第八部メイン登場人物紹介(キャライラストあり。苦手な方は挿絵非表示でどうぞ)
ジェクト・ルーデン
39歳。バーレン皇国出身。バーレン皇国騎士団魔術剣士隊副隊長。
魔術剣士で、剣と魔術の両方を使える寡黙な男。ロオンと同じく、シュア王国の魔術の技術と剣の技術がどの位なのかに興味がある。
中でも目をつけているのがシュア王国の第1騎士団のグラカスの存在で、その剣の腕に一目置いているらしい。
また、ファルス帝国の精鋭騎士団長のルザロの剣の技術にも興味があるらしく、ロナに何とか調べてもらおうと日々交渉している。
バスタードソードを扱うパワータイプの剣士だが、それ以上に魔術は威力が高いので剣はあくまでも補助武器。
クレガー・ヴァスロール
30歳。ヴィーンラディ王国の警備隊副総隊長。
無口な男だが武術の腕は確か。王国の他国への侵略主義には余り快く思っていないが、警備隊の副隊長だけあって逆らえないのが悲しい所だと常日頃から思っている。ヴェンラトースは上司。
ヴェンラトース・ジルトラック
35歳。ヴィーンラディ王国の警備隊総隊長。
クレガーの上司であり、傲慢な口調が特徴的。ハルバードの使い手であり、豪快に戦う。それ以外の武器も勿論使えるので、入団当初からクレガーに槍の使い方を教えたのは彼である。
ハワード・ブレデバーグ
33歳。ヴィーンラディ王国の王国副騎士団長。
軽薄そうなナリだが性格は真面目。ジェラードやデレクと同じくシェオルに目を掛けており、今は彼を育てている。ジェラードをしっかりサポートする働き者で、戦場では大剣を使って敵を薙ぎ払う。
デレク・シャレーフォン
32歳。ヴィーンラディ王国のギルド長。
元は王国騎士団に所属していたが、過去に盗賊を逃がしてしまいその責任を取って退団した。今はギルド長の傍ら王都の外れで薬草を栽培している。武器は短剣と長剣の二刀流。
シェオル・ヴィンロレッド
25歳。ヴィーンラディ王国の若手騎士。
デレクと団長ジェラードの下で特訓に励んでいる。小柄な肉体を活かして素早い体術とショートソードの剣術で相手を翻弄する。しかしまだまだツメが甘い部分も多く、それで時々負けてしまう。
ジェラード・シュエリヴォル
43歳。ヴィーンラディ王国の王国騎士団長。
シェオルに目を掛け、彼に自分の技術を叩き込み、いずれは騎士団長の後を継いで欲しいと思っている。しかしまだまだ引退する気は無く、大斧を駆使して戦場で活躍中。
エルシュリー・ディルトルート
39歳。ヴィーンラディ王国現国王。
麻薬に関する事項が記されたアーエリヴァからの親書を受け取り、この事件を騎士団長であるジェラードに伝える。自身はかつて武勇を誇った人間であり、グレイブと魔術を使う。
レラヴィン・ラノバート
33歳。ヴィーンラディ王国宰相。
国王であるエルシュリーと共にアーエリヴァからの親書を受け、騎士団に調査を依頼したその後も積極的に裏から騎士団をサポートする他、魔剣士として大剣と魔術を戦闘時に使用。
ジェディオン・セレイリー
61歳。国王の側近の1人だが、その裏ではアルツ達と手を組み麻薬の取引をしており、麻薬事件の捜査に関する資料を自分の立場を利用して処分をしたりしていた。
両手斧の使い手としても有名な存在である。
アルツ・ジクラム
33歳。王国騎士団員で、真の麻薬事件の主犯。
命をかける割に給料が安い騎士団の仕事に嫌気が差し、麻薬の密売を計画し裏社会と手を組んだ。片手剣の使い手で、騎士団員の中でも技の冴えはピカイチ。
緑のドラゴン・アサドール
異世界ヘルヴァナールの、7色の伝説のドラゴンの1匹。2602歳。
7色の中で最も若いドラゴン。だが、実は今のドラゴン達の中で1番最初に戦い始めたのも彼。
ヘルヴァナール世界各地の事情に詳しく、身体を使う事よりは魔術を使う事が好き。
彼の祖先が人間の姿になれる事を発見した第一人者でもある。
気の短い性格で気難しいのが難点。
人間の姿では普段、学者の傍らでたまに赤いドラゴンの貿易商の手伝いをしている。人間の姿ではロングボウを使う弓使いで、弓の扱いに関しては7匹のドラゴンの中で最もレベルが高いが、接近戦は大の苦手。森の力を借りて敵をツタで拘束したり、枯れた植物を再生したりする事も出来たりと言った魔術の使い手。
赤いドラゴン・エルヴェダー
異世界ヘルヴァナールの、7色の伝説のドラゴンの1匹。3321歳。
人間の顔は貿易商の青年実業家。陽気で屈託の無い性格であり、人間の姿の自分の住処としてかなりの大豪邸を所有している超お金持ち。人間の姿の時は長槍を武器として使用し、身だしなみも軽薄そうに見せているので一見するとチャラチャラした人間に見られがち。
しかし、それは貿易商の時に足元を見て来る取り引き相手に油断させ、自分に有利な条件を呑ませる為の彼の作戦である。
戦う時もわざと手を抜いて油断させ、敗北寸前まで追い込まれてから本気を出して、一気にラッシュを掛けて相手を負かすのが快感らしい。




