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しばしの休息。

タイトルしっくりこない気がするのでいい案あったら、教えてください。

俺は、ガラハッドとの戦いの後についてリリルテに話した。

レディルが聖剣に封じられていたこと、グロリエ皇国がほぼ傀儡になりかけていること、今は力を蓄えて眠っていることなどを順に伝えていった。

リリルテは深く考えるような仕草をする。


「迷っていたのですが、皆さんに説明することにしました。

私を含む聖女の一族はこの世界の人間ではありません。

はるか昔、破壊神に脅かされる前この成果には芳醇なマナがあり、魔獣の強さも比じゃなかったといいます。

次々と、一族のものがやられていく中どうにかなかなかかと考えた末当時の族長はこの世界から脱出することにしました。

そこで偶然、見つけた場所が現在の聖女一族の住むところになります。

ええと、ここまでいいですか?」


俺とヘルミナは無言で頷く。

アルマはもういいだろう。


「その後でした。

破壊神がやってきたのは。

破壊神はこの世界のマナを吸い尽くそうとしました。

しかし、この世界からマナが失われようとしていた時、この世界の創造神がいらっしゃいました。

この世界のマナをかなり吸収した破壊神は凄まじく、戦いによって世界の半分以上が焦土となったものの、創造神がなんとか封印に成功します。

創造神は最後の力を使い、地上を元に戻し破壊神が復活した時に対抗するための聖武具を創造なさいました。

そして私たちに加護を与え、この世界の危機に対抗するための力を与えていただきました。」


世界の真理のような話だが、不思議と納得できた。


「そういうことだったのか!

つまり、リリルテが今回現れたのは破壊神復活を阻止するためだってことか?」


「はい、そうなります。

ですが、現れる場所を事前に知られていて襲撃を受けたのは予想外でした。」


アイシー団長が未来視持ちで神将に操られている団長か副団長が周りにいることをリリルテに伝えた。


「ちなみに、復活した破壊神を封印し直したのはレディル様達なのですが、他のメンバーはご存知ですか?」


剣神レディル、魔導王アレウス、聖女メア、弓聖ティナだったはず

あっているか確認したところあっていた。

暗唱できるレベルで読み込んだから当然だ!


「聖女一族か、破壊神に連なるもの以外知らないと思いますが、弓聖ティナも未来視持ちでした。

そのおかげで破壊神の策略を先読みし、なんとか封印まで持ち込めたと伝わっています。」


つまりだ、アイシー団長が敵の手に落ちてたらかなりまずいってことになる。


「未来視持ちは状態異常無効を持っているため、直接操られることはありません。

ですが、周りに破壊神の眷属がいるなら破壊神復活の誘導をさせられている可能性があります。」


おいおいレディルから聞くとして、やることのかなり優先度が高い位置にグロリエ皇国の開放および、アイシー団長の救出が追加されてしまったわけだ。

・・・まじでどうしようか?


「話はわかったが、今のまま助けに行っても捕縛されるだけだ。

もっと強くなってからだな。」


みんな賛同する。


「これから連携をとっていく上で何ができるかは知っておいた方がいい。

リリルテ、ステータスを見せてもらえるか?」


俺たちのはこの後見せるとしよう。


「もちろんです!」


⚪︎リリルテ(16)


半神


聖女Level52


体力6000/6000

魔力950


物理攻撃800

物理防御2500


魔法攻撃6000

魔法防御5500


スキル

聖女(8)

回復魔法(8)

魔力回復速度上昇(6)

召喚術・神(6)

支援魔法(7)


ユニークスキル

絶対防御機構

鼓舞

次元結界術

創造神の加護


称号

今代の聖女


「はへぇ〜」


ヘルミナは会話が始まって以降沈黙を貫いていたが、やっと声を発した。


「私はサポートと回復がメインです。

近接はからっきしなのでお任せしますね!」


メンバーを考えてみるとバランスがとてもいい。

俺とアルマが前衛しながらも魔法も使える。

ヘルミナは援護、リリルテは回復、支援。

もう1人のメンバーは魔法使いのヴィンセントだ。

プライドが高く、少しイラつくやつだが仲間思いのいいやつ。

彼は皇帝からの勅命でグロリエ皇国の属国に当たるレメネア神聖国へ赴いている。

ヴァニタスの侵攻が激化しているらしい。

どこかで会えることを願うしかない。


「リリルテ以外には説明したが、俺たちの行き先はエイモン連合の首都ニルス。

そこにはかなり深いダンジョンがあり、そこで強化を目指す。」


「「「はいっ!(おう)」」」


話したいことは話せた。

連携を確かめたいところだが、後々でいいだろう。

なんせこの飛空船に襲撃してくる魔物が現れない限り戦えないからだ。


「じゃあ各自、最低限の鍛錬を忘れるな!

