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やっとダークエルフの登場です





 崩れた事で開いた穴から出てきたのは、色々な意味でけしからん女性たちだった。



 自分のつま先も見えないくらい前方に張り出した、男のロマンが詰まってそうなその胸がけしからん!

 重力? なにそれ? と言わんばかりに、魅惑的なラインを描くヒップがけしからん!

 申し訳程度にしか隠されていない、その激しすぎる露出度の服がけしからん!

 妄想かアニメにしか登場しない様な、その美しい顔がけしからん!

 


 

 煩悩まみれの男性なら前後を忘れて飛び掛る様な存在が溢れ出て来る。 




 「男?」

 「男よ!」

 「男だわ!」

 「「「「「「「「お・と・こ・~・♡」」」」」」」」



 あちこちから伸びてきた手にひん剥かれ、もう少しで伏字だらけの世界に到達してしまう所だった正文を救ったのはツネ婆の一喝だった。


 「こらっ! 若い娘さんがはしたない。そったら事じゃ男衆にも逃げられるべ? 別嬪さんなんだから落ち着かんかい、嫁の貰い手が無くなるぞ?」




 「ゴブリン?」

 「ノーム?」

 「どちらにしろ長老っぽいわね、何百年生きてるのかしら?」


 「それより、嫁の貰い手が無くなるのが困るわ。」

 「そうね、せっかく男が居るのに!」

 「向こうにも男が居るわ。」


 「あっちにも、こっちにも♪ 女は長老衆だけみたいだし、ここはもしかしてウチとは逆なの?」




 例えどんな美人であろうと、目を血走らせ、涎をたらさんばかりの有様は恐ろしい。


 下手をするとトラウマをこさえてもおかしくない所を立ち直り、なんとか見苦しくない程度に服装を戻した正文は声をかける。



 「はじめまして、この村の村長を務めております瀬澤正文と申します。皆さんはどういった方なのでしょうか?」



 「村長だって!」

 「長よ、長、若いのに凄いわ!」

 「あちらの男性はたくましいわ!」

 「・・・・・・お腹すいた。」

 「なんかおいしそうな匂いがするわ!」

 「お酒の匂いもしない?」

 「ごちそうの匂いだわ!」



 「待て! お前ら落ち着かぬか! 我らダークエルフの恥ぞ!」

 「またまたシオネちゃんだけ、好みのタイプの前だからっていいカッコしちゃって!」

 「シオネ・・・ズルい。」

 


 「ははは、まあよいよい、せっかくじゃ、こんな別嬪がこの村に溢れるなど珍しい事じゃしな。ぱーっとこのまま宴会でもしようかの。式典の後の準備は出来ておったようだしな。」


 「こちらの長老は話が分かるわ。」


 「長老様いい人!」

 「素敵!」

 「もう少し若ければ結婚相手として申し込んだのに!」


 「ははは、そうかそうか。ともかく細かい事は食べたり飲んだりしながら聞くことにしようかの?」

 流石大物とでも言おうか、突発的な事態に動ずることなく、硬直しかかった正文を放置して祖父は宴会用に敷かれたシートへと美しい女性たちを案内する。




 「さんせーい!」

 「ごはんごはん。」

 「お酒お酒!」

 「ご馳走! ご馳走!」


 

 「だ、ダークエルフって言ってたよな?」


 「あの耳見ましたよね、ピコピコとマジもんですよ?」


 正文と孝典は呆然としているものの、爺様、婆様たちは「あれあれ、外人さんのお客さんだよう!」とニコニコと世話を焼こうとしている。


 「爺様たちにとってはダークエルフも外人さんかい・・・。」


 「いやあ、年寄りって凄いですねぇ・・・。」


 



典型的なダークエルフのファンの方ごめんなさい

この作品のダークエルフはこんな感じです^^;

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