眉唾を見出す
ー
怠惰か苦痛か
法螺吹きか嘘のような本音か
もう自分でも何が何やら分からない
苦しかったことは覚えているけど
それが本当の痛みか演技か幻か
分からないんだ
分からなくなった
辛いと、気を抜けば口内で主張する
この心が甘えか必然か判断できない
ただ自分に優しくしてしまえば
隙をつかれて重傷を負ってしまうから
もう癖のようにいつも嘘を混ぜ込む
だがそれこそが本音の時も多いように感じる
分からない分からないんだ心が
何が駄目なのか何を治せばいいのか
何を受け入れて何を諦めてはいけないのか
何が真実で何が願望で何が妄想で何が幻か
いつまでも苦しい事だけが分かる
分かるけれども分からない
自分のせいか当然の拒絶反応か嘘か幻か
何もかもが俺を否定するから
うずくまったまま足に力が入らない
動こうとして膝から崩れ落ちる
吐き気を催してこれはフリかと自分に問う
耳に響く音が全て刺さる
鈍く脈打って視界と温度を奪う
色が脳を揺らし、また光が脳を焼く
鋭利な刃物を突きつけられるような
こんな感覚すら本当は偽物なのかもしれない
甘ったれた生き方をしたくて
自分を偽っているのかもしれない
分からない
違うと言われてもそうだと言われても
きっと傷つく事以外何も心は動かない
許しは紛い物だ、肯定は億千の針束だ
傷を縫うように穴を開けて肉を縛る
穴を塞ぐように理性をひきあつめて
一向に何も埋まらない満たされない
胸に穴や空洞ができたというより
冷たくなって
息を殺しながら素数を数えるような
そんな弱い鼓動がこわばっている
俺に触れるな触れるな触れるな
心を見るな私を見るな肉を見るな
嫌いだ汚い、汚いのは私だ
私がいけないんだ
私が、私の脳がおかしいんだ
私がここにいてこう思う事が間違いだ
全て嘘で紛い物で偽物で間違いで価値のない
無能なゴミ
ゴミゴミの言葉を紡ぐな、くそだめだ
だめなんだ俺は生きていては気持ち悪い
生きたくない夢も見れない
死にたい死にたくないなんて口にしない
口にしたいのは殺してくれなんて弱音
終われ終わってくれ俺を殺して
狂わせて自我ごと壊して
そうしたら楽になれるなんて言わない
何も言わない
何も言わないから辞めて
殺して私の名前を呼ばないで
触れないで泣きたい泣きたくない
泣かないそんな弱い無意味な甘え
馬鹿だお前は欠陥品のくせに
人間みたいに泣くな穢らわしい
煩わしい分からない
何が本音なんだ
何が嘘なんだ
何が甘えなんだ
何がいけないんだ
何が
何を差し出せば私は死ねる
何を差し出せばもう罪を重ねずに済む
何をすれば教えてくれる
どうすればこれを終えられる
助けて助けないで殺して
いらないって捨てて
そうしたら死ねる
半殺しにして餌を与えて
愛してると言いながら心臓に刃を突きつけて
いい子優しい子なんて言いながら
切り傷を増やしてまた半殺しになって
塩を塗り込みながら砂糖を吐く
紛い物の人工甘味料にしか見えないのに
純粋な粉砂糖だというからもう分からない
この痛みは愛か、この苦痛は贅沢か
この目眩は嗜好品か
私はもう分からない
ー




