は兵の数が減った影響で苦戦する。


 「お疲れ様です!さすが勇者って感じがします!」


 夜真砥はゆっくりと壁の上に降り立った。


 「なあティナ、何をしたら勇者って呼ばれるんだ?」


 「魔王を倒したら勇者って呼ばれるんでしょ?」


 「勇者って字はな勇ましい者って書くんだぜ…ならなぜ今民を守っている侍が勇者って呼ばれないんだ?十分勇ましいじゃねぇか…俺はな誰かを守りたい、誰かを救いたいそんな事を今しようとしている奴が勇者って呼ばれる資格があると思っている…英雄だってそうさ。ただ名声や金のために魔王を倒したり世界を救おうとしている奴を勇者や英雄って呼ぶな…字がかわいそうだ。どっかでガキ大将でもしてろ!何かしらの対価を求めるものは勇者や英雄ではない!勇者や英雄は常に自己満足を突き通す我儘(わがまま)であれ!この場にいる家族を守りたい愛する人を守りたい国を守りたいそんな我儘を考えてる奴は勇者や英雄って呼ばれる資格が十分にある!つまり俺が言いたいのはなぁ…お前ら今から勇者しにいくぞ己の我儘を突き通す覚悟はできているだろうな!」


 うわっ!

 何かすごいこと言った!

 

 「おおぉぉぉぉ!!」


 夜真砥が再び軍を鼓舞をし軍の指揮が高まった。


 「紅葉、雫いるか!」


 「はっ!ここにいます!」

 「…いる」


 紅葉と雫が人混みの中から夜真砥の前に飛び出してきた。


 「今から黄泉戦(よもついくさ)の本陣をつぶしにいくついてこい!」


 敵国の軍は黄泉戦と呼ばれている。

 理由は敵国が黄泉の国と呼ばれているからだなぜそう呼ばれているかというと黄泉の国に入ったものは生きて帰れないからだ。

 日の本の国では死んだ人が行くところを黄泉の国と呼んでいるつまり敵国に行くということは死ににいくものだと戒めているのだ。

 現状、敵国も自分の国の名前を黄泉の国と呼んでいる。

 それは夜真砥が夜暁だったときから続いている。


 「夜真砥!俺も連れてってくれ!」


 神威もかでもこいつはまだ本陣をつぶしにいくほどの力はないからなぁ…どうしよう?

 

 「お姉ちゃん頑張ってね!」


 人混みの中から椿が出てきた。

 なぜか神威は顔を赤くして椿の方を少し見た。

 ああ、そういうことか。


 「なあ、紅葉まさか神威って」


 俺は紅葉に俺の考えがあってるかどうか小声で訊いた。


 「正解、思春期、真っ只中よ」


 神威も15歳だしそりゃそうか。


 「神威、神威ちょっと耳かせ」


 「何でしょうか?」


 俺は神威に神威が今やるべきことを耳元で説明した。

 そして神威は顔をまた赤くしてゆっくりとうなずいた。


 「しばらくしたら兄上がここにくる…風牙お前も行くんだぞ」


 風牙さんはまだ腹筋を続けていたなぜか涙を流しながら。


 「はい…わかりましたどこまでもついてきやす!」


 いや、国離れるときはついてくるなよ。


 「ところで何でこっちから本陣をつぶしに行くんですか?」


 「俺たちが本隊だからだ」


 「えっ?今前で戦っているのが本隊じゃないんですか?」


 黄泉の国本陣を攻めにいく夜真砥隊は夜真砥、私、月夜さん、雫さん、紅葉さん、風牙さんの六人とても本隊とはいえないほどの人数だ今前で戦っている日の本軍の方が人数多い五千人は軽く越えていると思う。

 

 「陽動は大人数で本隊は少人数で行うそれがマスターの作戦」


 「こんな少人数で本陣なんてつぶせるんですか?」


 「つぶせる」


 夜真砥はつぶせるその一言だけを言いニヤリと笑った。

 だがその一言からはもはや敵の本陣をつぶせれることはわかり切ってるそんな感じがした。


 「行くぞ」


 六人は壁の下に降りて敵に見つからないように森の中に入っていった。


 「黄泉の国の軍勢なんか前より強くなってないか?」


 「なんか最近逃げてきた妖怪が言うにはとんでもなく強い奴がボスになったとか言ってたわ」


 夜真砥の疑問に紅葉が答えた。


 「おいティナ走れるよな?」


 「大丈夫です!こんなのへっちゃらです!」


 そうかひたすら長い距離を歩かせたかいがあったな。


 「さてと大暴れしますか!」


 午前十時半

 日の本の国防衛戦開幕

 


 

 さてさて神威の恋はかなうのか?

 それにしても夜真砥のあの長いセリフ(?)一番この小説で長いだろうなぁ…次回、夜真砥隊黄泉の国本陣に突撃します!

 たった六人だけで本陣を壊滅させることは出来るのか?

 まあ、チートマスター夜真砥にかかればどうさもないことですけどね。

 それではまた次回の話で!

 

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