中世ヨーロッパ風ファンタジー 女性の服・名前募集中の服
ここでは中世とファンタジーの服と服の特徴を紹介しています。
解説には主観が含まれています。
必ずしも女性用ということはありません。
より詳しい説明や画像をお望みの方は服の名前()がある場合はそちらを検索するか、一話あとがきの参考資料をご覧ください。
■下着
ショーツは現代と変わらないと思われる。留め具は紐。中世では宗教でズボンを穿くことが禁じられていたため、下着も穿けなかったらしい。下着について公に語られることもなかったためはっきりしたことは伝わっていない。18世紀後半からパンタレットというドロワーズのような下着が出てくる。ファンタジーでは現代と同じか穿いていないことが多い。
■ドロワーズ
半ズボンタイプの下着。長さはももからひざまで色々。現代とファンタジーでは見せパンのドロワーズもある。
■ブラ
胸用の補正下着。中世にブラジャーはなく下記のコルセットやボディスがその役割をしている。ファンタジーではブラがあったりするが多分ブラと明記されず下着や胸当てと表現される。コルセットと共存していることもある。
■シュミーズ・アンダードレス・シフトドレス
ワンピースタイプの下着。中世では庶民の女性は寝間着にしたり、長袖タイプに下記のボディスやコルセットをつけて普段着にしていたと思われる。
※シフトドレスは現代では服の名前でもある。
■寝間着・ナイトドレス
上記のシュミーズがない場合、庶民の女性は胸と腰に布を巻いていたらしい。ファンタジーではネグリジェが多い。
ナイトドレスは薄い生地の白いドレスのような寝間着。寝間着ではなく夜に着るドレスとしてナイトドレスと書くこともあるかもしれない。
■ペチコート
スカートやドレスの下に穿いて滑りをよくしたり、形をよくしたり、膨らみをだすためのアンダースカート。中世ではスカート状のものは全てペチコートと呼んでいたためペチコートの上にペチコートを穿くというややこしいことになっていた。
ファンタジーでは現代と同じで区別されている。
■パニエ
ペチコートと同じだが、中世のパニエは布に鳥かご形やスカート形の骨組みがついていて、ドレスをふくらませる役割が大きい。
ファンタジーでは現代と同じでレースを重ねたパニエが一般的な模様。
■チュール
絹生地のレース。透け感とボリュームがある。パニエのようにアンダースカートにしたりドレスにしたりする。
■コルセット
上半身の補正下着。筒状で前開きか後ろ開き。留め具の紐を締めることで体のラインを綺麗に見せる効果がある。
胸を完全に隠すオーバー、谷間が強調される胸半分のハーフ、胸を完全に出す胸下につけるアンダーの三種類がある。
アンダーコルセットはサスペンダーのようにストラップ (肩紐)がついたものと襟とストラップ がついたベストのようなものもある。
■服としてのコルセット
形状は上記の三種類にベストやファンタジーではベルトもあり、普段着、ドレス用、ファンタジーでは戦闘用、鎧もある。
■コルセットワンピース・ドレス
コルセットにスカートを縫いつけた服。ブラウスやワンピースやシュミーズに重ね着する。ファンタジーでは素肌に直接着ていることも多い。
コルセットワンピース
または白いワンピース、オーバーコルセット。
または白いシャツ、オーバーコルセット、白いスカート。
看板の文字は「魔法にかかった縫い目」
■コルセットスカート
ベルトを締める部分がコルセットになっているスカート。
■ビスチェ
中世のビスチェはコルセットと同じ補正下着だが、体のライン特に胸をよりはっきり見せる。
服としてのビスチェは布や毛糸のシンプルタイプと、布や革にレースやフリルのついたゴスロリタイプがあるがファンタジーではゴスロリタイプをよく着ている。
■ビスチェワンピース・ドレス、スカート
ファンタジーではやはりゴスロリタイプを着ている。
※ゴスロリ
ゴシック&ロリータの略称。シックでダークなゴシックファッションと可愛いロリータファッションを融合させた服。
