やっぱり最初は説明書
にしてもさ、ここまでの私って凄いスムーズに仲間をゲットしてない?
しかもかなり強めの人達ばっかり。
いやぁ、スムーズなのはいいことなんでけどさここまでくると気味が悪いっていうか何かに操られてんじゃないのって気になるよね。
「おい、ツバキや。そろそろ契約の儀を行ってはくれぬか?」
「ん?契約の儀?そんなことしなきゃダメな感じなの?」
『解。この行為は一応テイムという行為に当たる。本来ならば魔物を従えるために専用のスキルを持ってして行えるのだが、今回の場合は例外だろうな。テイムする相手が知性を持った魔物もとい神獣など前例がない』
『あれ、もしかしてさこいつと契約するにはスキルが必要ってこと?』
『解。当たり前だ。スキル名・獣使でなければ魂の絆も築けないからな』
「あのさぁ、私のステータス見たんだったらわかってるかもしれないけど契約できないっぽいんだよね。だから、あきらめ・・・・・あれ?」
「どうしたんだ。早く契約を行え。ツバキならばできるだろう?」
「君が言っている契約っていうのはもしかしてさ、テイムじゃなくて召喚のほう?」
「当たり前だろう。でなければ召喚士であるツバキに契約しろなど言わぬわ」
ですよねー。
曲がりなりにも神獣様ですもんねー。
しかし、自分が召喚士だってことなんて完全に忘れてたわ。
でも、ここで問題があるんだよね。
果たしてLv.1である私が神獣と解約できるかってことなんだよね。
『解。魔法階級的には問題はない。だが、MPの問題があるな』
やっぱりー?
さすがに600じゃ無理かなとは思ってたけど案の定だったな。
そういえばこの世界の平均ステータスってどんなものなんだろ……
『ねぇ、ラファエルさん。この世界の平均的なHPやMPってどのくらいなの?』
『解。冒険者で考えれば一人前程度にあたるDランクで大体500くらいじゃないか?MPは職業によって違いはあるがDランクぐらいの魔法使いなら500ぐらいは持っているだろうな。まぁ、Dランクぐらいの魔法使いは中級魔法ぐらいしか扱えないが』
「で、どうしよう」
「もしや、MPのことか?」
「そうなんだよねー。多分君と契約するのには今の私の総MPじゃ足りないからさ、後日ってことで良い?」
『おーい、ツバキちゃん?俺の加護の説明ちゃんと呼んだ?』
え?加護に説明とかあんの?
それなら早く言ってほしかった。
もしかしてだけど……スキルや魔法の説明なんかもあったりして………
『あるぞー?ステータスを見ながら鑑定をしたらいいんだよ。まぁ、ツバキの場合は森羅万象のほうを使ったほうがいいけどな』
『どうして?』
『解。ツバキの魔術は基本的に高位まで使えるものが多い。しかも、召喚魔術に関しては階級すらないからな。鑑定で見れない場合も森羅万象ならば見れる』
じゃあ、早速。
『ステータスオープン』
【ツバキ】 堕天使 18歳 Lv.1
【召喚士】
HP 150/150
MP 600/600
【加護】怠惰ベルフェゴールの寵愛・知識ラファエルの理解者
【称号】時空の放浪者・魔に寵愛されし者
【スキル】経験値倍化(1) 刀術(8) 時空間操作(1) 自己再生(5) 影移動(1)
魔力感知(8) 魔力操作(7) 詠唱破棄(4) 鑑定(10)
森羅万象(1)
【ユニークスキル】怠惰・傲慢・忍耐・寛容・救恤・知識・博愛
【魔法】火術(上級)・水術(上級)・風術(上級)・土術(上級)・雷術(上級)
爆術(超級)・縛術(超級)・影術(超級)
光魔術(神級)・闇魔術(神級)・治癒魔術(神級)・深淵魔法(神級)
召喚魔術(判定不可)
【耐性】全魔法属性(上級)・魔術(神級)・状態異常(中級)
あれ?称号のところ増えてない?
魔に寵愛されし者って何よ?いつとったわけ?
それよりも先にザーッと説明でも見ていこうかな?
んーと?どうやって発動させるんだ?
ま、適当に………
『森羅万象ON!』
【申告。森羅万象を随時自動発動させます】
なんか、できちゃったや。