プロローグ2
ピーーーーー。
ホイッスルが青空に鳴り響く。
「試合終了!2対1で八城高校の勝ち!」
笑顔でハイタッチをする選手。
抱き合う選手。
立ち尽くす選手。
グラウンドに倒れ込む選手。
勝者と敗者。
努力が報われた者と報われなかった者。
言い方は様々だが、そこにあるものは青春の1ページとして彼らの心に残り続けるものであろう。
「やったな遊舞!」
「おう!ナイスアシストだったぞ啓介!」
そこには昨日、沙倉と並んで歩いていた男子生徒八城高校サッカー部所属2年鳴坂遊舞の姿があった。
彼はチームメイトとの一通りの話を終えると、スタンドの最前列に座った沙倉に向け、手を大きく挙げガッツポーズして見せた。
「ナイスシュートだったぞ!ゆうー!」
「当たり前だろー!!」
少し距離があるため2人は大きな声で会話をする。
「俺まだミーティングとかあるから遅くなるぞ!!」
「分かった!友達と帰っとく!!」
「また連絡するー!!」
そう言って遊舞はチームメイトのもとに戻った。
夜。
「いやー、あれはほんとに啓介のパスが良かった!」
『あれなかったら決勝点取れなかったもんねー』
遊舞は自分の部屋で沙倉と電話をしていた。
「あ、そーだ。明日昼の1時に図書館の前集合でいいか?」
『うんオッケー!で、結局どこ行くの?』
「ひーみーつー」
『何よそれ』
「そっちの方が楽しいだろ?」
『期待してまーすよーだ』
「じゃあ、俺風呂入って寝るわ!かなり疲れてるっぽい!」
『でしょーね。ゆっくり寝てねー』
「おやすみー」
『はーい、おやすみー』
遊舞はかなり疲れていたのか電話を切ると5分もせず寝入ってしまった。




