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絶望の中に少しだけ希望の光が射した気がした。


この卵を全て割り、レベルを上げれば無事ダンジョンから脱出できるのではないかと。


「ウオオオ…」


生き残るために、やってやるぜ。


それからオレは決意とともに、気が狂ったように卵に剣を叩きつけ続けた。


2時間ほど掛けて100個を割ったぐらいの頃だろうか、今まで剣を叩きつけて割っていたのが少し卵に剣が突き刺さるようになって来た。


それからどれだけ時間が経っただろうか、100個以上あった卵鞘の卵を割り終えた。


レベル6→25

攻撃力30→68

守備力25→63

魔力2→5


成長剣

攻撃力6→25

特殊能力

鋭利弱…どんなものにも僅かに刃を突き刺せる


およそDランク程度の力が手に入った。


キラーリッパーには勝てないが、逃げられるので構わない。


足の速いモンスターに出会ってもなんとかなるかもしれないと、希望を持ち瀕死で置いて来た男を探しに来た道を引き返した。


「助けてくれ…」


うめき声のような掠れた小さな声が岩陰から聞こえた。


どうやら男はキラーリッパーがオレを追いかけていった後ポーションで回復して岩陰に隠れていたらしい。


オレはなんとか転移門までたどり着き帰還した。




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