◆ロリータファッションの種類、服の特徴
●クラロリ
クラシックロリータ。リボン、レース、フリルがあり可愛いが落ち着きと上品さがある。お屋敷のお嬢様が着るワンピースのようなデザイン。
●エレロリ
エレガントロリータ。クラロリの中でもエレガント(上品)さが強調されている。色、柄、装飾、スカートの長さ、シルエット、どこにエレガントさを出すかは人によって違う。
●姫ロリ
お姫様ロリータ。リボン、レース、フリルを可愛さ全開でふんだんにあしらっている。お城のお姫様のドレスのようなデザイン。
●軍ロリ、ミリロリ
軍服ロリータ、ミリタリーロリータ。軍服を取り入れたデザイン。
ビスチェスカート
肩紐のない布製のビスチェスカート。
金のダブルボタン。
ファンタジーでよくみるデザイン。上着を着用して組織の軍服や魔法学校などの制服にも採用されている。
コルセットスカートかもしれない、ビスチェとスカートと別々かもしれない。このような似た見た目の服と様々な形状がある服の場合は色々な選択肢がある。そこは着るキャラによって違う。
■胴衣・ボディス・コルサージュ
ベスト。革製、布製、ドレス用もある。前開きで留め具は紐。コルセットと同じ補正効果もあるので、ボディスをしている時はコルセットはしなくてよさそう。
■ベスト、テールベスト、フィッシテールベスト
ベストは現代と変わらない。テールベストは燕尾服のように後ろの裾が長いベスト。フィッシテールベストは後ろの裾が長く魚のヒレのようにひらひらしている。
■シャツ
中世にはまだシャツはなく、シュミーズやアンダードレスがシャツの役割をしていた。
ファンタジーでは下記チュニックとブラウスが多い。
■ブラウス、ピンタックブラウス、リボンタイブラウス
ブラウスは現代と変わらない。ピンタックブラウスは胸にプリーツのような細いひだ飾りのあるブラウス。リボンタイブラウスは襟元でリボンを結んだブラウス。
■チュニック
頭から被って着る服。丈は長めで腰下からくるぶしまでと色々。袖なし、半袖、長袖。腰部分に絞りが入っていたり、ベルトをして荷物を提げたりする。
ファンタジーでは冒険者や町娘がよく着ている。
■シュラグ
丈の短い上着。半袖、長袖。
ファンタジーでは胸上丈が多い。ほとんど襟と袖だけに見える。シュラグとアンダーコルセットとブラウスでファンタジーで見かける胸部分だけブラウスがみえる服装になる。ブラウスを着ないでコルセットワンピースと合わせていることも多い。
■ボレロ
丈の短い上着。胸下丈。ワンピースの上に着ることが多い。
■つけ襟・襟チョーカー
つけ襟はファッションアイテムで色々な服に合わせることができる。種類は服の襟と同じだけある。
襟チョーカーは襟の形をしたチョーカー。
■スカート、ズボン
現代と変わらない。中世の留め具はヒモ。中世にミニはないがファンタジーにはある。
■キュロット、ハーフパンツ、ショートパンツ
半ズボン。中世にはないがファンタジーではよく穿いている。キュロットは裾が広がりスカートのようにもみえる。ハーフパンツはシンプルな半ズボン。ショートパンツはさらに短い。
■イレヘムスカート
不規則+裾。裾が不規則な形、例えばギザギザになっていたりするスカート。ファンタジーでは魔法使いなど、それこそ不規則な生活を感じさせるキャラが穿いていたりする。
■オーバースカート
スカートやドレスに重ね着するスカート。腰に巻きつけてリボンなどで結んで留める。下のスカートを見せるために丈が短かったり、前が開いていたりデザインは様々。
■巻きスカート、ラップスカート
布を巻きつけたようなスカート。シンプルなものから螺旋状に巻きつけたものまで色々ある。
■ティアードスカート
何段も重なっているスカート。
ファンタジーではフリルが重なっていることが多い。
ティアードスカート
ジュエルネックのダブルパフスリーブブラウス。
ストラップ (肩紐)つきアンダーコルセット。
ティアードミニ、ティアードショートともいう。
