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Black Reverse  作者: Wi
7/9

別れ

おまたせ。

ユウ・クリスはひたすらに走った。

リージュ・スクレの本性を知り、絶望を隠せなかった。

「お前などただの道具にすぎない。もう用済みだ。去れ」

彼女の言葉かユウの脳内を走り回った。

森を抜ける頃にな既に日が沈んでいた。


時は遡り数分前。


「まって! ユウに罪はないわ! あなた達が必要なのは私の命だけのはずよ!」

暗い部屋で全身鎖に繋がれたリージュが白衣を着た研究員らしき男に向かって叫んでいた。

男は

「滑稽だな。まぁ、最期の願いくらい聞いてやってもいいがな」

と言って近くにあった予備の白衣をリージュに渡した。

「これで……?」

困惑するリージュに男は

「お前が自分で絶縁を告ろ。もう二度と戻ってこないようにな。戻ってきたら、ここがあいつの墓場となるだろうな」

と、冷たく笑いかけた。

リージュは覚悟を決めざるを得なかった。


ユウは小さな小屋のようなところに閉じ込められていた。

リージュが部屋に入るとユウは

「リージュ……?」

と、不思議そうに彼女を眺めた。

リージュは重い口を開いた。

「お前はただの道具にすぎない。もう用済みだ。去れ。二度とその間抜けな面を見せるな」

リージュは思いつく限りの言葉を放った。

ユウは何かに絶望したかのような表情を見せ、涙を流しながら走り去って行った。

リージュは下唇を強く噛みながら静かに涙を流した。

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