百十話 第四走者
第四走者です!
エルフのヴァルトが全力疾走アンド全力の魔法を放ちます!
第四走者が走る区間は学園エリアだ。
学園が港近くにない理由は二つある一つ目は港の西側が崖やまだ未開の地であるので建設が不可能、二つ目は東側には港から搬入してきた商品をいち早く品出しをするため店があちらこちらにあるためだ。
そのため消去法で南側が何にもないということになったので学園はそこに建つことになった。
ちなみに学園エリアでは先輩との最後の思い出を作るために後輩達が第四走者に遠慮なく魔法をぶつけてくるので警戒しながら進もう。
そしてヴァルトは集中攻撃をされている。
「別の学園を狙えや!糞後輩ども!」
そんでそれを全力でよけてます。
(いったんどこかに隠れるか)
ヴァルトは近くの学園の教室に入った。
運良く生徒達は外で他の第四走者を待っているので教室には誰もいなかった。
そしてヴァルトは魔力探知で周辺に潜んでいる生徒を確認する。
「ミスったな。囲まれている」
(エレンが待つ最終走者の地点は俺の真後ろを行ったところ…それまでには延長線上に学園が四校、ルールで下水道は使えないというかエルフの性で行きたくない)
「…どうしたらいいんだぁ」
ヴァルトが教室に潜んでいる間にも他の第四走者はヴァルトを追い抜いていく今は五位だ。
「…あの図書館にあった魔導書に書かれていた魔法を試すか透明化」
ヴァルトは透明化で姿を消してすぐに教室を飛び出して駆け抜けた。
透明化に制限時間があるからだ。
制限時間は一分、解けると五分間、再使用不可である。
(もっとだ!もっと速く!)
ヴァルトは抜かされた分を取り戻して行くが現在、三位の第四走者の隣で制限時間になり姿を現せてしまった。
「何だ!?いきなりエルフが出てきた!」
三位の生徒は戸惑ってしまって速度を落としてしまった。
「アルフェアン学園の奴だ!集中放火しろ!」
(そして次はこれだ!)
「舐めんなよ!後輩ども!これが先輩の力だ!魔法全反射!!」
魔法全反射、威力の弱い魔法を全て跳ね返す魔法である。
まさに今の状況にぴったりの魔法だ。
しかもこの魔法は第四走者の中でヴァルトしか使えない。
「このまま突き進む!」
その様子を中継で見ていたファゼルは賞賛の拍手を送った。
「お見事!やってくれると思ってましたよ」
「ヴァルトも成長したな」
「エレン君、君も成長しているはずだ。なので期待してますよ」
「はい!任せてください!」
「それじゃあゴール地点で待ってますよ」
ファゼルがゴール地点に向かって数分した頃、ヴァルトが最終走者のスタート地点にたどり着いた。
「後は頼んだぞ!エレン」
「おう!任せておけ!」
「譲渡!一発、ぶちかましてこい!」
エレンは二位の状態でスタートした。
次回!最終走者!(やっと終われる(-ω-;))
てか、夜真砥がほとんど出てない…。
それではまた次の話で!




