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勇者の弟子は魔王の娘?~魔王になれなかったので勇者の弟子になります!~  作者: 寅野宇宙
第六章 卒業生対抗試合と柘榴の炎竜
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百三十三話 卒業と新たな道

第六章終わり!

今回は四組を代表してエレンが主役の回です!

なのでこの回だけエレンが主人公となっております!

 夜真砥先生達が立ち去ってから一日が経過して俺達は無事に卒業することができた。

 卒業式ぐらい出てくれたって良かったのに。

 でも、あの人は多忙だから仕方がない。

 今度、会えたらお礼を言おう。

 あの人に追いつくのが俺達の目標だから。


「やった!みんな!卒業おめでとう!」


「これで僕達も冒険者の仲間入りですね」

 

「はいはい、喜ぶのは良いですけどまだ終わってませんよ」


 この後、俺達はファゼル先生のありがたい話を聞いた。

 ファゼル先生もこれがありがたい話かどうかわかってないらしく学園長から聞いた話だそうだ


「これで君達は晴れて冒険者達の仲間入りです。わかってると思いますが冒険者は普通はこのような教育機関には行かずに独学でなるものです。ですので冒険者の世界ではあなた達の態度は目立ちます。そこは気をつけてくださいね。それでは改めましてご卒業おめでとうございます。後、渡すものがあるので後ろを向いてください」


 ファゼル先生に言われた通りに後ろを振り向くとそこには予想外の人物に立っていた。


「夜真砥先生?」


「どうした?鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして。何でいるの?と思ってるのなら言ってやる。マスコミ、回避するために潜伏してた以上。あいつらマジでしつけぇんだよ」


 夜真砥先生らしい理由だ。

 夜真砥先生は先の戦いでこの島を救って俺達よりある意味、目立ってしまった。

 だからデマの情報を流したんだ。 


「で、渡すものとは?」


「これだよ。ギルドガード、いらねぇのか?」


「いらねぇのか?と言われましてもギルドガードは普通、ギルドで作るものでは…」


「俺の権限使って作ってもらったの」


 そんなことしてくれたんだ。

 でも、他にきっと理由があるはずだ。


「後、あんまし教えてないから多分、失敗することもある。それで才能がない等の理由で辞められると寝覚めが悪くなるからちょっとした特権をつけておいた」

 

「特権?」


 夜真砥は生徒達にギルドガードを渡した。


「『この者は国際ギルドに許可取りなくヤマト・ツキカゲと面会をすることを許す』…これのことですか?」


「まあ、何か困ったことがあったら連絡しろ。何の用事もなかったら会ってやる。じゃあな」


「いや、夜真砥先生、生徒達に何か言ったらどうですか?」


 ギルドガードだけ渡して立ち去ろうとしていた夜真砥をファゼルが止める。

 夜真砥は振り返りもせずに言葉を伝える。


「卒業おめでとう。後、入学おめでとう。全力で追いついてこい。またどこかでな」


「ありがとうございました!」


 生徒達は夜真砥が教室から立ち去る前に精一杯の感謝を伝えた。


「あ、夜真砥ちょっと待ってください」


「何だティナ?寂しくなったか?」


「それもそうですけどメルウィス先生が用事があるって」


「何だ用事って?」


「さあ?」


 夜真砥、ティナ、朧はメルウィスを待つために教室に戻ってきた。

 数分経ってからメルウィスが一通の手紙を持って教室に入ってきた。

 それを受け取った夜真砥は内容を確認するとすぐさまに手紙を燃やした。


「何か嫌な依頼だったなかい?」


「いや、重要機密情報だったから燃やしたからとまだガキ共に見せるのは早いと思って燃やした。一度は絶対に聞いたことあるだろ」


「あんたも充分、ガキだと思うけどね。で、何だい?」


「ヴェリア島攻略作成」


「…ついに実行させるのか。生きて帰ってきなよ」


「当たり前だ。行くぞお前ら」

 

 夜真砥が燃やした紙にはこう書かれていた。

 『ヴェリア島の攻略作成を実行する日が来た。序列一から十の者はなるべく早くに本部に集まること』と。

 そして夜真砥達は飛行艇に乗って国際ギルド本部に向かっていった。

 

次回は化け物じみた冒険者が集う国際ギルド本部に行きます!

そして第七章の序列一から十位が集まり攻略作成を行うヴェリア島篇開幕です!

それではまた次の話で!

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