ライトノベル
――ライトノベル。通称、ラノベ。
ライトな小説。
一体、普通の小説と何が違うのか。
これは俺――如月詩道の考えと自己解釈だが……。
恐らく、普通の小説のように難しくなく、十代の少年少女達でも気軽に読めるのがラノベだと、俺は思う。そもそも小説というのは、あらゆる情景を全て、『文字』を使って表現しているのだ。
それはつまり、優れた感性と妄想りょ――創造力を使って初めて生み出されるのだろう。
中学時代、初めてラノベに触れたあの時。
鮮明で細かく描写される、ヒロインの姿。カッコよくド派手に書かれる、主人公。バトルシーンの描写は、漫画と違って新鮮味があってよかった。
文学小説、漫画、ラノベ……など。
あらゆる創作物には、他とは違った良さを持ち、その武器で読者を魅了する。
中でも、俺はラノベが好きだ。数々の大人気アニメを生みだした、ラノベが好きだ。
他人がどれだけ、俺を「キモオタ」と罵ろうが、知ったことではない。俺は、獣耳っ子――じゃなくて、ラノベが好きだ。
――だから。
――俺は言う。
「つまりだ、妹よッ!
異世界でラノベを書こうと思っているのだが、どうだろうかッ!!」
「つまり、兄よ。
貴様はラノベで、異世界を征服しようとしているのか?」
これは、俺と妹の――兄妹が異世界でラノベを書く、という非常にぶっ飛んだお話。
評価、感想、ブクマ。
宜しければ、お願致します