■花びらスカート、花びらヘムスカート
花びらの形のティアードスカート。裾が花びらのようになっているスカート。ペタルスカート、ペタルヘムスカートともいう。ペタルはフランス語で花びら。
■サスペンダースカート
サスペンダーをつけたスカート。オシャレでもありスカートの落下を防いでもくれる。
■ジャンバースカート
前立てと肩紐のついたスカート。
ファンタジーではベストがついたスカートが多い。
◆ドレス、ワンピース
■ブリオー(bliaud)
頭から被って着るワンピース・ドレス。ウエストに紐や幅広の帯をして締めて、袖とスカートはゆったりしている。庶民から王公貴族まで着ている。薄手の生地のものもある。袖が取り外し可能で意中の騎士に渡したりしていた。
■コット(cotte)
ブリオー系統のワンピース・ドレス。庶民から王公貴族まで着ている。ブリオーのゆったりした袖に飽きたのかコットは袖がピッタリしていて、紐を一々縫い付けて袖を絞めていた。
ファンタジーでもコットらしい服を見かけるが、袖の縫い付けはなかったり飾りだったりする。
■コタルディ(cotardie)
前開きでデコルテ(首下から胸上)を見せてボディラインはピッタリとして、袖口に広がりのあるワンピース・ドレス。ボタン留めか紐のレースアップ。留め具のないのもある。庶民から王公貴族まで着ている。装飾として胸下にベルトをしたり腰に長めの帯をしたりする。
ファンタジーではゴシックな雰囲気のお姫様や魔女や幻想的なエルフが着ている。
コタルディ
■シュールコー(surcotte clothes)
コットなどシンプルなワンピースやドレスに重ね着する服。袖なしか半袖のワンピースタイプ。
■シュールコートゥベール
コタルディに重ね着する服。袖なしのワンピースタイプで、ボディラインを見せるために脇下から腰まで大きく開いている。ファンタジーでは着ていないことが多い。
◆ロココ調ドレス
“ローブ・ア・ラ”からなる、上半身はピッタリしてスカートに広がりがある華やかなドレスーこのタイプのドレスは重ね着をするためパーツが多く着方も色々ある。詳しくはあとがき参考資料などご覧ください。
✻ドレスのパーツと着方一例
アンダードレスを着る→ペチコートとスカートを穿く→コルセットをする→ガウンまたはローブ(前の開いたドレスのようなものでコルセットとスカートの前面が見えるようになっています)を着てピンでコルセットに留めて完成です。
■フランセーズ(robe à la française)
全体的に特に袖口にレースやフリルの飾りがあり、スカートの広がりも目立つ。一番華やかなドレス。
■ポロネーズ(robe à la polonaise)
袖口に飾りはないが、スカートの後ろを吊り上げて三つのヒダを作っている。
■ラングレーズ(robe à l'anglaise)
袖口の飾りもスカートのヒダもなく、レースやフリルの飾りもないシンプルなドレス。
■アリストクラットドレス
アリストクラットは貴族の意味。名前そのまま貴族のドレス。造語だが画像検索すると中世のドレスが色々と出てくるので載せておきます。ロココなど現代の名前を使いたくない、しかしなにか名前がほしい方向け。
■エンパイアドレス
胸下からスカートになっているドレス。胸下に帯やリボンをしたりする。アンピールラインドレスともいわれる。薄い生地の白が主流。エンパイアは英語、アンピールは仏語で意味は帝国。帝国縛りのためか、デザインのせいか、ファンタジーではあまり見かけない。
■リージェンシードレス(Regency dress)
形状はエンパイアドレスと同じだが、こちらは色とりどりで華やかさがある。中世の摂政時代のドレス。ファンタジーではあまり見かけないが、摂政時代の男性貴族の服はよくファンタジーに出るので一応載せておきます。
■モスリンドレス・シュミーズドレス
薄い生地の白いドレス。軽くて柔らかい。中世では上記と同じアンピールライン。
■ブロケードドレス
