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心に白き胡蝶蘭を。  作者: しっちぃ


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ほどけて、とけて。

「じゃあ、触るわね」


 こくんってうなずく。何、されちゃうのかな。なんとなくは分かってるけど、そんなのがちゃんと書いてあるようなのは読んだことないし。


「どこ、するの?」

「まずは、頭からかしら。あなたの好きなとこ、見つけてあげないとね」

「なに、それ……」

「好きなとこ、……気持ちいいって感じるとこって、人それぞれなの。だから、見つけてあげたいのよ」


 こころにも、あるのかな。ちゅーよりも気持ちよくなっちゃうとこ。オトナのちゅーだって、めちゃくちゃすごかったのに。あれ以上とか、本当におかしくなっちゃいそう。


「ちゅーよりも、それってすごいの……?」

「そうよ、一番先のことは、これ以上がないってくらい」

「……そうなんだ」

「ええ、……じゃあ、いくわね」


 さっきみたいに、ぽんぽんってしてきたり、耳の後ろのほうにするってしてきて、首筋のあたりまで。思わず、ぴくってなっちゃう。


「ん、ね……っ」

「ふふっ、ここ、気持ちいい?」

「わかんないよ、いきなりだったから」

「そう、……なら、もう一回、いいかしら?」

 

 怖いかも、でも、それよりもずっと、知りたいって思っちゃってて。……ずるいよ、こんな好きにさせて。イケナイことだってわかってても、ほしくなっちゃう。


「わかってる、でしょ?」

「……かわいい」


 顔を寄せられて、思わず、目を閉じちゃう。さっきのとこ、今度はちゅーされる。ふわふわするけど、少し、体がぴくってする。甘いかおりがする。目を開けると、蘭ちゃんの髪の毛、すぐ近く。


「ちゅ、……どうかしら?」

「きもちいいって、わかるよ……っ」

「そう、……他のとこも、確かめてみようか」

「うん……っ」


 もっと、いろんなとこ、触られちゃう。想像しただけで熱くなっちゃうよ。今度は、どこかな。……さっきみたく頭じゃなくて、もうちょっと下のほう。おっぱいのあたりで、まさぐるような手が止まる。また、体、びくってなっちゃう。


「ぁ、ね、らんちゃん……っ」

「ふふっ、……ここも、好きなのかしら?」

「たぶん……、なんか、ゾクってくるもん……」

「『気持ちいい』になってくれるわ、この先まで行ったら。……いいわよね?」


 これも、『きもちいい』になっちゃうんだ。その先、知りたくなっちゃう。こころも、人のこと言えないくらい、えっちになっちゃってる。


「ヤなわけ、ないでしょ?」

「待ってたわ、その言葉。……でも、一回、体起こしていいかしら?他のとこも、触りたいもの」

「う、……わかった」


 とろとろになっちゃう前に時間をくれるの、優しいけどもどかしい。今度は、抱きとめるために体を寄せてくれて、そのまま、起こしてくれる。さっきみたいに向き合うけど、今度は、蘭ちゃんのほうが背が高い。


「……ねぇ」

「欲しがっちゃって、……私も、あんなのじゃ足りないわ」


 期待してるとこのもっと先。このまましちゃったら、どうなっちゃうのかな。

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