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茶話  作者: 小林 玲王奈
3/4

#3 茶話|もう、何も出てこないです

だいぶ寒くなってきました。あっ..。いえ、これを書いているのが、そういう時期というだけなんです。いつも、お気に入りの喫茶店。詳しくは1話目をご覧くださいって言うやつです。今日は何にしよう。「いつもの」なんて、言葉が通じるほどでもないので、「アイスティー」をお願いします。


最近は自然と、向かい合って座るとなると、ひとつ横に席をずらして、ナナメ気味に向かい合いますね。たぶん、エスカレーターのように、どちらか。右か左か。地域によって違って。そんな風に、これも当たり前になっていくんでしょうね。


あぁ...。この方も久しぶりですね。何年ぶりだろう。というか、これはちょっとしたお茶会です。だから、話し始める前に、隣のイスに置いた鞄から、ノートとペンを取り出して、ノートは、まだ何も書いていないページになっていて、スマホはいつでも出られるように、利き手のすぐそばに置いてあって。面談を受けているかのような。とても、お疲れ様です。


私の会社の資料とか、Webサイトを色々見ていたようで。こういうときって大体、預かっているんです。他の人の言づてを。全然気にしないほうなので、それでも良いのですが、分からないです。伝言ゲームは3人目で内容がずいぶんと変わってしまいますから。


私のいた業界というか、やっていた事って、属人的な事が多くなりがちな事が多かったので、割と年単位で色んな人から連絡いただいたりして対応するんですけれど。もう、私はただ、文章を書いて過ごすだけの人になってしまいましたから、知っていても、言えないこともあるし、いいたくないこともある。皆さんもあると思います。そういう、何かもう、墓場まで持っていかないとな、っていうこと。たくさん。


こういうときの、飲み物を飲むペース、どうされていますか?話しを早く切り上げたいときのコツがあるんです。それはね。相手の1杯目に合わせて飲みきってしまうんです。そうするとね。早く切り上げられますよ。


「もう一杯飲みますか?」


って聞かれたら


「いえ、大丈夫です。ちょっと次の時間が...」


って言うだけです。


お相手の方が中々、飲み物を飲まずに、会話が引っ張られるパターンがあるので、そんな時は、話し始める最初のうちに


「どうぞ、乾いたでしょう?」


みたいな感じで、自分の「飲ませ言葉」を作っておくんです。そうすると、その惰性で、飲み具合も進んでいきますから。なんか、小手先テクニックみたいな話しになってしまいましたね。でもこれ、意外と役に立つんです。試してみてください。


私は、すぐにパッと、大きな資金や予算を組む事はできないですから、アイデアがあっても、叶わないことは多いんです。けれど、それでいんです。自分のアイデア。1ターン目で絶対に成功する事業なんて、そうそう無いですから。とはいえ、秘めているアイデアを、たぶん、


「教えてくれるから、時間もらって聴きにいってみな!」


って感じで言われたようで、それで、連絡をいただいたんでしょう。


今日は、氷を多めに入れてもらいました。それで、少しシロップを多めに入れておきます。

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