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狭間
お久。
基本情報技術者試験めっちゃむずかったわ。
リージュ・スクレは追放された。
12歳という若さの彼女は布切れ1枚を身にまとい、国の門番に背中を槍でつつかれながらゆっくりと森へ歩いていった。
両親に常識を習わなかった訳では無い。
が、その両親は15分前に息を絶った。
彼女は静かに暗い森へと消えていった。
日は暮れ、肌寒い風ががリージュの柔い肌を刺す。
富豪一家の長女だった彼女は、産まれて始めて自然の恐ろしさを感じた。
灯りもない。食べ物もない。何も無い。
森には歯と歯がガチガチとぶつかり合う音だけが響いていた。
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