メール
遠距離恋愛中の作者の日記より作品化。もちろん、ノンフィクションです。
真夏の夜。
月は明るいけれど、
闇の時間。
ただ静かな時が流れる。
ベットの上でぼうっとする私。
携帯を眺めては、
溜め息をつく。
メールがこない…。
いつもなら、
朝起きて一番のメール。
お昼休みにくるメール。
夕食の後にくるメール。
寝る前の、
おやすみという言葉。
例え私がどんなに返事をしなくても…。
気付くといつも、
必ずあった。
彼と私を繋ぐもの。
一緒にいなくても。
気持ちを伝えてくれるもの。
付き合い始めてから、
こなかった日は一度もなかったね。
でも、
今日はこない。
私がすねて、
無視していたから?
だから何も送ってくれないの…?
きっと私が悪い…。
だけど。
あなたは今日1日何を考えていたの?
すねていた?
それとも、
ただ忙しかった?
時計は夜中の2時を差す。
今、あなたは何を考えているの?
今はもう寝ているの?
さみしくさせないで?
思うだけじゃ、答えてくれない。
伝えたいけど、
素直じゃない。
意地っ張りたけど、
たえられない。
だから、
「何もこないね。」
ただ一言の短いメールを送って、
眠りにつく…。
目を覚ますと、朝。
青く光る、
けーたいのランプ。
メールがきている。
3時。
「まだ起きてる?」
3時40分。
「もう寝ちゃったのかな。愛してるよ、すごく。おやすみ。」
そして、
いつもの時間。
「大好きだよ。」
この日、けっきょく彼はすねていただけなんだそうです。悩んだわたしは一体?(笑)…荒削りな作品を読んでくださった皆様、ありがとうございました。