ブロケードは模様が浮きでた生地。中世ではシルクやベルベットなどの生地に金糸や銀糸などで模様を刺繍した豪華なドレス。王侯貴族、または特別な時に着る。
■ヘラルディックドレス(heraldic dress)
紋章入りドレス。中世では紋章旗をそのままドレスにしたような見た目。ヘラルディックは紋章のこと。エンブレムの方が伝わりやすいだろうが、こちらの方が参考画像が出るので載せておく。
■イノセントドレス・イノセントワンピース
修道女の服を元にした服。デコルテ部分(首下から胸上)は白地で他部分は黒や灰色など地味な色が多い。白地部分にボタンやフリルがついてオシャレになっていたりする。
ファンタジーでは厳格なお屋敷やダークな雰囲気のお屋敷の娘が着ている。※修道女の服はそのまま修道服。
■ベアトップドレス・ワンピース
胸上を露出させるドレス、ワンピース。上半身は胸と胴しか隠れていないので、露出度が高く見える。
■ドレススリーブ
つけ袖。ベアトップドレス、ワンピースと合わせることが多い。アームレット(腕輪)についていることもある。
■フィッシュテールドレス・ワンピース・スカート
スカートの前が短く後ろが長く、裾がひらひらしていたりフリルが重っていたり魚の尾のようなデザインになっている。
■エプロンドレス、ワンピース・ガブリエ
ドレスやワンピースにエプロンをした服装。エプロンのようなワンピース。ガブリエはフランス語でエプロンのこと。
■ピナフォア
肩掛けのエプロンドレス・ワンピース。ファンタジーでは不思議の国のアリスと同じような、フリルのある白いエプロンのこと。
■ケープワンピース
ケープのついたワンピース。令嬢のお出かけ感がある。
ファンタジーでは学生服になっていたりする。
◆軍服
戦闘服。ファンタジーではワンピースやミニやロングスカートもある。
■サーコート
戦闘服。袖なしか半袖が一般的で丈は長め。本来は鎧の上に着る服だがファンタジーでは鎧の下に着ていることもある。ワンピースのように服として着ていることもある。
■サイドレスサーコート(sideless Surcoat)
形状はサーコートと同じだがこちらはファッション用。コットなどのシンプルなワンピースやドレスに重ね着する。普段着用、ドレス用、儀式用などがある。
※サイドレスサーコートとシュールコーは名前が違うだけで同じ服。
■装甲サーコート・アーマーサーコート(armor surcoat)
鎧つきサーコート。ショルダーアーマー(肩当て)+サーコートかチェインメイル+サーコートが多い。
■ヘラルディックサーコート(heraldic surcoat)
紋章入りサーコート。
■タバード
サーコートと同じだが僧侶や一般人の上着でもある。
■装甲タバード・アーマータバード
装甲サーコートと同じ。
✻その他の服
■ロインクロス
腰布。単に腰に巻きつけるものからビキニの形でベルトで固定するものまで種類がある。
ファンタジーでは前部だけを隠す前垂れのような形状が多い。
■踊り子の衣装
名前は不明。ベリーダンスの衣装が元になっているようだが、ベリーダンスは中東を中心に様々な国で古代から伝わっているため、ダンスも衣装も沢山種類がある。
服装はパーツを説明するしかない。主に、ブラ(胸当て)、チョリ(ブラの上に着る丈の短い上着)、スカート、ロインクロス、パンタロン(ズボン)、装飾されたベルトやヒップスカーフ、フェイスベール。
■マーチングバンドの衣装
楽隊の着る服。軍服とワンピースが融合したようなデザイン。ファンタジーの音楽系キャラが着ている。
パーツはジャケット、コート、ブラウス、スカート、パンツ、シューズ、シャコー帽、手袋、サッシュなどコーディネートは色々ある。ファンタジーでは袖なしジャケットにカフなどもある。
■プリーステスローブ、ドレス
プリーステスは神官などの女性聖職者のこと。
プリエステスともいう
ファンタジーの女神官や聖女が着ている服。
プリーステスローブ
