迷走
お久しぶりです
更新待たせてごめんなさい
リージュ・スクレの腹を貫通した剣を鮮血が伝う。
「あなたの事を……本当の子供のように……思っていた……」
彼女は瞳から大粒の涙を零しながら細々と声を出した。
リージュは腹の剣から抜けようとする素振りは見せなかった。
魔女も不死身ではない。
腹を貫かれ、腸が飛び出ている状態で助かるわけが無い。
死を察したリージュは自ら剣を深く刺しに行くように、柄の方に近づいた。
「あなたは……真実を知ることになる……」
白くなりつつある手で柄を握る手を握った。
「その決断は正しかったかもしれない……ただ……受け止めなくてはならない物事もある……!」
リージュは胸から取り出した緑色の液体の入った小瓶を持った。
「『サンクール』……! 古くから伝わる伝統の儀……! 私はあなたにこの記憶を託します……! 私は……あなたを……決して……怒らな……い………………」
柄の手を握っていた手は冷たくなり、リージュは地面に崩れ落ちた。
黒のオーラを纏い、赤に変色した眼を青にし地を向け金色に輝く月を背に処刑台で1人静かに悠然と構え、剣を握る。
ユウ・クリスはリージュの顔を勢いよく蹴り飛ばした。
しかし、その痛みを知ることは互いに出来なかった。
実はPBWでGMやってます