空の戦い ~第207航空団篇~
この作品に登場する政府機関、地球の状態はフィクションです。現実に起こりうる可能性はとても低く、このようなことがあった場合を想像して書きました。
「ラプター1、ラプター2、離陸を許可する。直ちに敵戦闘機を撃墜せよ。」
「ラプター1了解」
「ラプター2ラジャーこれより離陸する。」
反地球政府軍 第1空軍基地 第207航空団所属のラプター2機が、朝焼けの空へと飛び立った。
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地球統合戦争が終結して20年。今までは均衡を保ってきた地球統合政府。しかし、およそ4,5年前から、政府は暴走を始めた。大統領は、権力を使い周りをねじ伏せ、指示に従わない地域は武力でねじ伏せた。地球国民は主に旧ロシア等のユーラシア大陸に移住させられた。又、旧日本は国土全域を政府軍基地に改良され、美しい海、美しい伝統は消え去った。又、日本の、自衛隊が持っていた、武器、艦船、戦闘機、陸上兵器は地球政府軍に押収された。地球統合戦争終結後、国際連合は解体、地球上の全ての国は地球政府のものとなり、国が解体、地球そのものが国家として動くようになった。しかしそんな中、暴走する政府に対し反発する勢力が現れた。それが、反地球政府軍だ。反地球政府軍は旧アメリカ合衆国軍に所属していた、現、地球政府軍の人間と、旧日本国自衛隊に所属していた、現、地球政府軍の人間が主なメンバーとして動いている。又、旧日本国自衛官は奪われた武器を取り返し、地球政府軍の基地になっている旧日本から武器をはこびだした。この際の口実は「地球政府軍指令基地より、旧北アメリカ大陸に迎え、との指示か出た。」と言い、武器を輸送するために、輸送船を使用、その際に元海上自衛隊、元海上保安庁所属の艦艇を全て持っていった。(派遣という名目で)
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「こちら、ラプター1、敵機捕捉、これより撃墜する。」
「こちら、ラプター2、こちらも敵を捕捉した。直ちに撃墜する。」
「了解、確実に仕留めろ。」
「「ラジャー」」
「ラプター1のASM-1発射を確認。ASM-1、インターセプトまで、あと20秒・・・あと10秒、9,8,7,6,5,4,3,マーク、インターセプト。敵機の撃墜を確認。」
「こちらラプター1、敵機を撃墜。」
「了解、こちらでも確認した。そのままの空域で待機されたし。」
「こちらラプター1、了解」
「こちらもラプター2のASM-1の発射を確認。ASM-1正常に飛翔中、インターセプトまで、あと10秒、,9,8,7,6,5,スタンバイ、マーク、インターセプト。」
「こちらラプター2、敵戦闘機の撃墜を確認、ミッションコンプリート、ラプター1と合流しこれより帰還する。」
「了解、こちらでも確認した。指定ポイントにてラプター1と合流、直ちに帰投せよ。」
「「ラジャー」」
この通信の三時間後、2機は無事帰投、ラプターは整備を始めた。
第1空軍基地 会議室
「諸君、今回のミッションで、初めてASM-1が使用された。今回、F-22ラプターはこれを1発のみ発射。この1発で、敵のSu-57を撃墜できた。これは、空戦史に残る快挙だ。又、今回の実験を踏まえ、今後、空対空ミサイルのメインウエポンをASM-1とする。技研には、これを、より高性能化できるか、手を尽くしてほしい。以上だ、何か発言があるものは居るか?」
誰1人として手を挙げない。誰も言うことはないようだ。
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第1空軍基地 司令部内
「現在、北アメリカ大陸東方100kmに敵攻撃部隊を確認!」
「何機だ!」
「攻撃機2、爆撃機1、護衛の戦闘機5です!」
「直ちに、第207航空団全機にスクランブル命令!急げ!」
「はっ!『スクランブル、スクランブル。現在、北アメリカ大陸東方100km地点に敵攻撃部隊を確認!数は、攻撃機2、爆撃機1、護衛機5、第207航空団は直ちに出撃!全て撃墜せよ!』」
第1空軍基地 第207航空団待機室
『スクランブル、スクランブル。現在、北アメリカ大陸東方100km地点に敵攻撃部隊を確認!数は、攻撃機2、爆撃機1、護衛機5、第207航空団は直ちに出撃!全て撃墜せよ!』
「うし!行くぞ!」
「「「「おう!」」」」
第1空軍基地 第207航空団格納庫
第1格納庫内
「急げ!全部出すぞ!早くまわせ!離陸準備急がせろ!」
第2格納庫内
「全機出撃だ!急げ!いつでも出せる準備しろ!」
第1空軍基地 ラプターパイロット
「急げ!100kmだと、10分も有れば本土に到達する!5分で追い付くぞ!」
「「「「了解!」」」」
「管制塔、こちら、第207航空団。総員搭乗完了!これより滑走路に出る!」
「こちら管制塔、了解。準備できしだい、各自離陸、フォーメーションαで敵に突撃せよ。」
「こちら長機、了解。」
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「ラプター1、ラプター2離陸、続いて、ラプター3、ラプター4離陸、ラプター5、ラプター6離陸。第207航空団全機の離陸を確認しました。」
「了解。長機に連絡、護衛機よりも、爆撃機と攻撃機を優先して狙えと伝えろ。又、護衛機も誘導爆弾を装備していることを想定し、可及的速やかに作戦を終了させろとも伝えろ。」
「了解、司令。」
「こちら管制塔、長機、応答せよ!」
「こちら長機、用件は、」
「司令からの命令を伝える・・・・・・・・・」
「了解、各機に伝えます。」
この後、第207航空団は、指示どうり作戦を遂行、装備がよかったこともあり、作戦は未帰還機ゼロで、無事終了した。
どうでしたか?なるべく月1投稿を心がけます。次回は、空の戦い ~アメリカ本土空襲篇~になると思います。又、次回で一旦、空の戦いを終わりにし、次は海の戦いになると思います。ぜひ気長にお待ち下さい。