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プロローグ
これを書くにあたって、ジャンルが一番迷った。。。
(恋愛しないけど)異世界恋愛かもしれん、これ。
突然、目の前に現れた青年。
その到底人間とは思えない見目麗しさに「ひょっとして」という期待がむくむく沸き上がり、私は思わず前のめりになりながら聞いた。
「あ、あの、ひょっとして貴方は天之御中主神様ですか!?」
目の前の青年は、にっこりと笑って仰った。
「ううん、違うよ。私は玉祖命。天之御中主神は君に会うつもりがないって」
無情にも告げられた言葉。私の望みを打ち砕いたその内容に、私はがっくりと頽れたのだった。
因みに、読み方。
天之御中主神:アマノミナカヌシノカミ
玉祖命:タマノオヤノミコト
天之御中主神は、天地開闢の時出てきたっきり、全く出てこないお方。名前の通り、天で中心な偉い神さまなのに。
玉祖命は、三種の神器の八尺瓊勾玉を作った神さまですよー。その名の通り、玉の祖ですね。玉だけでなく宝石やレンズなんかも守護するので、眼鏡が手放せない私には絶対的な力を持ってる神さまです。