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始まりの闇
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ユウ・クリスは、鮮血に目を染め、暗闇に落ちていった。
ただひたすらに。
紐の切れたエレベーターのように。
真っ直ぐ真下に落ちていった。
いくらもがいても身体に纏わる闇が消えることはなかった。
手足を動かすことは出来たが、何故だろう。
瞳を閉じることは許されていなかった。
そして彼、彼の心はだんだんと赤くなる穴の中へ落ちていった。
苦しい。
水中にいるようだった。
ここが地獄と言うやつなのだろうか。
確かに、あれだけの事したんだから仕方ねぇか。
はは。
闇の中に彼の短い笑いが響いた。
異世界転生とかファンタジー系じゃないのは何となくわかって貰えましたか?
それでも良ければ次へどうぞ。