解散!」


自由行動にはなったものの、俺のやることは一つだけだ。

もちろん鍛錬である。

ガラハッドとはかろうじて相打ち。

だが、相手には確実に上がある。 

神将1人楽に倒せなければ破壊神は夢のまた夢になる。


「聖剣レーヴァテイン!!」


俺は聖剣レーヴァテインを召喚し、素振りを始めた。

この武器はとても優秀だ。

というのも、魔力で重さを変えることができる。

鍛錬にこれ以上のものはないだろう。


「フッ、フッ、ハァッ!!」


これに身体強化を重ねていく。

風を切る音のみが聞こえる。

「はあ、はあ・・」


とてもではないが聖剣の力なしには勝てるビジョンが浮かんでこなかった。

それほど乖離しているということなのだろう。


次は魔法の訓練だ。


「光球!」


俺は光球を三つ発生させ、それぞれ違う速度で動くようにする。

途中で剣の形に変えてみたりもした。

スキルのレベルを上げるにはひたすら使う、もしくはそのスキルを使って魔物などを倒す必要がある。

ただ、がむしゃらにスキルレベルを上げれば良いというものでもない。

威力、スピードの調整ができなくなってしまうからだ。

俺たちの中で魔法の操作が上手いのは現状はアルマだろう。

魔法の併用ですら難しいというのに四六時中使ってぷかぷか浮いている。


「まあこれくらいでいいか!

次は聖剣術についてだな!」


聖剣術・・・聖剣技を使用可能、剣への魔力伝導率上昇。

      使用可能奥義、「一閃」


なるほど!

ガラハッド戦では慌てて使うことがなかった一閃。

まあステータス確認する時間もなかったし仕方ないのだが・・

俺は聖剣を構え、魔法も発動させる。


「光輝剣!」


意識してみるとわかる。

聖剣を光魔法で覆う速さがかなり変わっている。


「奥義・一閃」


俺は空中に向かって放った。


・・・これはやばいな。

あたりを覆っていた雲が消し飛んでいる。

日差しが眩しい。

ヴァニタス程度であれば一瞬で消し飛ぶのは間違いない。

ガラハッドを含めた神将も無傷では済まないだろう。


「ちょっと何事?

すごい衝撃だったよっ?」


ヘルミナが慌ててやってきた。

手には本が抱えられている。

邪魔をしてしまったようだ。


「ちょっと聖剣術の奥義を試していてな!

俺も予想以上の威力に驚いていたところだ」


「さっきまで曇ってた空が快晴になってる・・」


ヘルミナは目をまん丸にして空を見ている。

陽の光を手で遮るようにして空を見ている。

絵になるなあ・・


「どうかした?」


俺は慌てて目を逸らした。


「いやなんでもないよ!」


勢いよくドアが開かれる。


「この衝撃はなんだぁー?」


どうやら、アルマの邪魔もしてしまっていたらしい。


「あー、すまない。

奥義の威力を試していてだな・・」


「・・そうか」


アルマはふわふわ浮いて船内へ戻っていった。

その後、ヘルミナは一緒に鍛錬したいということで一緒に鍛錬をした。

彼女は音魔法という特殊なものを持っていたが、音を消す「消音領域」しか使えない。

どうにか攻撃や防御に使えるようになりたいらしい。

スキルレベルは高いものの、工夫せず消音領域しか使ってこなかったためそれ以外の技がないというわけだ。

気づけばもう夕方になっていた。


「ディベルやったよ!

音魔法の攻撃と防御使えるようになった!」


「おめでとう!

一体どんな技」


リリルテはステータスにて詳細を確認する。


「えーとね、攻撃の方は「爆響」ていうみたい!

音属性を付与した魔力を相手の周辺にばら撒いて爆発させるかな!

こんな感じだよ!」


ヘルミナは手を上に掲げる。


「爆響!」


ドッッッカーーーン!!


すごい威力・・

その上音だからこそ攻撃が見えない。

不可視の攻撃は強くない?


「次は防御だね!

防御の方は「楽園」

360°音の魔力で覆って攻撃を軽減または無効化できるみたい!」


音魔法・・

攻防一体すぎるだろ!!

心の中で叫んどいた。


「楽園!

魔力かなりこめたから技打ってみてよっ!」


実戦で使うには強度を確かめる必要もある。

かなり自信があるようなので少し力を入れる。


「光輝剣!」


身体強化も少し使い、きりつけた。


ガキキィィン!


俺の剣は見えない壁に防がれ、動かすことができなかった。


「やったぁ!

魔力3分の1使ったけど防げた!」


その後色々試してみた結果、「楽園」は魔法に対する防御が高いことがわかり、物理攻撃だと2回切り込んだだけで壊れてしまった。

奇襲対策、遠距離対策にはもってこいの性能だった。


「そろそろ、ご飯にしよっか?」


言われてみればもうそんな時間になっていた。


「ああ、そうだな!」


先に歩いていたヘルミナが振り返る。


「ディベルのおかげで新しい音魔法の技使えるようになったよ!

ありがとう!」


「ヘルミナが強くなってくれて嬉しいよ!

頼りにしてる!」


こうは言ったものの、少し悔しいと思っている自分がいた。


「うん、まかせてっ!」


その後、ヘルミナが作ってくれた夕食を食べた。

今日はヘルミナの故郷の隠し味を使ったポトフとエビピラフだ。

鍛錬の後のご飯はいつにも増して最高に美味しい!


明日が、首都ニルスに着くまでに丸一日使える日になる。

いろいろと調整しておかないと。































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