模様や紋章が刺繍されて重要な特徴の前面の長い布はオーフリー(Orphrey)という装飾帯(オーフリーは金の刺繍、豪華な装飾布などの意味)。前垂れ、装飾布、パネル(飾り布)などともいう。
ローブにスリットが入っているのはファンタジー特有のデザイン。オーフリーとスリットの組み合わせはドレスや魔法使いのローブなど色々な服の特徴でみられる。オーフリー単体を装着していることもある。
*服の特徴
■オフショルダー、オフショル
肩だしの服。挿し絵や絵画を見るに中世ではオフショルの服を結構着ている。ファンタジーでもよく着ている。
■ワンショルダー
肩を片方だけだした服。中世では見かけないがファンタジーでは時折着ている。
■ベアトップ・チューブトップ
ベアトップは胸上を露出させる服の総称。ベア(bare)は裸、むき出し、露出などの意味がある。
チューブトップもベアトップに含まれるがアンダーウェア(下着)に使われることが多いらしい。
■サイドレス
脇下から腰までサイドが開いた服。スカートの場合は腰までスリットが入っている。ドレスの場合は腰のつなぎ目以外開いている。中世ではシュールコーのような重ね着用だが、ファンタジーでは現代のように素肌にそのまま着て、横から素肌が丸見えの露出度の高いスタイルになっていることが多い。
■シースルー、シアー
生地が薄く肌が透けそうな服。シースルーは薄い生地の総称。薄い綿、薄い絹、モスリン、シフォンなど。
■パフスリーブ
パフは膨らみのこと。肩山(肩の部分)や腕に膨らみがある袖。
■ジゴスリーブ
パフが肩にあり腕から手首まではタイトな長袖。
■レースアップ、編み上げ
紐やリボンを交差させて締めること。主に靴紐のことを指すが、服やコルセットやスカートなどの紐留めやデザインにも使われる。
■スカラップ
服のデザイン。スカラップは英語でホタテ貝のこと。襟や裾が半円を連ねたようになっていてホタテ貝というより花びらのようにも見えて可愛い印象になる。
■ハートカット・スイートハートネック(ハートネック)
ハートカットは胸元がハート形になっているベアトップドレス、ワンピース、コルセット、ビスチェ。
下記のカットアウトの意味で使われることもある。
スイートハートネックはネックラインがハート形になっている服。
■カットアウト
服のデザインの一種。服の一部をカットして穴を開け肌や下に着ている服を見せる。
ファンタジーではよく襟のある服の胸元がカットアウト(フロントカットアウト)されて谷間が見えている。カットアウトの形がハートの場合ハートカットと表現されることもある。
■ドレープ、ドレーパリー・ネック・ドレス、スカート
ドレープは布にできるひだ。自然なひだ。布の波立ちや柔らかい重なり。
ドレーパリーはドレープがあるという意味。
ドレープネックは襟ラインから生地が自然に弛んでドレープになっている。古代ギリシャの服に見られる。
ドレープドレスとスカートは生地を寄せたり少し重ねたりしてドレープができている。中世のドレスはスカートのドレープがボリュームと優雅さや可愛さを出している。
貴族のドレス
ドレスの裾がたくし上げられ青とピンクの重なりあった部分がドレープ。下のピンクと金のスカートにも縦波のドレープがある。
■プリーツ
主にスカートの縦ひだ。規則的にきっちり入ったひだ。
■フリル
ひだ飾り。襟、袖、肩、胸、裾などを飾る。
■ラッフル
ひだ飾り。フリルよりひだの波が大きく幅広。
■フレア
フレアは朝顔のような裾の広がりのこと。
スカートの裾が円形に広がるものはサーキュラースカート。サーキュラーは円形のこと。
■切り替えし・切り替え
生地と生地を縫い合わせた際にできる縫い線、ライン。
種類の違う生地を縫い合わせた際の縫い線でもある。例えば白ブラウスと青いスカートを縫い合わせたワンピースだと、白ブラウスと青いスカートの縫い合わせワンピースとなる。
下記のドレス、ワンピースの胸からウエストに切り替わる位置、縫い線。
◆服のウエスト切り替わり位置
■ハイウエスト
