×月××日 錬金術師(赤子)は捨てられて王族に拾われる。
辛口でもいいのでレビュー、感想くれると嬉しいです。では、本編です。
初めまして。初投稿です。
おぎゃあ...おぎゃあ...
雨音の中、洞窟の中から赤子の鳴き声が響いている。
そんな音が響ている。その均衡を破るように草をかき分ける音がした。
「姫!この方向でいいんですか!」
「ええ。私のギフトを信じなさい。」
数人の人たちが草をかき分ける音と一緒に声が聞こえてきた。
「あの洞窟です。あそこに最後の希望があるはずです。」
そして彼女らは、洞窟に入ってきた。
彼女たちは、このJOY.王国のナナリスト姫とその護衛の4人の騎士たちだった。
「姫!この子が...」
「ええ。稀代の錬金術師になるかもしれないものです。」
姫は、泣いている赤子をやさしく持ち上げると言った
「早急に馬車に戻ります。各員先導をお願いします。」
「「「はっ!」」」
「...では、行きましょう。〈起動:走竜印〉」
身体能力を上げると彼らは走り出した。
そして、姫は騎士たちに聞こえないように言った。
「クロ...この世界の法則を変えてしまう存在...〈全てを解き明かす物〉か...」
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洞窟から馬車に戻った姫たちは、クロのこれからをどうするか話していた。
「姫。その赤子どうしましょうか。」
「どうしましょうか...王国が資金援助している孤児院に引き取ってもらったほうがいいのでしょうか。意見はありますか?」
姫がそう聞くと、一人の騎士から手が上がった。
「レイ?何ですか?」
「いや、珍しくイズから意見があって...」
レイとイズは、元々一人のレイズという騎士だがギフト〈双騎士〉で二人に
なることができる。
「イズから?珍しいですね。それで?」
「何でも、養子として私たちが引き取って育てしまえばいいと...」
「なるほど。それなら私が隠さずにたっぷり可愛がれますね...]
姫がそう言うと、レイとほかの3人の騎士たちは思った。
『『『『見に行く気だったのかよ...』』』』
騎士たちはこの姫に気に入られた者たちだった。なので、この姫がどのようなことを思ってるかも
大体分かる。問題は、たっぷりの言葉だった。
騎士たちは一つだけ心に決めた。
『姫の動向に注意しよう・・・!』
そんなこともわかるはずもなく姫は上機嫌のまま、馬車は王都についた。
拝読ありがとうございます。「ここ、こうしたらいいんじゃないか?」「ここ、面白かった!」何でもいいので感想など書いてくれると嬉しいです。ありがとうございました!