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第22話 関所
ステファンの首に剣先が突きつけられている。
困惑した表情を佐山に向けるものの、
肝心の佐山は体がこわばっている。
「獣人族の娘だな?」
コクコク、と頷くステファン。
「よし。通れ」
どうやら関所の付近には門番がいるらしい。
武装した人物は剣を戻して言った。
「あと、そこから先には注意することだ。
最近、見慣れないモンスターが現れている」
「は、はぁ」
兵士のいる関所を抜け、二人は街へと向かう。
「サミュエルさん、もうすぐ街ですよ」
そういわれて前を向くと
先ほどまで僅かに見えていた建物たちが
ぐっと近づいている。
「そんなに楽しみなのか?」
「サミュエルさんは違うんですか??」
どうやら彼女にとって楽しみな何かがあるらしい。
そういえば、道中に図書館があると
いっていたような、いなかったような・・。
「あ、街に着きましたよ!」
見慣れない景色が目に入ってきた。
塀に囲まれた大きな街だ。
森を抜けたこんな場所にあることに感心していると
ステファンの姿が見当たらない。
はぐれてしまったようだ。