体のウエストより高い位置にウエストがある。体のラインを綺麗に見せる効果がある。
切り替えしは胸下(縫い線がわからないようにしてあることもある。大抵はウエストが始まる位置に縫い線があったりリボンを結んでいたり目印がある)
■ジャストウエスト
体と同じ位置にウエストがある。
切り替えしはウエストの一番細い部分にある。
■ローウエスト
体のウエストより下にウエストがある。
ローウエストは範囲が広いので切り替えしはこことは断言できない。
■ハイウエストスカート
ベルトを締める部分が幅広でウエスト位置が高くなっているスカート。
■スリムライン
切り替えしのないワンピース、ドレス。体のラインをはっきり見せるフィットデザインのものが多い。
ケープマントとブラウスとハイウエストスカート
ピンタックブラウス。
コルセットスカートでも同じような見た目になる。
マントはフード付きもある。
ファンタジーの貴族女性がよく着ている三セット。
◆スカートの丈、リングス(フランス語で丈)
■マイクロミニ
ミニよりさらに短い。太ももがギリギリ隠れるくらい。
■ミニ、ショート
太もも半分隠れるくらい。膝上10センチのスカートを指す。
■膝上
膝の少し上くらい。
■膝丈、ニーレングス
丁度膝くらい。
■膝下、ミディ
膝が隠れるくらい。ミディはフランス語で中間。
■ミモレ
ふくらはぎが半分隠れるくらい。ミモレはフランス語の半分とふくらはぎを合わせた用語。
■ロング、アンクルレングス
足首くらいまでで膝より長いスカートを指す。
■マキシ、フロアレングス
くるぶしが隠れるか床すれすれくらい。一番長いスカートを指す。
■フロアレングス、イブニングレングス
ドレスの丈。フロアレングスはくるぶしを隠すか床すれすれか引きずるくらい。
イブニングレングスは夜のドレス丈。くるぶしを隠すか床すれすれくらい。
■トレーン
ドレスの裾の引きずる部分。トレーンが長いほど格式が高い。
布が貴重な中世では布を余分に使うトレーンは身分の高い証であり、あまり動かなくていい身分の高い女性が長いトレーンのドレスを着ていた。結婚式、儀式のドレスにもある。
*その他
*レティキュール
財布、貴重品、小物入れ。腰に留めるタイプと手提げタイプがある。中世の貴婦人が持っていた装飾された袋。ハンドバッグの原型といわれている。
*子供服
中世に子供服の概念はなく、大人と同じ作りとデザインだった。庶民ははっきりしないが、貴族の子はコルセットをつけていることもあった。
*水着
中世に水着はないがファンタジーには普通にあったりする。革製のビキニをつけている戦士がよくいる。
*名前のわからない服
・ファンタジーでよく見る前垂れ。
チャイナドレスのようにスカートに腰までスリットが入って前垂れのできている服があります。
戦闘服だとサーコートの女性用のようで薄い素材だとベリーダンスの衣装をアレンジしたものだそうですが名前がないです。
腰部分に装着するものは「前垂れ」や「ふんどし」と呼ばれています。上で紹介したように「ロインクロス」が一番カッコよくてオシャレな名前だと思うがいかがでしょうか。
ファンタジーな名前募集中です。
付録
紹介した服を小説で使うための試行錯誤
ここまで読んでくださってありがとうございます。
ここからは紹介した服が小説で使えるか、伝わるかを書いてみますので確かめてくださると嬉しいです。
まず、ファンタジーに一番出てくる服。
コルセットワンピース。
私はファンタジーの町娘と中世の女性がブラウスの上に着ている茶色のワンピースはなんて名前なのかずっと知りたかったのです。
コルセットワンピースという名前を知った時は、ああこれだとしっくりきたのですが、皆さんはいかがでしょうか。
ファンタジー小説で「町娘の格好は白いブラウスの上に茶色のコルセットワンピースを着ている」と書いてあったら伝わるでしょうか。
うん、なんとなく……と私は今読んでみて思ったのですが。
ところで「コルセット」はなんなのか、読者さんは知っているのでしょうか?
