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第19話 育成課題経過3

課題をクリアして帰還した佐山はクラスメイトを残してタンニンがいなくなっていることに気づいた。


「報酬を確認しよう亅


クラスメイトは和気藹々としている。

腕輪から電子パネルが展開した。

表示を確認して人差し指が触れる。


「こんなに貰えるとは亅


開いた欄には万寿蔓1つとルピ1000とある。

説明を見るとルピは仮想世界の通貨のようだった。適当に操作し弄っていると購入欄が出てきた。


「ん?ガチャ一回でアイテムが出るのか亅


購入の文字を押して回す。

すると白くて丸いものが出てきた。


「経験玉?確認してみるか亅


アイテム欄で経験値玉をみつける。


「経験値玉だったのか。使ってみよう亅


経験値玉を使用という文字が浮かび上がり

手で触れると消えた。


少し高い音が聞こえる。何の音だ?他のクラスメイトには聞こえていないようだが。少し挙動不振になっているとどこからか先程の音とは別に声が聞こえた。


タンニンは向こうにいるわ。


「誰?亅


思わず声に出して尋ねるとまたも頭の中に直接音が届いた。少女の声で名を名乗ることなくただタンニンの所在を伝えてくる。


タンニンの詳細については勿論だが

少女の正体を知りたくなり

佐山は一人機械の上で腕輪に掌を重ねた。

光の中にクラスメイトの驚く顔が微かに見える。


少しすると一本道の上に立っていた。


「キャロ、ここでの課題は何なんだ?亅


「村に行くと分かるはずですが…亅


少し言い淀む電子娘。


「ん?…さっきより情報が少なくないか?亅


「課題は[星3 ???]となっていますので亅


星3か、それが分かっただけでも十分か。

佐山は僅かな情報に感謝する。


「よし、村に行こう。亅


道の先の家に向かって歩き出した。



___________________________________


その頃田圃の水路を辿っていた鞘木は

田圃の中に三人のクラスメイトとタンニンを

発見していた。


「先生?何をしているんですか!亅


するとタンニンは少し驚いた顔をする。


「おお、鞘木か亅


「答えになってないですよ亅


「?どうしてここにいるんだ?亅


一人の男子生徒とタンニンは制服を泥々にした三人をみやる。


「原因はそっちですか…亅


「まあ、そう責め立てるな。取り敢えずここから出すぞ亅


「分かりました…亅


鞘木は優し過ぎるタンニンとともに三人の女生徒を田んぼの中から引きずりだし、道の上に寝かした。


暫くするとクラスメイトの一人が起きた。


「先生…?起きてる?はっ!亅


突然目が覚めたその子は近くの二人も起こした。


「ねえ、起きてよう、みほー。

みほったらー亅


「ん、なあに?どうしたのまあや?亅


「ねえ、りえも起きてよーう亅


「ん、どうかした?はっ!!ここは!亅


りえと呼ばれた子が突然跳ね起きると

腕輪の電子パネルをチェックした。


「こ、この課題は星3よ!やったわ!

みほ、まあや!亅


「ほ、ほんとなの!?みせて、みせて!亅



目を見開いたまあやは茶色の髪を勢い良く振ってりえの右の腕輪を確認する。


「ほんとだ!やった!みて、みほ!亅


「うわあ、ほんとうだ!星3がでてる!亅


手を取り合って喜ぶ三人への冷ややかな視線に気づくと茶髪がタンニンの隣に立つクラスメイトの顔を見上げた。


「鞘木・・・。あんたここで何してんの?亅


「今回の課題がここだった。それだけだ亅


鞘木の視線は田んぼに向かっていた。


「でもでもぉ、一緒にクリアしちゃえばきっと簡単だし楽しいよー!亅


「そうか、楽しんでくれ亅


鞘木の視線は田圃に向かっている。


「あんた何様のつもり!!せっかくだから皆で協力しようって言ってるわけじゃない!亅


「知った事か亅


ぼそりと鞘木が呟いた。

それでも視線は田圃と水路へ向かっている。


「もういいわ!先生!一緒に行きましょう!

こんな奴ほっといてもいいでしょう!亅


「ですねー亅


「うんうん亅


タンニンは三人の女生徒と歩きだした。


「・・・・亅


「鞘木ー!頑張れよぉ!亅


後ろ向きに手を振ってエールを送られた

鞘木は呆れつつも喧騒を背に再び水路を辿り始めた。




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