試合
「シール、ロストグレース」
ノエルの掌は紫の魔法陣が現れて、目が見えないパルス状の魔法が全方面に広がっていた。
「おおおおお、闇魔法だ。対価を払わなければ使えない強力な魔法。」
「条件を満ちるのは人それぞれで、ノセエルティアさんの条件が結構安いかもしれない」
アナウンサーの声がノエルたちにまで届いた。
左の歪みの三剣士が先手として、現時点一番脅威が高いノエルに飛び込んだ。鞘から邪悪な気配に纏われた剣を抜いて、ノエルの首を狙っていく。
「コンビソード」
ゼルフィは青い魔法陣を左手に現れて、構えを取り、左の剣士の道に塞いだ。魔法陣からサファイア製のようで、つかが銀製の剣を右手で取り出して、左の剣士の剣と交わって、剣のサファイアの部分が青そうな光で光って、左の剣士の攻撃を跳ね返した。
「物理系魔法、いつでも、どこでも、何でも、役に立てるコンビソード。対価は必要ないが、納めたら長い時間使えなくなる。ピンチの時に馬鹿でも使える一番便りの魔法。」
反撃構えに変わって、空中から降りている剣士の着陸を狙っていく。右の剣士が人より太い剣を背中から抜いて地面に叩いて、その大きな波で、ゼルフィの反撃を乱した。
「流石三剣士連携が凄まじい魔物。でも、可愛い新入生たちは劣らないね。」
「今の状態を分析すると、ノセエルティアさんは背後枠のクラスダメージ系のサポーターで、ゼルフィアは先頭枠ファイターズですね。恐らくゼゼルフィアの闇魔法が蘇生への対策でしょう。確かに、ノセエルティアさんの筋は結構腕があるけれど、こんな人数の前に、肝心なパーティーメンバーを守れますかい」
アナウンサーたちの声がまた広がっている
左の剣士と右の剣士は各々の左右を取り、挟み込みを狙うように見えそう。
ゼルフィは兆しを感じて、ノエルに保護の構えを取って、ノエルがいる方向に向いた。
だが、剣士は途中で方向を変えて、ゼルフィを狙うことにした。
「ぶぶぶ、魔物の知能を侮るとは、だめだめわ」
イリスは呟いた。
ゼルフィは慌てて、剣で右の剣士のでかい剣を防いで、左手の腕で左の剣士の剣のつかに叩いて、足で相手の足運びを乱した。相手の姿勢が崩れて、攻撃を無力化した。
一難去ってまた一難、第三剣士がノエルへ真正面に突っ込む。
「天譴」
紫色の雷がノエルの右手の手のひらから出て、恐怖を促せる轟音で、目の前の第三剣士を直撃した。雷の圧倒的な威力で、第三剣士は一瞬会場の壁まで弾き返した。
左右の剣士は状況に気づいて、第三剣士のところに退けて、治癒を付与した。
「天譴。東系の一つの雷系魔法ですが、キャストの失敗率が90%あります。無論、特定の魔法に得意な人があり」
「なんと、尊いこと、大好きな人を守るために、わざと闇魔法という対価が高い魔法を解除するなんて。あ、とても、暖かいですわ。ユキナちゃんもたまにもしようよ。」
ノエルはゼルフィのとなりに着いて、彼女の腰を支えて行った。
「大丈夫か」
「えええ、大したことがない」
ゼルフィは少しさっき素手で左の剣士の攻撃を防いだ手の傷痕を配慮していて、足もとっさに硬い鎧に蹴ったせいで、鈍くなった。この様子では、ノエルを守れなくて、逆に三人に狙われて、ノエルの重荷になる。
「ノエル、私を抱えて」
「でも、これで相手に合わせるじゃない」
「いいから」
戸惑いながらノエルはゼルフィを姫様抱っこした。
「ねえ、計画があるよね」
「あるよ、あのデカいやつを使う」
「まじか、こうやってするなんて、超ヤバいでしょう。ゼルフィ、むししないで」
顔が微笑みして、刺激を期待しているゼルフィと苦戦を備えるノエル。
この機会を逃さずに、三剣士は連携を構わずに彼女を狙っていく。回避を訓練したことがあるノエルは三剣士の攻撃を避けて、隙を探している。姫様抱っこの状態のゼルフィはコンビソードで攻撃を防ぐ
左剣士は強化効果が付与され、動きが早くなり、剣の残像が見えるようになった。でも、コンビソードの防衛効果の前に、あまり通じていない。ノエルはゼルフィを攻撃に向け、ゼルフィに任せる。
右剣士は範囲魔法を出して、火の玉が飛び始めた。当たったら、一時的に燃え続ける効果があるので、ノエルたちの踏み場がどんどん減っていく。ノエルはできる限り、左剣士の上に飛んで、火を相手に移す。二、三回ごとに、火のビームが出て、ノエルの逃げ道を燃えている火のところか、他の剣士のところかに誘導する。
ノエルは火のビームを避けている間に、ゼルフィの注意が、どっかに逸らしたら、それが自分も気づいていない危険がある合図として、必死に避ける。第三剣士の剣が投げられて、ノエルの足に飛んできた。それを避けるために、ノエルの肩がビームに擦った。
乗り切ったところで、左剣士が火の海からすり抜け、ゼルフィの剣と交わった。左剣士が火のダメージを受けたようで、ちょっと鈍くなって、ゼルフィはその隙を掴んで反撃しようと、第三剣士がコンビソードの勢いを塞いで、ダメージを与えられなかった。