ファンタジーを読む読者さんならファンタジーの元が中世ヨーロッパなのを知っていて、コルセットも知っていると思うのですがどうなんでしょう。
コルセット?と思われたら、画像検索してくれることに期待するしかないですね。
画像検索してわかってもらえれば、ただ「ブラウスの上にワンピースを着ている」と書くよりは正しく伝わるわけですし、やはりコルセットワンピースと書く価値はある気がします。
そしてコルセットについては細かく、オーバー、ハーフ、アンダーの3種類を紹介しているのですが。
スタバのメニューとかに詳しい読者さんならわかってくれそうな気がしますが、恐らくコルセットに詳しい読者さんにしか伝わらないでしょうね。
オーバーコルセットは普通のコルセットなので、3種類出して区別が必要な場合以外はオーバーは省いていいかもしれません。
ハーフコルセットだと「素肌にハーフコルセットワンピース。胸の谷間が強調されていて目のやり場に困る」
など補助説明をつけたほうがいいかもしれません。
アンダーコルセットはワンピースよりスカートの方が参考画像が出ます。
「ブラウスとアンダーコルセットスカート」
これも中世風やゴスロリ風ファンタジーファッションの定番なのですが、字だけだと伝わるかわかりませんね。
しかし、コルセットだけよりはアンダーをつけて詳しく説明しておいて損はないと思います。
次に、ファンタジーによく出るドレス。
異世界恋愛ではコルセットワンピースより中世のドレスの方が出てきますね。
特にお姫様が着ているドレスはなんとか上手く伝えたいところです。
そこで重要なのが服の特徴で紹介した「ドレープ」です。
ドレープが中世のドレスの最大の特徴だと思います。
私は小さい頃絵本のお姫様が着ているドレスの、特にスカートのデザインが好きでした。大人になってからは「スカートが重なってて、上のスカートは真ん中から開いてリボンで結んだカーテンみたいになってるあれはなんていうんだろ?」とモヤモヤし続けていたので、ドレープという表現を知った時は嬉しかったです。
それと同時に書き手として、ドレープという名前には不安を感じました。画像で見ればわかりますが、字ではなんのことかわからないからです。
「ドレスのスカートにはドレープがある」と説明して伝わるでしょうか? ドレープ?と思われるのではないでしょうか。
ここで役立つのがルビです。
ではさっそくルビを振ってみましょう。
「ドレスのスカートにはひだ飾りがある」
伝わったでしょうか?
ひだってなに?と思われたら困りますね。
他にも色々表現を探していきましょう。
ドレープにも種類がありますから。
こちらはスカートを寄せてできたドレープの表現。
「ドレスのスカートは二重になっていて、レーススカートに重なった赤いスカートは裾を寄せあげリボンで留とめてあり美しいひだ飾りができている」
こちらはスカートに自然にできた縦のドレープの表現。
「ドレスのスカートには柔らかな縦の波立ちがある」
どうでしょうか?
なにか凄いドレスを着ていることは伝わったでしょうか?
