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勇者の弟子は魔王の娘?~魔王になれなかったので勇者の弟子になります!~  作者: 寅野宇宙
第五章 始まる新たな旅、崩れゆく世界の歯車
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九十五話 月帝VS女帝④

まだ続きます!

…いつ終わるんだろ。

 剣の要塞(ソードフォートレス)、巨木ほどの大きさの剣が中央に一本、成人男性、一人分ほどの剣が五本周りを飛んでいる。

 巨大な剣の(つば)が有り得ないほど大きいのでそこに乗ることができる。

 しかもこの召喚獣は剣なのに意志があり喋りかけると機械音声のように話してくる。

 戦闘は五本の剣で行い巨剣は地面に突き刺して魔力を妨害したり魔法で自分に有利なフィールドにしたりする。

 しかし、ピンチになるとこの巨剣も動き出す。

 ある召喚獣学者はこの召喚獣は古代人の魂の塊だとい説を唱えている。

 正体不明、生物なのか無生物なのかよくわからないこいつは世界に一体だけ。

 使役する方法はこいつがいる遺跡に行って戦い認めてもらうことそれを夜真砥は行ったのだ。

 なお、他にも盾の要塞(シールドフォートレス)槍の要塞(ランスフォートレス)などもいる。


剣の要塞(ソードフォートレス)、闇属性強化魔法陣を展開しろ」


「ギョイ」


 巨剣は地面に突き刺さり魔法陣を展開させた。

 

「お前って『ギョイ』しか言わねぇよな」


「ソレガワレノヘントウノシカタダ」

 

 月夜がこいつを嫌う理由は剣だからだ。

 何で嫌うんだろうな?


「お前は子猫を相手しろ」


「ギョイ」


「ずいぶんと物騒なものを使役したな」


「まあな」


「儂も本気で行くとするかのう。ユニークスキル摩訶不思議な魔法(ワンダーマジック)発動」


 出たよリリムの訳わからんユニークスキル。


「お互い同じダメージのまま勝負は中盤を迎えた!召喚獣同士の激突!頼れるものは己の技術のみ!果たして勝つのはどっちだ!?」


「こっからは出し惜しみなしじゃ。…悔いのない戦いをするぞ」


「わかってるよそれぐらい」


「スキル、魔力消費半減まりょくしょうひはんげん物理耐性強化ぶつりたいせいきょうか災厄(ディザスター)発動。儂はスキルを全て発動させたぞ」


 じゃあ、俺もスキルを全て発動させるか。

 ユニークスキルは発動させるとして後はどうしよう?

 魔法を避けるためのスピードはなしだ。

 やはり攻撃力と魔法耐性を強化させるか!


「ユニークスキル、受け継がれる伝説レジェンド・オブ・ヒーローズ発動、スキル、全属性耐性強化ぜんぞくせいたいせいきょうか龍王の加護ドラゴンプロテクション観察眼(ホークアイ)発動。さあ、再開しようぜ!」


「お互い出し惜しみなしで勝負するんだね」


「そのようですね。しっかしあちらの召喚獣同士の戦いはどうなんですか?」


「まあ、直接は関係しないがどちらかが倒れたら流れは変わるだろうね」


 …剣の要塞(ソードフォートレス)も大丈夫そうだな。

 まあ、あの猫を抑えられただけでよしとするか。


「そのまま抑えてろよ!」


「ギョイ」


豪炎球(ごうえんきゅう)!」


 さて、あの魔法は()()()()()()()()()()()


 夜真砥は魔法を斬ろうとする。

 それを見たリリムはニヤリと笑った。


「変われ!」

 

 雷属性か!


「おっと!どういうことだ!?豪炎球(ごうえんきゅう)轟雷球(ごうらいきゅう)に変わった!?」


摩訶不思議な魔法(ワンダーマジック)は魔法の属性を変えることができるユニークスキルなんだよ。しかも同等の威力の魔法に」


「利点があるんですか?」


「ありますね。例えば魔力消費量が少ないが威力のある魔法を魔力消費量が多い同じ威力の魔法に変えることができる利点がね」


 そういうことだ。

 リリムを警戒するべき点はこのユニークスキルなのだ。

 少ない魔力消費量でバンバン、高火力の魔法を撃ってくるからな。

 高火力で少ない魔力の魔法は身体強化魔法のことだ。

 それを相手に撃って高火力の攻撃魔法に変えるという寸法だ。

 さて、再び気を引き締めますか!

 



リリムのユニークスキル初登場!

属性変換とかけっこうチートですね。

それではまた次の話で!

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