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顔合わせ

俺はアルマとリリルテがいる甲板へ向かった。


「ディベル〜、私頑張ったよ〜!」


勢いよくドアを開いてやってきたのはヘルミナだった。

なんか俺に対する態度が軟化したような・・

いや、もしかしたらこっちが素だったのかもしれない・・


周りの目などお構いなしに、俺の方へ一目散に寄ってくる。


「ああ!ヘルミナの助けなしじゃ成功しなかった!

ありがとな!」


「えへへ〜」


ヘルミナは嬉しさで頬が緩んでいる。


「よしっ!リリルテも含めてお疲れ様!

色々と話したいことはあるけどアルマがこの様だし、朝早かった少し休憩を取ろう!」


「了解!

飛行船はエイモン連合の首都ニルスに設定しておいたわ!」


「わかりました!

魔法封じの腕輪のせいで調子が良くなかったのでありがたいです!」


「・・・グゥー」


一名はもうすでにと言うかほぼずっと休憩をとっているがまあいいとしよう。

ヘルミナにリリルテに空いている部屋の案内を任せ、俺はアルマを引っ張っていく。

首都に着いたらやることはたくさんある。

着くまでの2日間くらいしか休憩は取れない。

とりあえず、俺も無駄に神経を使って疲れているから休もう。


俺はアルマを部屋に入れたあと自分の部屋に向かい、すぐ眠りについた。


俺の頬をツンツンする感覚を感じた。


「ディベル〜!起きて〜!」


目を覚ますと、よく見慣れた顔が真上にあった。


「おはよう!」


「おはよう、ヘルミナ・・どうして俺の部屋に?」


この感じからして寝坊したんだろう。

けどなぜヘルミナが来た?

疑問はその一点だった。


「ディベルがなかなか起きてこないから誰が起こしに行くかジャンケンで決めたんだよっ!」


まだ働いていない頭を働かせて納得する。

まあそういうことならそうなんだろう。

みんなは食堂に集まっているらしい。


俺はヘルミナに部屋を出るよう促し、着替える。

まずは何に着いて話すべきか・・?

レディルから聞いたこと?それとも、今後のこと?・・まずは自己紹介からか!

そんなことを考えながら、食堂へ向かった。


「みんなすまない!

ついつい寝過ごしていた!」


「全くディベルは困ったやつだな!」


うん、一番アルマには言われたくないよね・・

作戦中のアルマを見せてあげたいよ。


「いえいえ、気にしないでください!

ディベルさんのおかげで助かりましたし。」


「うんうん、気にしないでいいよっ!

・・・(寝顔見れたし!)」


ヘルミナが最後何か言っていたがなんて言っていたんだろ?


「さっき、ヘルミナが飯を作ってくれた。

まずはそれを食べようぜ!」


確かに作戦開始は朝早くで何も食べれていない。

思い出したら急にお腹が空いてきたのでアルマの提案に賛同した。


「いや〜、頑張った後の飯は最高だぜ!」


「ヘルミナさんは料理上手ですね!

とても美味しかったです!」


アルマがなんか言っているのはさておき、ヘルミナの料理は本当に美味しかった。

俺たちが長期任務にあたる際、料理担当はヘルミナだった。

俺はできなくはないが、ヘルミナとも料理の腕前の差には天と地ほどの差がある。

その他の2人は食べる専である。

他の隊のものに羨ましがられたものだ。


みんなの空腹も満たされたことだしまずは自己紹介からしていくとしよう。


「俺たちはこれから一緒にいる時間が長くなる。

だからまず自己紹介から始めよう。」


「そうですね!

ディベルさん以外のことは知りませんからぜひお願いします!」


「まずは俺から。

グロリエ皇国第二騎士団所属第3隊隊長のディベルだ。いや、正確には元が正しいな!

ガラハッドとの戦いで君がいなかったら死んでいた。

これから改めてよろしく!」


そういって俺は、リリルテに右手を差し出した。


「助けてもらったのは私の方です!

こちらこそよろしくお願いしますっ!」


俺とリリルテが握手をし終えたところでなぜかリリルテが胸をはって佇んでいた。

なんかスイッチが入っている気がする。

擬音語をつけるなら、「ふふん!」とついていることだろう。


「次は私がするっ!」


「所属はディベルと同じなので省かせてもらうわ!

私はエルフのヘルミナよ!」


リリルテは首飾りを外してエルフの姿を現す。


「長い仲になると思うしよろしくねっ!」


「私は聖女のリリルテです!

初めてエルフの方とお会いしました!よろしくお願いしますね!」


俺の部隊には女性がヘルミナ1人だけだった。

リリルテという女仲間ができてよかったと思う。


「最後は俺だな!

俺はアルマ、種族は幻獣だ。

気軽によろしくな!」


リリルテはめずらしいものを見るようにアルマを見る。


「アルマさんよろしくお願いします!

まさか幻獣と会えるとは思っていませんでした!

それにしてもディベルさんの仲間は個性的ですね!」


言われてみればその通りだ。

種族にしろ性格にしろ・・

逆に言えばこの仲間だからこそうまくいっているとも言えるな。


自己紹介も終わったことだし本題に入っていくとするか。



















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