それで充分かもしれません。
後は、ドレープ?と気になった読者さんが画像検索してくれるのに期待するしかないですね。
画像検索してもらえたら、ドレープからファンタジーチックなドレスにたどり着いて、きっとこんなドレス着てるんだろうなと想像してもらえる可能性があります。
それにクオリティの高い表現ができていると言って間違いないでしょう。
ドレープの変わりにオーバースカートもいいかもしれません。こちらも表現がパッと浮かばず難しいのは変わりないですが。
次に、ハートカットになっている服。
「黒色のハートカットのベアトップドレス」は妖艶な魔女が着ている気がします。
しかし、ハートカット? ベアトップドレス?と思われてしまうかもしれませんね。
ハートカットは「胸元がハートカットのドレス」「胸のラインがハートカットのドレス」など胸と説明をつければわかってもらえる気がします。
「ベアトップドレス」はドレスを知っている読者さんでないと難しいでしょうね。
「胸から上は肌がむき出しのハートカットのベアトップドレス」
と書けば伝わるでしょうか。
次に「黒色のハートカットのコルセットドレス」は魔女っ子が着てるイメージがあります。
ゴスロリドレスの定番でもあります。
「黒色のハートカットのビスチェワンピース」のほうが字面が可愛いと思うのですが、しかし、ハートカットが知られていないせいか、参考画像が出ない問題があります。
一番参考画像がでるのが「ハートカットコルセット」次に「ハートカットコルセットドレス」と「ハートカットベアトップドレス」です。
「ハートカットビスチェワンピース、ドレス」では参考画像は全くでません。
なので小説に書くなら「ハートカットコルセット」がいいかもしれません。後はカッコいいか可愛いか、スカートかワンピースかドレスか、ミニかロングかなどを付け足すといいと思います。
なんにしても服の説明はやはり長くなってしまいますね。カタカナだとそれだけで長いですね。
他にも色や柄やフリルなど足していくとさらに。
長くならない対策はいらない説明は極力けずるか、必要な場面で小出しにするかとかでしょうか。
服の名前だけで伝わってくれるのが一番なんですが、どれもこれもファンタジーから生まれた名前ではないので、ほとんど使われていないし知られていないことでしょう。
ここから皆さんが小説で書いて広めていってください。
私も自作の魔女にコタルディを着せてみました。
小説の説明文は「黒いベルベットのコタルディを着た魔女が現れた」です。
どうでしょうか?
皆さんは服紹介を読んでいるのでコタルディを知っているでしょうが、読んでない読者さんだとコタルディ?となるでしょうね。画像も英語検索でなければ微妙ですし。
これを書きながら「コタルディはピッタリしたロングドレスで袖口が長い。まさに魔女の装い」と説明を足しておきました。魔女の服ということは伝わるでしょうか。
確信はないですが、それでも名前を書く理由はコタルディを広めたいからにほかなりません。それに小説のキャラに好きな服を着せたいからです。イラストでも漫画でもゲームでもキャラは作者の思い通りの服装をしていますよね。小説のキャラだけダメなんてことはないはずです。好きなように書くことがファンタジーというものです。(第2話のそのまま使いづらいからだいぶ考えが成長しました)
そして、わかりやすく名前を書くことも大事なことだと思います。
私はコタルディという名前を知り画像を見た時、昔童話の挿絵で見た魔女とお姫様が着てたドレスだ!と嬉しくなりました。
こんなに魔女やお姫様にピッタリなドレスがあるのに、ファンタジーに全然出てこないのが前は不思議だったんですが、今は名前が知られていないせいだと思っています。
名前がわからないせいでファンタジーに出せず、ファンタジーの世界から消えていった服というのはあると思います。
コルセットワンピースとかハートカットのドレスとかドレープとか、伝わらない気がしてもあえて使ってファンタジーに定着させていってくださると、作者の立場としても読者の立場としてもファンタジーの服屋さんの店主としてもとても有り難いです。
そして名前募集中の服のようにファンタジーで生まれた服の特徴には名前がないですね。小説に出せないのが歯がゆい限りです。ぜひ名前をつけてください。私はネーミングセンスがないので辞退させていただきます。
私はファンタジーの服屋さんの精度上げと服の追加に専念していきます。最近(2025年)やっとわずかですが紹介文にイラストを付けられたので一例として参考になれば幸いです。
いつの間にかまとめに入ったので、この辺で試行錯誤を終わりにします。
「」内の表現は全てご自由にお使いください。
ティアードスカートの挿絵でブラウスのネックラインをジュエルネックとしていますが、似たようなネックラインは複数ありまして見た感じあまり違いがわからないので一番ファンタジーに合ってる名前を選びました。
ジュエルネックはアクセサリーをつけるのにいいネックラインだそうです。ファンタジーではアクセサリーをつけることも多いので実用的にもいいですね。
他にもファンタジー (現代でも)服の名前はファンタジーに合うか (オシャレか可愛いかカッコイイか)、語呂がいいかで決まっているようなので異世界服屋さんもそこを重視して紹介しております。




