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遺書日誌  作者: あやと
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爛れた脳裏を歩く

君と手を繋ぎ

どこかの街を走る夢を見た


脈打つ鼓動すら愛おしくて


片耳同士で繋がる幸せ

流れる世界で君と二人きり

触れそうで触れない肩の

高さの違いすらももどかしい


何とわからない騒音に

囲まれている毎日

ふとしたこの瞬間にも

何処かで飛び降りる人がいる

それが君かもしれないのに

まだ 僕は足踏みしてる

手を 伸ばしても届かない


ああ なんて虚しい現実でしょう

明日はどうしても来るのに

僕は今日を見ないで生きている

ああ なんてもどかしい事でしょう

古びた思い出は剥離していく

すがる事で今を過ごしてきたのに

ああ ああ どうしたものでしょう

立ち上がることすら面倒だ

それでも引きずられて進んでいく

ああ 時間は容赦なく

期待の時を要求する

中身はただの脆い僕なのに

なのに なのにな

君に囚われて何年目?

後ろからかけてくるあいつより

ずっと一緒にいるのにさ

どうして僕を見てくれない

影踏み 踏めてないよ


赤い抽象画を残して

引きずられていった子猫

君はどこから来たの

添い寝する僕の影が

こんなにも退屈そうなのは

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