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遺書日誌  作者: あやと
62/218

ぼんやり

ー

ー

もし愛されていなかったら

お金がなかったら

家族がいなければ

才能がなければ

僕はもっと壊れていたのかな

恵まれていたから

僕はまだ中途半端に生きているのかな


壊して欲しかった

この世界 僕を守る囲いを

閉じ込める温もりから

助けて欲しかった

だけど、僕のわがままだ

なんでもいいから終わって欲しかった

僕は僕を肯定できない

だから大切を肯定し続けて

僕みたいにならないでってしてきた

押し付け、小さい


たった一人

僕が全ての元凶で

ちゃんと、ちゃんと可笑しかった

狂ってた狂ってたんだよ


耳鳴りが酷いんだ

体に力が入らないんだ

食べそうになるけど気持ち悪いんだ

眠りたいけど痙攣が止まないんだ

息を止めないと煩くしそうなんだ

意識を切り離さないと普通にできないんだ

いつも嫌われることが怖くて

怖くて怖くて仕方ないんだ

助けてと縋りそうになるけど

やっぱり僕はもう

どうしようもないくらいに壊れてる


壊れたら

全部終わらせられると思ってたんだ

でも瓦礫はそこにあり続けて

体は動かなくても体を動かさないといけない

そうやって心を剥がしたんだ

なのに何が

何が何なの

分からないって何なの

分からないよ


心がね、もう、ズレて仕方ない

どうしたらいいと思う?

なんて誰もいないのに呟く

床の木目をなぞる視線

ここにいると一番死んでる気がするから

冷たくて動けなくて、終わらないかなーって


泣きたい時、涙は出ないのに

こう、おかしくなってる時は

勝手に止まらないの

でも悲しいからじゃなくて

呼吸できないからなんだ

それに笑えてきて

声を出さないように息を止めて

気づいたらまたなぞってる

祈ってる

晴れないで 温めないで

我儘だね

贅沢だって言葉にあれだけ傷ついて

ゴミだって言葉にあれだけ絶望して

なのにもう、心が溶けるだけ

分からなくなっていくだけ

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