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勇者の弟子は魔王の娘?~魔王になれなかったので勇者の弟子になります!~  作者: 寅野宇宙
第六章 卒業生対抗試合と柘榴の炎竜
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百七話 第一走者

トライアスロン始まります!

アンド、ルーのやんちゃな過去が明らかに!

 空砲が鳴ると第一走者は一斉に中央広場を駆け抜けた。

 周りの観客はなぜ獣人であるルーを第一走者にしたのかよくわからないようだ。

 何せ俺もまだ理解できてないからな。

 さて、吉と出るか凶と出るか。

 そうそう、魔法は使ってもいいが妨害はダメだ。


「何でファゼル先生、ルーちゃんを第一走者にしたんだろうね?」


「さあな」

 

 そういえば第一走者は港を走るとか言ってたがコンテナとかどうなってんだ?

 一応、屋台とか観客席は前方に障壁が張ってあり安全だがコンテナとかはどうしているのだろう?

 …障害物として利用するんだ。


 ルーは今、七位である。

 身体強化はしているがさすがに追いつけない。

 第三種目に進出するには十五位までに入らないといけないのでなるべく順位を上げた方がいい。

 そしてルーもコンテナが無造作に置かれているエリアに入った。

 少しでも速く走ってしまうと曲がり角でいきなりコンテナが現れたらぶつかってしまうので落とさないといけない。

 しかし、ルーなまるでコンテナが置いてある位置がわかっているかのように楽々、抜けていく。

 中継でそれを見ていたエレンはあることを思い出した。


「そういえばルーってしょっちゅう港で遊んでた!だからコンテナの位置がわかるのか!」


その通り、ルーは暇があれば港に行きコンテナを障害物にして遊んでいてのだ。

 まるで岩山で遊ぶかのように。

 そう港エリアは岩山なとで暮らす身体能力が高い獣人が 最適性だったのだ。


「楽々、抜けれるのはいいけど先生にしごかれた思い出がフラッシュバックする…」


 港は危ないので遊び場にするのは禁止されている。

 なのでルーは遊んでいた回数、ファゼルに起こられていた。

 それでも止めなかったのは故郷の岩山と似ている地形がここしかなかったのだ。


「少しは反省しながら走りなさい」


「先生、鬼だ」


「何を言っているんですかベルさん?さて、私はマーシュ君のところに行きますね」


(ルーちゃんを選んだ理由がこれだとするのなら私を選んだ理由って…。ああ、恥ずかしくなってきた~)


 ルーは誰よりも速く港エリアを突破した。

 そして見えてきたのは港にある大きな門、アルカデミア島にやってくる人を一番に歓迎する正門である。


「おっと!第一走者が出てきました!最初にたどり着いたのはアルフェアン学園のルー選手です!」


「ルー!」


 第二走者のベルがテークオーバーゾーンで手を振る。

 

「やっと見えてきた」


 ルーは最後の力を振り絞って走る。

 徐々に港エリアを抜けてきた選手が追いついてきた。


「後は頼んだ!」 


「オッケー!飛ばしていくね!」


 ベルは勢いよく飛び出したが、


「…ベル選手、バトンを受け取って転けたー!」


 バトンを受け取って派手に顔面から転けた。


「…痛い」


 ベルは少し泣きそうになりながら立ち上がり走っていった。

次回、第二走者!

そしてベルが選ばれた理由はいったい…。

赤面するほど恥ずかしい理由です。

それではまた次の話で!

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