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遺書日誌  作者: あやと
97/218

乖離したそれに触れた

心の底の大事なところ

大切なところ

僕が僕でいていい理由の根本

死なない理由と生きていい理由

これだけは守れる何かが

鷲掴みにされて引き抜かれる

深い深いところの木の根

水を吸い上げる核心が

ごそりと音を立てて奪われたら

僕は本当にゴミだと自覚して

纏わりつく本能は

死へと欲情する


なんで生きてるの

じゃなくて

生かされてるの、だ

犠牲になれなかった僕を

ちゃんと前を向けない僕を

他人を思いやれない僕を

なんで許してくれるの

僕はすごく幼稚だ

嫌なことは嫌だと思う

苦しいことはしたくない

何も努力できなかった僕が

これからも欠けている僕が

何故まだここで生きてる

こんなに辛いのに

なんで死ねないの

自分勝手で甘えたで臆病で

失敗作の僕は

どうして生かされてるの

僕はペットじゃないよ

人形じゃないよ

役に立たない落ちこぼれたクズ

それが僕なんだ

結局逃げてるのは僕なんだ

助けなんて来るはずもない

見捨てられたら普通になれるかな

壮絶だ悲惨だ残酷だ限界だ

そう思ったのは自分だ

弱かったのは自分だ

弱い自分は嫌いなのに

狂って平静を保てない毎日に

少し安心してる

まだ僕は普通じゃないって

馬鹿だ

本物の天才になりたかった

中途半端に生きたくなかった

最後まで戦いたかった

死にたかった

貴方達を救いたかった

大切な人を大切にしたかった

隠さず愛したかった

自分の感情を許したかった

生きていたいと思いたかった

心から生きたいと思いたかった

異質だけど天才ではない

異端者だけど強くない

世界を恨んでいる

強く強く強く憎んでいる

殺したいほどに自分を愛している

狂うほどに死を恐れている

命を落とすことが

彼らにとっての不幸なら

僕は死にたくないんだ

でも生きることが辛くて

体が脳が死のうとするんだ

苦しさに閉じ込められている

ずっとずっとここを彷徨っている

闇の奥深くを目指して

光のない

怖くないところを望んでる

分からないくらい

麻痺して乖離して

絶世界を探している

正義と闇と喜楽と心を求めてる

私の心に恋をして

私の心を愛して

私のことを愛して

私の心に取り憑かれて

狂って依存して抱きしめて離さないで

絶対に捨てないで殺して

早く殺して

自分本位に僕を閉じ込めて離さないで

いい子でいたくないんだ

こんな人生やだよ

私は誰を忘れたら死ねるの

私は女の子なの

間違えているなら正して

さようならの勇気を下さい

これでいいって感情を返して

あの子を愛した日々を返して

助けて

泣かせて

痛みを苦しみを吐かせて

怖いと辛いと口にさせて

一人でいたら分からない

だから何処かで消させて

この要らない人生を

思考を

無償の犠牲心を

自己犠牲の味を

死にたい以外を忘れさせて

助からないと理解させて

傷つく無意味を教えて

愛の満たし方を

許し方を

教えて

信じる理由を教えて

死ねない崖から飛び降りる

勇気を教えて

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