叙情的な恋
若くいたいけな二人は恋に身を焦がしていた。
誰にも祝福されなくとも構わない。ただこの想いのままに二人の世界に居たかった。
彼の背中、腕が、初めて自分を守ってくれるものと信じた。
二人の世界に誰も足を踏み入れてほしくなかった。
大人の穢れた手を向けられ沸き上がる嫌悪感に振り払った。
そして掴んだ彼の手は温かくて大きくて、私の涙も受け止めた。
彼も泣いていたの
二人でどこまでも遠くへ行きたい。
永遠は人の心が創るの
永遠は強い気持ちが創るの
永遠は完成しないの
永遠故に
それでも信じている