プロローグとプロローグの狭間
初登校です、、、か?
峡間 亨(かいま とおる)17歳。正雲寺高校に通うごくごく普通の高校生、、、。と言いたいところだけど、僕は今、いじめをうけている。
中三の頃だ、ある日、いじめっ子が“彼”をいじめていた。僕は、、、止めなかった。勇気がなかった。僕もいじめられるかもしれないと思った。そんな言い訳を自分に言い聞かせて見て見ぬふりをした。僕はどうしようもなかった。
でも、、、。僕は思い出した。あの時の約束を。
ある日、大好きだったお爺ちゃんが、病で倒れた。すぐに病院に搬送されたが、病態は悪かった。肺がん。ステージ4だった。医師が言うには持って二週間だと言う。
僕は急な申告にひどく落ち込んだ。もう2日も何も食べてない。会いに行く勇気も無く時間だけが過ぎてった。
そして、運命の日。病院から「急に容態が悪くなった」と言われて僕は、家を飛び出した。病院に着くとそこには、変わり果てたお爺ちゃんの姿があった。医師は「今日が山場でしょう」そう言って立ち去った。僕はお爺ちゃんのもとへ駆け寄った。
「お爺ちゃん!!」僕がそを言うと掠れた声で僕に言った。
「まことよ、、よく、、おきき、、。」
「何!お爺ちゃん」
「わしゃあ、もう、、長くない」
「何言ってるのお爺ちゃん!まだ、まだ死なないって!」
「自分の事は、自分が一番知っておる」
「そんな、、、。」
「だから今から言う事を絶対覚えておくんじゃ」
「まず1つ目。今後、まことの身にはとても危険な事が起きる。どんなことかはわからないがな。でも、ある人物に会う事で乗り越えられるじゃろう。」
「だれ?」
「まことの学校にいじめられている子がいるじゃろう。その子じゃ。」
「どうして分かったの?」
そこはあまり気にするな」
「それでじゃ。そこでまことがその子を助けろ。」
「無理だって!勝てっこないよ。」
「大丈夫!まことには特別な力がある」
「特別な力ってなに?」
それを教えては面白くないじゃろう。まあ、がんばれや。」
「分かった、。」
「そして2つ目。もしまことがどうしようもないところまで追い詰められたら、お爺ちゃんの家の地下室に行け。」
「地下室?そんなものがあったの??」
「普段、誰にも見せてないからな。地下室の入り口は、押入れの中に普通のドアくらいデカイ金庫があったじゃろう。あの中に入って階段を下ると地下室の入り口へつながってある。鍵はこれを使うといい。」
「わ、分かった、、。」
お爺ちゃんは鍵を渡しながらこう言った。
「くれぐれも困った時にしか使わないこと。
本当に困った時にしか開かないからな。」
「う、うん。」
「ほら!もうこんな時間だー。帰った帰った!」
「え、でも、、」
「わしの事はきにせんでいい!もう大丈夫だから。」
「分かった。」
そう言って、僕は病院を後にした。
お爺ちゃんは2日後に死んだ。お爺ちゃんが死んでから葬式もあったけど、そこには
いつもと変わらない、日常があった。
ハイファンタジー オリジナル戦記ってなに?