姉妹は百合、間の俺は空気(笑)
姉妹のラブコメ、を眺める間の俺。
「メリークリスマス、お姉ちゃん!」
「ありがとう。何もいらないから」
やれやれ、と俺は呆れる。
これで何回目だ?
「プレゼント、プレゼントあげる~」
「気持ちだけで」
妹は姉が大好き。
そして、姉は妹が嫌い。
間の俺は空気(笑)
プレゼント? ねーわ。
朝からずっとこのやりとり。妹は中学生で姉は高校生だから、学校ではなかったけど。
「こうなったら、夜に忍び込んで」
「受験生だから、マジでやめて」
「え~!」
そして、
「よし」
スマホで確認し、うなずく。
「メリークリスマス」
呟き、妹の部屋に入る。
聞こえる訳がない。空気だから。
…。
『お兄ちゃん大好き!』
1回くらい、言ってくれても。
「すう、すう」
「寝てるな」
プレゼントを、取る。
からの、
「メリークリスマスだってさ」
姉の部屋に入る。
受験生だけど、深夜だから寝ている。
そっ、と枕元にプレゼントを置く。
妹からの、プレゼント。
皆の心にメリークリスマス。
「さて、部屋に帰って寝るか」
妹の願いも叶えたし。
眠い。
次の日。
「おい、昨日私の部屋に来ただろ?」
「え~、知らない。
サンタさんが来てくれたんだよ!
または、わたしの愛が叶った!」
「サンタとかいる訳ないだろ」
「じゃ、やっぱりわたしの愛。
メリークリスマス!」
「うっさいわ」
そして、俺は空気と。
サンタはいない、ね。
じゃあ、俺の枕元にプレゼントを置いたのは誰なんだ?
目が覚めたら図書券が置いてあったんだが。
1000円分。
小説でも買うか、と思いながら、朝食をとる。
姉妹は百合、そして間の俺は空気(笑)と。
ありがとうございました!




