第15話 育成課題経過1
あれから30分程だろうか
海辺を歩き、散策している。
しかし、一向に見つかる気配がない。
「キャロ、万寿蔓は一体どのあたりに
あるんだ?亅
「山の中ですよ亅
「そ、そうだよな…亅
「それよりどうして先ほどからずっと
海辺を歩き回っているのですか?亅
「それは…だな…
山にあまりいい気がしないからだ亅
「山…にですか。
もう一度言いますけど
今回の課題は☆1ですからね亅
「わ、わかってる…亅
そういうと佐山は山に向かって
渋々歩き始めた。
___________________________________
「なぁ、ノーマン、
あそこって村だよな?亅
「もちろんだ亅
遠目でも人がいないことがわかるくらいには
人影が全く見えない。
村まで歩いて行くと
村が異常なことは明白だった。
家の戸は開け放され、
中を見てみると使われていないだろう
包丁や窯などがほとんどだった。
また幾つか井戸があったが
その内の一つだけしか
機能していない様子であった。
しかし、人がいるにはいるようだ。
生活の跡が多少みられる家もある。
「田んぼに行こう亅
村から伸びた二つの道のうちの
もう一つを辿り、駆けて行く。
数分もすると
次第に田んぼが見えてくる。
それとともに大きな石に
腰掛ける人物を目にした。
「!?亅
しかしフードを被ったその人物は
とてもじゃないが村の人には見えない。
「何者だ!亅
走って近づこうとすると
腰をゆっくりとあげ一瞬で消える。
「悪いが、邪魔はされたくないのでな。
せいぜい楽しんでくれ亅
直前、静かにそう口にした。
__________________________________
クラスメイトが次々に帰還する中、
課題についての話題は止まない。
「ねぇ、どうだった?亅
「こっちは特に
たいしたことなかったわよー亅
「えぇー、そうなの!?
こっちは結構大変だったのに!亅
「あはは、そうだったの?
それはご苦労さんなことだねー亅
「☆2だったんだからー亅
「俺は☆1だったぜー!
楽勝!!亅
「☆1は簡単だったけど
☆2はそんなに難しかったの?亅
「うーん、なんかね、
人探しだったんだけど街を二つくらい
超えたところにいたから遠くてね、
足が痛いくらいだよ亅
ここで、タンニンは寝ている。
するとある生徒の提案でタンニンこそ
向こうに送ってはどうかという話が
出てきた。
クラスメイトの多くが興味を示し、
数人がかりで実行する。
「静かに、そっと、そーっと
運ぶよ亅
すぐに機械の上に運び終えた。
クラスメイトがタンニンと
機械の周りをを囲むようにして
輪になっている。
「うまくいったね…!亅
「じゃあ亅
「行くよ…、せーの!亅
腕輪を撫でた途端、三人の生徒が
光とともに消えていた。