ノエルのため息が増え、ゼルフィはそれに気づいて、剣を納め、両手から「サンド・ウォール」土魔法で、砂壁を結成して、三剣士を遮った。ノエルの足は疲れを負って、膝をついた。
砂壁は煙幕のように視野を遮断する。無理矢理に通っても、途中で砂の重さに体を叩かれて、動きも更に鈍くなり、向こうに有利をあげるだけです。それが分かる三剣士は砲撃魔法で、壁を越して、当ててみる。
「一体どうして、よりによって、こいつを選んだ。」
「確かに、意地悪な委員会わ」
「へっ、待って、それはどういう意味。紙に何を書いた。」
「蘇るやつと挑戦したいですと書いた。」
やらかした顔が出るのゼルフィ
「それは明らかに挑発の意味でしょう」
「まあ、強さを見せるのはこれしかないんじゃないか。こうなると思わなかったよ。」
「えええええ、カップル喧嘩、ユキナとよくすっ、いてええええ」
腹を抱えているイリスの姿の前に、ユキナはツンツン顔をする。
「分かったから、その後、ノエルにご褒美するから。」
「私、ペットじゃないもん。」
この一年間ずっとゼルフィに頼っていたノエルは、なにかあっても、ゼルフィのことに逆らえないと知り、立ち上がった。足にまだ力が入りづらくて、ため息と汗がたくさん流れ込む。
「さっきはあまり策を思いつかなかった。でも、今、ちょっとだけいい案を考え付いた。のる。」
ゼルフィは片腕をノエルの背中に回して、自信満々な顔をしている。
大きなため息を漏らしたノエルはゼルフィが本気で策があると見え、きっと無茶そうで、乗る気がない顔で頷いた。
「砂嵐」
ゼルフィは片手で魔法を砂壁方向に施した。さっき築いた砂壁が崩れて、その砂が再び集まって、空中に漂っている。視野がまだ60%可視できるが、空中の砂がかなり動きを鈍くさせる。
第三剣士と左剣士は彼女たちの影が目に入った瞬間、火の玉の援護の中で、飛び込んだ。剣の攻撃が彼女に当たるところで、二つの紫色の雷に当たれて、嵐から現れた姿はノエルだけ。
ゼルフィは自分が後ろに残って、すべてをノエルに賭けた。
第三剣士と左剣士が落ちて、右剣士は彼女が自分狙いと知り、いろな砲撃魔法を彼女たちに攻撃してみた。だが、すべてはノエルが華麗に避けて、距離が段々縮まっていく。
魔法の砲撃がもう通用しないことを自覚して、右剣士はでたい剣で構えて、最後の防衛を立てようとしたが、後方にいるゼルフィは「コンビソード」と唸って、再びコンビソードが現して、まだ構えを取れていないデカい剣に投げて、弾き返して、衝撃が右剣士の姿勢も崩した。ノエルはその隙を捕まえて、効果を発動する。
「フォースト・エクストラクト」と呟いて右剣士の体は空気のような形になり、まるで魂が吸われているように、ノエルの片手に吸収されている。回復した第三剣士と左剣士は増援をしに来ても、またサファイアの弾く効果で弾き返した。
そのピンチで、右剣士は力をギリギリ集めて、自分に火魔法を掛けた。かなり、距離が近いので、お互いが吞まれてしまった。
しかし、火に当たっても、彼女はまったく無傷で、さらに強化した状態である。
「フォースト・エクストラクトとは、回復用だけでなく、相手の強化と有利効果を全部味方に移行するのです。三剣士のような、常に有利効果をたくさん持つ相手には、一番効率的で、多くの効果が吸われるほど、回復も重ねます。ですが、命中率が十にもないので、かなりの距離が必要で、吸収できる効果がほぼ普通のやつ」
「それにしても、ゼルフィアはコンビソードの制限を受けないようだね。よくあるよね、こういう制限突破体質。」
「一刻も早く、片付けよう。ノエル」
「あ」
「ホープ・ファイヤー」
ゼルフィは背後に奇襲しようとしていた第三剣士を手のひらの魔法陣でエネルギーボールのよに集まった黄色のビームで、相手に向けずに、また会場の壁に弾き返した。
ノエルはさっきチャージしていた天譴をまったく援護がない左剣士の全身に当てたと同時に、ゼルフィもさっき取り戻したコンビソーを投げり、最後の致命的一撃が届いた。左剣士の体が全身分裂して、隙から魔法の光が漏れて、爆発のように閃いて、欠片の形になった。
「シール、ロストグレース」
天譴がまだ繋がっているまま闇魔法を発動した。
「ホープ・ファイヤーの特有な有利効果は複数の魔法を同時発動できる効果。闇魔法を通常魔法ように使える人がまれで、こういうコンビが滅多にない。」
無論、残った剣士は左剣士の欠片に集まって、蘇生を行う。効果を施す際に、剣士と一つの欠片に謎の紋章が現れ、一掃剣士と欠片が爆発して、塵しか残っていない。
「なるほど、ロストグレースは発動している限り、すべての有利効果の施しが反転されるようです」
会場が静寂に包まれ、さっきの光景が気持ち悪いと思う人もあり、不安の人もいる。
「えっと、歪み三剣士撃破した。」
会場の人が流れに乗って、拍手した。チアをする人もいる。
「ねえ、ゼルフィ、これで満足したか」
「まあ、反応が思ったより、薄いけど、納得できる程度ね。まああ、機会がまだあるので、いいじゃない」
「ねえ、機会でなに、また戦闘することになるんじゃないよね。。。。。。じゃないよね」