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ACT2



「疲れちゃったなぁ…」



入手したアイテムを確認し、レアドロップがなかったことに落胆すると少女…フィアルトは戦闘に区切りがつき、背中から大袈裟に倒れた。



「疲れたも何も、まだ狩り始めだろ?コイツのレアドロ欲しいって言ったのは誰だった?」



剣を鞘に盾を担いで、やれやれと肩をすくめる。


「なんかレベル上がるとさー、歯応えがありすぎーっていうか。ワンパンでも当たったら終わりだし、その割にレアドロも確立低いし」



口を3の字にして愚痴を垂れる。


二人は150lvのレベルカンストを目前にした上級者、エンドユーザーなのだが…


数ヶ月前に行われたエンドユーザー対象のアップデートは明らかなネタ不足、延命措置に過ぎない極端に高難易度な代物であった。


カンスト目前の火力で圧倒出来るとはいえ、敵は一撃でHPの八割九割を奪って行く。


生半可な強化やジョブでは即倒されてしまうという骨太なモンスターが揃っていた。


先の時代のMMORPGなら身体的な負担がない分気楽だ。

しかし、リアリティを追及したVRMMOはプレイヤーから遊びで苦痛を感じたく無いと批判の声が上がっていた。


シビアな分、神経を使うVRMMOで負荷がかかるのはゲームに慣れたハードコアユーザーも難色を示した。


「仕方ないだろ…その分経験値は回るし、出ないレベルのドロップ率じゃないからなぁ」


そんな言葉を聞けば、フィアルトは上体だけ起こすと気だるそうに首を振りながら


「そーゆーのじゃなくてさー。なんか楽しくないっていうか」


うんうんと唸って悩んでいる。




その様子を見兼ねて何度目かの溜息をついた後。


先に戻るぞと伝え騎士…エルスイットは転移アイテムで街へと帰還した。

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