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百四十五話 お使い②

今回で国際ギルド篇はおわります!

そして次回からヴェリア島篇が開幕します!

 次に私達が向かったのは何か小さな円柱がたくさん置いてある店です。

 看板には『弾売場』って書いてありました。

 夜真砥が日の本の国に滞在中に見せてくれた銃に入れる物だ。

 いろんな弾があるんだ。

 属性や状態異常の弾、各魔物に有効な専用の弾もある。

 土と風、木属性はないようです。

 弾にできないからかな?

 闇と光はどうやって弾にするんだろう?


「弾丸の買い物だけは苦手なのに何でマスターはこれも頼んでくるの」


「何で苦手なの?」


「刀以外興味ないから」


 単純に覚えるのがめんどくさいからでは?


「別に覚えようとしたら覚えれるけど。これらをそれぞれ三十個で」


 月夜は各属性弾と毒の状態異常弾、閃光弾や貫通弾、爆破弾に煙幕弾を買った。


「了解。それと空もだろ?」


「そうそう。それは六十」

 

 それと空の弾を六十個。

 これは自分で弾切れの際に使用するものだ。


「合計で七千二百五十グリアだ」


「あれ以外に安い」


「ああ、だから隣で銃も売ってる。安い理由は素材だな。普通にある素材を普通に調合してこれに詰めれば完成よぉ。でも、初心者が使うもんじゃねぇな」


 初心者だと受けれるクエストも限られてくるし元を取らないと損になってしまうからか。

 となるとウィリアムさんって結構スゴい人なんだ。


 月夜は他にも砥石などを買ってその階の売場を後にした。

 次に向かったのは教会だ。

 国際ギルドが建っているこの浮遊島にも教会はある。

 一応、ほとんどの宗教の教会はあるがそれぞれ別の場所に建っている。

 揉め事を起こさせないためだ。

 そして向かった教会はグロリアス教の教会。

 なお魔族のティナと魔人の朧はお留守番である。


「暇ですね」


「暇だね」


「何をしに行ったのでしょうか?」


「聖水とか言ってた」


 聖水って邪悪なものを祓うスゴい水だよね?

 何に使うんだろう?


「道理で私達が入れないわけだ」

 

「それは元からよ」


「そうですね。あそこに入ったらあなた達は綺麗に清められますからねぇ」


「…ソフィアさん!?」


 いつの間にかソフィアがティナの隣に座っていた。

 こう見えてもソフィアは隠密行動が得意なのでこんなこと造作でもない。


「はい、ソフィアですよ。滅しましょうか?」


「結構です!」


「聖水は結構強力な毒も消しますからね。あと呪いの類も。それで授かりに行ったのでしょう。それでは私はこれで」


 ソフィアが教会に入るとすれ違いで二人が出てきた。

 妙に喜んでいたソフィアを見て月夜は疑問を抱いてティナに訊く。


「あの脳筋に何かした?」


「何もしてませんよ」

 

 逆にされましたよ。

 滅されそうでした。


「あらそう」


「お使いは終わり?」


「ええ、後は好きに観光して宿に先に行けって書いてある」


 やっとこれで終わったのか。

 これほど夜真砥が準備をするってヴェリア島ってどんな島なんだろう?

 

 一方で夜真砥は刀を完成させて鞘を作る前に冒険家ギルドカウンターにヴォルカン島の怪物の封印を確認する番が書かれた用紙を見に行っていた。


「こちらになります」


「ありがとうございます」


 さて、俺の前はいったい誰が確認してたんだ?

 …大して有名じゃない冒険家だな。

 あ、ネレウスがいる。

 あいつもちゃんと仕事をやってんだな。

 何の違和感も感じないのだが。

 待てよもしかして。


 何かに気づいた受付嬢にあることを訊く。


「この冒険家達がギルド登録したギルドを教えてくれ!」


「わかりました。けど何のために?」


「いいから!」


「こちらになります!」


 夜真砥は用紙を受け取って早速、確認する。

 

 ビンゴ!

 こいつら全員、サルディア帝国でギルド登録してやがる!  

 偶然なのか!?

 いや、偶然なわけない! 


「おい!今回のヴォルカン島の怪物の封印を確認する順を作ったグランドマスターは誰だ!」


「え!?えっと確か…ネレウス様です!」

 

 ネレウスが!?

 まさかネレウスは裏で何かと繋がってるのか?

 …全ての疑問がこの欠片でわかるんだよなバン。


 さらなる疑問が増えて夜真砥は鞘の鍛治に取りかかった。

 そして各々の準備は着々と進んでいきヴェリア島へと向かう日になった。

  

次回!前書き通りにヴェリア島篇開幕です!

ほとんどバトルメインになります。

最初は探索、中盤からバトルになります。

それではまた次の話で!

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