百五十話 魔王の娘と精霊と竜バカと魔女
今回は南組の話です!
とりあえず初っ端から月夜が壊れます(-ω-;)
一方で南側、ティナと月夜とヒルデとリリムである。
本来なら三人のはずだが精霊剣として認識された月夜をティナに投げて四人にしたのだ。
南側は目の前が緑生い茂る森で後ろが海、そして言うまでもなくスタート地点と同じ場所だ。
「別にマスターに投げられてこのバカの子守りをすることは文句ないわよ。…けどね転移させるならもっと遠くに転移させなさいよ! スタート地点から一メートルの所って嫌がらせ!?転移ってね少し気持ち悪いのよー!」
バカって言われたことはともかく月夜が壊れてる。
意外とこういうとこ細かいんだ。
「どちらかと言うと子守りをするのは儂じゃろ?ティナに何かあったら打たれるに違いない。ああ、師弟ハラスメントじゃ」
じゃあ、私も師弟ハラスメントだ。
というかそんなの言ってたら冒険家の師弟なんて務まらないでしょ。
「まあ、あたいは満足だけどな。この辺でいいか?はいはい、ちょっと皆さん下がってねぇ」
何やってんだろうヒルデさん。
「よっと!」
砂浜に魔法陣が出現してそこから四足歩行のドラゴンが出てきた。
お久しぶりの登場、大地の暴君のガイ君である。
「ティナちゃんは初めてだよね?大地の暴君のガイ君だよ!」
「うん?お主、召喚石を割っていたか?」
「いや、実家から呼び出した。その方が食費の軽減にもなるし効率いいと気づいたから」
召喚獣ってそんな使い方ができるんだ。
じゃあ、夜真砥の召喚獣はいったいどこにいるんだろう?
実家…ではないよね?
ティナが疑問に思っている夜真砥の召喚獣はいったいどこにいるのかについて答えるとそこら辺の大陸に集団でいたり一匹でいたりする。
時折、自らの意思で会いに来る寂しがりやもいるのである一定の時期に全ての召喚獣が集まる宴がある。
その時、夜真砥の周りにはたくさんの召喚獣が群がる。
なので基本は放し契約だ。
これで一匹も欠けてないし人も襲っていないのだからよく教養が届いている。
なお、どこかの村の番人をしている変わった召喚獣もいる。
いったい誰に似たのやら。
「さあ、乗って乗って」
「お邪魔します」
「それでは出発進行!」
「寝てるから何かあったら起こして」
こんなに気を抜いてていいのかな?
まあ、静かに寝かしておこっと。
こうして四組に分断された冒険家達は合流すべく行動を開始した。
しかし、まだ誰も怒りもせず悲しみもせず知りもせずにいた。
この島には悪魔がいる。
そしてリリムの秘密を弟子達は知ることになる。
次回は夜真砥達の方をやります。
そして第一島民が登場します!
名前はありません理由は次回に。
ああ、基本この章は鬱のはなししかないです。
序列一位から十位までの過去も語られますが基本的に鬱です。
それではまた次の話で!




