第7話 不可解な第二試験
第7話での佐山は
サミュエル佐山を指します。
佐山は驚愕していた。
あまりの出来事に言葉を発することもなく
ただある字面を追っていた。
診断不能_______
少しして我に帰ると、
彼女に質問を投げかける。
「こ、これはどういうことでしょうか?亅
「そうね、私にも分からないわ。
ただ確かなことはそこにあることよ。亅
彼女は割と無情にも平然とした態度で
答えた。
そして告げる。
「結果はともかく一次試験はこれで
終わりよ。あなたには二次試験があるわ。
今すぐ受けてもらうわよ。亅
そういって彼女が取り出したのは
先程の腕輪とは違う別の腕輪だった。
釈然としない結果に納得がいかなかったが、
二次試験を受ければ何かしら
変わるかもしれない。
そんな微かな希望を抱いて
佐山はそれらを受け取り再び装着する。
「わかりました。亅
「ええ、では部屋の奥にあるあの装置に
立ってもらえるかしら。亅
確かに奥に進むと人1人が入るのに
十分な高さをもつ機械が何台かある。
「一番左のに入りました亅
すると機械が突然動きだし、
緑色の光が視界を覆った。
__________________________________
結局また試験内容を聞けなかったことに
気付いた。
「ま、まただ・・・。
ところでここはどこだ?亅
周りを見渡すと
工場とでも言えばいいのだろうか
積み上げられた正方形のそれらが
正面を残して囲っている。
佐山はこの場所にただ1人立っていた。
人影は見当たらないが音がする。
音のする方に進もうとすると
腕輪が急に光った。
「何だ!?亅
思わずそう口にすると
顔が腕輪に向く。
そこには電子パネルが展開されていた。
「っつ!?亅
勝手に起動したその
画面をみると何やら説明書きがある。
第二試験概要ーーーーー
この試験は一次試験において
みなされた能力、及び特性に基づく。
サポートとして電子ナビゲータ(キャロ)を
遣わせる。
個人試験内容ーーーーー
到達目標:自身の能力、特性の主観的認識
クリア程度:なし。
「・・・。
どうやってクリアするのこれ!?
試験として成り立ってないよ!!亅
「どうやらプログラムが
あなたに適正検査を投げたようですね亅
「お、おお!?
キャロさんですか!?亅
思わず敬語になってしまった。
しかし意にも介さずキャロは続ける。
「あなたの課題はとても抽象的ですけど
仕方がありません。
試験は既に開始されています。
早速取りかかりましょう亅
「と、取りかかりましょう、って
何をすればいいのかわからないよ!?
もっと試験は具体的なものじゃないと
試験にならないんじゃないの!?亅
「申し訳ありません。
ですがクリアしなくては戻ることが
出来ませんので。亅
「そ、そうだね・・・。亅
軽く諦めの境地に達したため
そういうと頷いた。
_______________________________
「例外が起こってるわね亅
彼女はモニターに目を走らせる。
そこには佐山が電子サポートの
キャロとの会話の様子が映っていた。
しかし一向に動く気配はなく人もいない。
「どういうことかしら亅
腕輪に繋がれた回線に取り入って
直接佐山にコンタクトを試みる。
「何者かが私たちにコンタクト要求を
しています。
コードは試験関係者のものですが
如何致しますか?亅
キャロが佐山に伝えると、
すぐさまOKを出した。
「 佐山くん、
そちらの状況はどうなっているの?
少し教えて貰えるかしら?亅
「 えぇっと、さっきの試験関係者の人
ですよね。
今あまりにも課題でない課題に
困っているんですけど・・。亅
「そうよ。
課題でない課題とは何?
詳しく教えて貰えるかしら?亅
「そっちで検査をしてもらった時に
診断不能でしたよね亅
「そうね亅
「その結果をもう一度自分に
出してほしいみたいなのですけど
課題が能力、特性の認識という
曖昧なものでして亅
「そ、そう。
(そんなこと聞いたことはないわ。
でもあの子は確かにプログラムが
人に任せる、と)
その課題はあまりにも雑ね。
こっちから無理矢理帰還してもらうことも
できるけどあなたはそのまま続ける?亅
「い、いえ、戻らせてもらいます。
よろしくお願いします。亅
気づけば電子パネルは閉じ
キャロはいなくなっていた。
同時にやたら明るい緑の光に
再び包まれることとなる。
「(一体なんなんだ・・・・)亅
光の中で目を閉じた佐山は1人
やっつけな思案をしていた。




