無慈悲な一言
俺の名前は<大場 拳>24歳独身。趣味はゲームに読書。どこにでもいる普通のオタクだ。一応社会人として働いているのだが・・・。
(どこだここ?)
朝起きるとと、見慣れたアパートの天井ではなく、辺り一面真っ白な世界に俺はいた。はて、俺は寝ぼけているのだろうか?
腕を組んで考えこむ。まあ、答えなどでるはずもないのだが。
「申し訳ございません。ここにあなたをお呼びしたのは私です」
「ん?」
背後から声がしたので振りかえると、俺は息を飲んだ。そこには絶世の美女といっても過言ではないとても美しい女性が立つていたのだ。その美しさに見惚れ
「うわ、めっさ美人」
と呟いていた。
その呟きが聞こえたのか、女性は顔を少し赤らめさせながら言葉を発した。
「お、おだてても、なにもででませんよ!」
照れているのだろうか、声は少々上ずっていた。その言葉に、俺の呟きが聞かれていたことに気づいた。
「あ、いや、そんなつもりはないんですよ!いやでも綺麗なのは間違いなどではなくてですね、綺麗な女性と話すことなんてほとんどないのでつい口走ってしまって、って、そんなことを言いたいんじゃなくて、あ、いや、その・・・」
羞恥のあまり口も頭も回らずしどろもどろな言い回ししか出てこない。あたふたとしながら目の前の女性を見てみると、そんなことを言われなれていないのか、相手も顔を真っ赤にさせて俯いてしまう。しばらく、お互いに顔を真っ赤にしながら沈黙するというおかしな状況におちいる。
これは不味いと思った俺は、無理矢理でもいいからなにか話さなくてはと、思考を張り巡らせる。すると、先程言われたことを思い出した。
「そ、そういえば、先程言われた此処に呼んだのがあなたということなんですが・・・。というか、そもそもあなたはどちら様でしょうか?」
俺の言葉を聞いた女性はばっと顔を上げた。
「そ、そうでしたね。失礼しました。私はイデア。あなたとは別の世界で神をしているものです」
と、うやうやしくく頭を下げた。それを聞いた俺は、なにいってんだコイツ?と思うよりも早く別な考えが頭に浮かんだ。
「異世界ってことは、俺はもしかしてそちらの世界に召喚されるので?」
「よくお分かりに。それにあまり驚かないのですね?」
イデアさん、いや、神様らしいしイデア様にしとこう。イデア様は少し驚いたように俺を見る。
「いや、まあ、そういった物語を好んで読んでいるので。イデア様のような神様がわざわざ俺のようなどこにでもいる一般人を呼んだ理由はわからないですが・・・」
「なるほど。私としては話が早くて助かります。あなたを呼んだ理由ですが、その・・・」
イデア様は困った様に言葉に詰まらせる。その顔は何故かとても申し訳なさそうだ。ん~?これはもしかして
「もしかして、俺がどこにでもいるような一般人で世界にとっていなくなっても損失がない・・・とかですか?」
「えっ!?あっ、いや、違いますよ!違います!そういった理由では決してなくてですね、あのその!?」
なんというか、ずいぶん人間臭い神様もいたもんだと、泣き目であわてふためくイデア様を見て思った。その反応は肯定しているようなものだが、と俺は苦笑をするしかなかった。正直、そこまでショックではない。俺自身、そんな世界にとって損失がでるような人間ではないと自覚はあるので、気にしていないと宥めるようにいった。
「優しいのですねあなたは。でも駄目ですよ。あまり自分を無下にしてしまっては」
イデア様はそう言って微笑んでくれた。ちょっとだけ怒られたが持ち直してくれたようだ。笑っているイデア様はとてもきれいだった。うむ、眼福である。
「それで、俺はどうしたらいいですかね?」
そろそろ話を戻し、本題に入るとするためにイデア様に問い掛ける。
「そうですね。そう言えば説明がまだでしたね」
イデア様は苦笑してから、向き直る。その顔は先程まで見せていた人間臭い顔ではなく、どこか神々しさを思わせる。ふむ、なんだかんだ言って、やはり神様なんだな。
「あなたには、私が治める世界に行って世界を救ってほしいのです。私の世界は、所謂剣と魔法の世界ですね。今のままではあなたは弱すぎるので、私が特別に加護を与えるつもりですが、何か要望はありますか?」
さらっと毒を吐きますねイデア様。まあ、剣と魔法の世界なら弱すぎるのも頷けるか。
加護というのは何かしらの力のことだろう。さて、どんな力がいいだろうか。頭の中であれこれ考えてみる。そして、浮かんだものをイデア様に伝えてみる。ダメならまた考えればいいし。
「では、頑張れば頑張っただけ成長できる力と、回転を操る力がほしいです」
「最初のはわかりますが、回転を操るとは?」
「言葉道理ですよ。回転、つまり、円と螺旋を使いたいんですよ。円は主に防御。螺旋は攻撃といった感じです」
俺の言葉を聞いてもよくわからないのか怪訝な反応しか帰ってこなかった。
「あなたがそれでいいなら構いませんが・・・。あまり強くは無いですよ。本当にそれだけでいいんですか?」
おお!通った!
「はい。構いません。あまり最初からチートな力だと、確実にその力に胡座かいて自堕落な生活おくりそうですから」
「ふふふ。謙虚なんですね」
と、イデア様はにこりと笑った。あまりの美しさに見惚れてしまった。
「では、諸注意なのですが---」
この時、俺は見惚れたままぼーっとしていてイデア様の話をろくすっぽ聞いていなかった。
「-----というわけなので、あなたには勇者として私の世界に行って頂きます。よろしいですか?」
「アッハイ。よろしいです」
何がよろしくてよろしくないのかさっばりだが、とにかく俺は異世界で頑張って魔法とかいろいろ楽しもう。勇者みたいだけど、まあ俺のできる限りのことはしよう。イデア様の助けになりたいし。そう思っていると足元が光輝く。
「これより、あなたを私の世界に召喚します。召喚先では、とある国が勇者召喚の儀を執り行っていますのでそこに召喚します」
イデア様は心配そうな顔でそう言ってくる。うーん、あまりそんな悲しい顔をしないでほしい。そう思った俺は、できる限り明るい声色でイデア様に言う。
「俺、頑張ってきます!だから、あまり心配しないでください!」
そう言うと、イデア様は少しだけ微笑んでくれた。そうそう、美人は笑顔でいなくちゃ。1人そう頷くと目の前が真っ白になり、眩しくて目をつむる。
再び目を開けると、そこは先程まどいた真っ白な世界ではなく、魔方陣のようなものの上に立っていた。辺りには、ローブを着たいかにも魔法使いのような人達がざっと10人ほどいた。俺が辺りを見渡していると、目の前に豪華なドレスを着たまだ幼さの残る、可愛い女の子がいた。歳は13~15といったとこだろう。お姫様か何かかな?と俺が考えていると、その子は俺の前まであるって来てじーっと俺を見つめ、とんでもない言葉を発した。
「イケメンじゃない。チェンジで」
その一言で両脇を兵士のような人物に抱えられ、部屋のそとに追い出された。
たっぷり時間をかけてから俺は叫んだ。
「なんだとぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??」
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初めての書き物で不安でたまらないです。(-_-;)誤字脱字多々あると思いますので感想ご指摘のほどよろしくお願いいたしますm(._.)m




