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遊覧ドール  作者: 笹沙羅
2/4

プロローグ2

ピーーーーー。

ホイッスルが青空に鳴り響く。


「試合終了!2対1で八城高校の勝ち!」


笑顔でハイタッチをする選手。

抱き合う選手。

立ち尽くす選手。

グラウンドに倒れ込む選手。

勝者と敗者。

努力が報われた者と報われなかった者。

言い方は様々だが、そこにあるものは青春の1ページとして彼らの心に残り続けるものであろう。


「やったな遊舞!」

「おう!ナイスアシストだったぞ啓介!」


そこには昨日、沙倉と並んで歩いていた男子生徒八城高校サッカー部所属2年鳴坂遊舞なるさかゆうまの姿があった。


彼はチームメイトとの一通りの話を終えると、スタンドの最前列に座った沙倉に向け、手を大きく挙げガッツポーズして見せた。


「ナイスシュートだったぞ!ゆうー!」

「当たり前だろー!!」


少し距離があるため2人は大きな声で会話をする。


「俺まだミーティングとかあるから遅くなるぞ!!」

「分かった!友達と帰っとく!!」

「また連絡するー!!」


そう言って遊舞はチームメイトのもとに戻った。





夜。


「いやー、あれはほんとに啓介のパスが良かった!」

『あれなかったら決勝点取れなかったもんねー』


遊舞は自分の部屋で沙倉と電話をしていた。


「あ、そーだ。明日昼の1時に図書館の前集合でいいか?」

『うんオッケー!で、結局どこ行くの?』

「ひーみーつー」

『何よそれ』

「そっちの方が楽しいだろ?」

『期待してまーすよーだ』

「じゃあ、俺風呂入って寝るわ!かなり疲れてるっぽい!」

『でしょーね。ゆっくり寝てねー』

「おやすみー」

『はーい、おやすみー』


遊舞はかなり疲れていたのか電話を切ると5分もせず寝入ってしまった。


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