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その数日後、まだ当分は続くであろう一般教養を終えて帰ろうとしたオレは、校門で呼び止められた。
「おい、お前がテンだな」
驚いて振り返ると、金髪の巨漢が校門にもたれるようにして立っていた。
この人は確かこの学校に数人いるBランク冒険者の一人ユウヤだ。
旧日本三大貴族、剛力家で当代第一の才能として代々伝わるsランクの剣、童子切安綱を受け継いでいる。
この剣はsランクモンスター牛鬼を切った伝説の剣だ。
「お前にタツヤから、決闘部の推薦が届いている。」
驚いた。確かになんでもするとは言ったが、まさか決闘部に入れとは。
「タツヤの抜けたパーティ、イーグルは今メンバーを探している。だがどこの馬の骨かもわからないヤツを、決闘部に入れるわけにはいかない。」
「今から入部試験をする。ついてこい」
タツヤの怪我に負い目を感じているオレは仕方なくついていった。