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ある嵐の日

読んでくださってありがとうございます!

(助けて!お願い誰か!)



私は生まれて間も無い頃、布に包まれて落ちていたらしい。

親が誰かも分からない私に残されていたのは私と共に布に包まれていた鞘に家紋のようなものがある短剣1本。装飾は美しく売ればきっと高い値段がつくであろう。

お父さんはそれを売ろうとしたが貴族が使うような魔法がかかっているのか私から離そうとする度に強い力でわたしの元へと帰ってくる。私がそれをおいたりする分には問題ないのだが、私から無理に離そうとすると戻ってくるのだ。





私を拾って育ててくれたのはとあるとある夫婦である。

お母さんは私を大事に育ててくれたが、風邪を拗らして私が3歳の頃に亡くなってしまった。



そこからが私の地獄の始まりだった。

4歳になった日から私はお父さんに働きに出された。

お使い、草むしり、掃除、お金が少しでも貰えるようなことは何でもやらされた。

私がその日に稼いだ微々たるお金はパンが1つ買えるお金を残し全てお父さんの酒代に消えていった。ちゃんとお金を稼がないと暴力が待っている。叩かれ蹴られ小さな箱に閉じ込めてられる…


たまに優しい人がまかないとして食べ物をくれる日がある。

そういう日は手元に残った僅かなお金を本を買うために貯めていた。買った本で文字を必死に覚え、知識を貯めた。

古本屋のひとは私に好きなだけ見ていっていいといってくれた。お父さんがお酒を飲みにいっている間私は好意に甘え、読ませてもらっていた。

私は記憶力がいいようで1度読んだ内容はほとんど忘れることはない。古本屋のおじいさんは私のために古本を沢山集めてくれた。

貴族が使い古した本や空き家に残されていた本…









お父さんに本を読んでいることがバレたら二度と本が読めなくなるかもしれない。そう思った私はお父さんが帰る前には必ず家に帰るようにしていた。

最近お父さんはお酒を飲み終わったあと、家に女の人を家に連れ込むようになった。

お父さんは女の人を連れ込む時必ず私を小さな箱に入れそとに出す。


私の家はバルコニーとも言えないようなものだが窓の外にほんの少し出られる所がある。

川のほぼ上にあるそのバルコニーに箱をおき、朝まで音1つたてるなと私に言いつける。


ある嵐の日もお父さんは私を外に出した。


風が強く、今にも壊れそうなだったバルコニーは本格的に風が強くなる前に呆気なく壊れてしまった。

私は箱に閉じ込められているため箱に入ったまま川へと落ちていった。

もう古くなった箱は所々ヒビが入っていて少しずつ中に水が入ってくる。




幸い箱はどこかに引っかかったようだが、水は遂に頭も覆ってしまった。


(助けて!お願い誰か!)


そう強く願った時家に置いているはずの短剣が箱を突き破って私の元へ来た。

皆さんは1日更新がいいですか?更新速度がいまいちよく分からなくて…


感想やブックマークぜひよろしくお願いいたします!

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